ミステリアスでチャーミング
バレエの楽しさ、美しさを満喫できる作品

「コッペリア」全3幕

振付: ロナルド・ハインド(マリウス・プティパに基づく)
音楽: レオ・ドリーブ
装置: デズモンド・ヒーリー
照明: デヴィッド・モール

Photo:ASH

イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)が贈る古典の名作「コッペリア」は、英国バレエ界の重鎮ロナルド・ハインドがプティパ版をもとに演出・振付した作品で、家族連れをはじめ多くの観客に愛されてきたENBの看板演目のひとつです。

“最後のロマンティック・バレエ”とも称される本作は、ロマン主義作家のE・T・Aホフマンの「砂男」が原作。工房にとじこもって機械じかけの人形を作る怪しげなコッペリウス博士が登場し、マズルカやチャルダッシュ、ボレロ、ジーグなど多彩な民族音楽が使われてヨーロッパの地方色豊かな味わいが独特の魅力を放っています。

コッペリウス博士が執心している人形コッペリアをめぐって、主人公のスワニルダとフランツ、博士が起こす勘違いの騒動は、可愛らしいスワニルダの人形振りも含めて笑いの連続。また第一幕で踊られるマズルカやチャルダッシュ、最終幕の祝で“時”をテーマに踊られる、曙、祈り、仕事、結婚、戦いなど美しい踊りが次々披露され、主役カップルの踊りから群舞が加わる華麗なフィナーレで大団円を迎えます。ちょっぴりミステリアスでチャーミング、幸福に満たされること間違いなしの舞台、どうぞお楽しみください。

あらすじ

スワニルダとフランツは婚約中。ところがフランツは、コッペリウス博士の家の窓辺で読書にふけるミステリアスな少女に惹きつけられている。その少女はじつは人形で、博士はこれに命を吹き込もうと奮闘しているのだ。そうとは知らずスワニルダと友人たちは工房に忍びこみ、見つかる寸前にスワニルダは人形の振りをする。博士は自分の努力が報われたと大喜びするのだが……。いくつもの勘違いの末に騒ぎは無事収まり、スワニルダとフランツは皆の祝福を受けて結婚。博士にもなぐさめが与えられる。

Photo:Laurent Liotardo

相関図

キャスト

7月8日(土)13:00

スワニルダ:ユルギータ・ドロニナ フランツ:セザール・コラレス

7月8日(土)18:00

スワニルダ:タマラ・ロホ フランツ:イサック・エルナンデス

7月9日(日)14:00

スワニルダ:高橋絵里奈 フランツ:ヨナ・アコスタ

タマラ・ロホ
(リード・プリンシパル)

Tamara Rojo

ユルギータ・
ドロニナ
(リード・プリンシパル)

Jurgita Dronina

高橋 絵里奈
(リード・プリンシパル)

Erina Takahashi

イサック・
エルナンデス
(リード・プリンシパル)

Isaac Hernández

ヨナ・アコスタ
(プリンシパル)

Yohah Acosta

セザール・
コラレス
(ファースト・ソリスト)

Cesar Corrales


演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

記載の配役は2016年12月26日現在の予定です。カンパニーの都合等で変更になる場合がありますので、ご了承の上、チケットをお求めください。配役変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表いたします。