2022/12/21(水)Vol.460
2022/12/21(水) | |
2022年12月21日号 | |
TOPニュース インタビュー オペラ |
|
オペラワルトラウト・マイヤー |
ワルトラウト・マイヤー、サミュエル・ハッセルホルン、ヨーゼフ・ブラインルによるブダペストでのコンサートより
写真提供:ワルトラウト・マイヤー
ワルトラウト・マイヤーが自身のキャリアのフィナーレを飾るコンサートがヨーロッパ各地で進められています。11月にはバルセロナに続いてブダペストでリートの夕べが開催されました。時代に名を残す名歌手の最後のコンサートだけに、ブダペストではコンサートの模様にマイヤー、ハッセルホルン、ブラインルの3人のインタビューも織り交ぜられた特別収録のテレビ放映も! ブダペスト公演は、バリトンのサミュエル・ハッセルホルン、ピアニストのヨーゼフ・ブラインルと、日本公演と同じ出演者での実施ということで、この映像を日本の皆さまにもご覧いただけることになりました。
動画のナレーション部分はハンガリー語。以下テキストでは、3人が語っている内容のみご紹介します。
(言葉の前の数字は動画のタイムラインです)
ワルトラウト・マイヤー
00:38 「今夜のプログラムは、とにかく自分の好きな曲ばかりを歌いたいと思って選びました」
00:55 「まもなく私はキャリアを終えます。48年間歌ってきました。今回は私の最後のリサイタルの一つです。このあとはハンブルク、そして東京です。(リサイタルは)これでおしまい」
01:16 「オペラは2月にドレスデンで『神々の黄昏』と『エレクトラ』をベルリンで*、それでおしまい。歌うのはもうおしまいです」
*ベルリンでの『エレクトラ』は、ダニエル・バレンボイム指揮での公演が予定されていましたが、バレンボイムの体調不良により予定が変更された。マイヤー自身は、パトリス・シェロー演出による舞台なので、指揮者が変更になっても歌うとのこと。公演予定は未定。
ワルトラウト・マイヤー(ブダペストでのコンサートより)
写真提供:ワルトラウト・マイヤー
ヨーゼフ・ブラインル
01:48 「今回のプログラムの素晴らしいところは、何年も前に演奏した歌に戻っていることです。原点に戻ったような感じです」
ワルトラウト・マイヤー
02:15 「彼(ハッセルホルン)は若い、期待の星です。本当に素晴らしい声、技術、そしてスタイルをもっています」
03:25 「私には確かにオペラで発揮する才能もあると思います。舞台袖で準備しながら、誰かとジョークなんかを話していても、音楽が聴こえて舞台に出たら、一瞬でその人物になり切れるのです」
サミュエル・ハッセルホルン(ブダペストでのコンサートより)
写真提供:ワルトラウト・マイヤー
サミュエル・ハッセルホルン
04:06 「僕は歌曲のコンクールに出てきましたし、歌曲を歌うことはとても自然でくつろげます。オペラで歌い始めたのはもっと後で、28歳になっていました。それまではずっと歌曲とバッハのオラトリオなどを歌っていました」
ワルトラウト・マイヤー
04:25 「2003年の1年間、私は歌曲しか歌いませんでした。オペラは全く歌わず、コンサートと歌曲だけ。そのあとオペラを再開すると、オペラを歌う自分が全く違うことを実感しました。より洗練され、濃密でしっくりする感覚、声質の洗練も」
ヨーゼフ・ブラインル
05:00 「30年、40年という長きにわたって歌手としてトップの座にあり続けたことは、本当に特別なこと! ワルトラウト・マイヤーが果たした偉業ですが、彼女は今なおプロフェッショナルであり、さらに学びたいと思っています」
ワルトラウト・マイヤー、サミュエル・ハッセルホルン、ヨーゼフ・ブラインルによるブダペストでのコンサートより
写真提供:ワルトラウト・マイヤー
2023年
3月14日(火)19:00
会場:サントリーホール
ピアノ:ヨーゼフ・ブラインル
共演:サミュエル・ハッセルホルン(バリトン)
S=¥16,000 A=¥14,000 B=¥11,000
C=¥8,000 D=¥7,000 P=¥5,000
U25シート=¥2,500
*ペア割引[S,A席あり]
※予定される曲目については下記をご覧ください
https://www.nbs.or.jp/stages/2023/waltraud-meier/