英国ロイヤル・オペラ 2010年日本公演
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当代きっての‶マノン歌い″ネトレプコを擁し、パッパーノが満を持して放つ、注目の新制作!
マノン全5幕
MANON ジュール・マスネ作曲 2010年6月初演 予定上演時間:約3時間50分( 休憩2回含む ) 指揮:アントニオ・パッパーノ Conductor:Antonio Pappano 演出:ロラン・ペリー Director:Laurent Pelly 美術:シャンタル・トーマス Designs:Chantal Thomas 照明:ジョエル・アダム Lighting:Joël Adam
第3幕第1場 パリの散歩道クール・ラ・レーヌの舞台デザインとマノンの衣裳デザイン(美術・衣裳:シャンタル・トーマス)
18世紀のプレヴォの人気小説をもとに作曲された『マノン』は、フランスのロマンティック・オペラを代表する作曲家マスネの最大の成功作。マスネがこのオペラに求めたのは“女性のもつ魅力”です。ときに愛らしく、ときには官能的に、ときには残酷でもあり、そして、ともかく若くて美しい・・・。一人の青年の人生を台無しにしてしまうほどの“魅力”なのです。2006年に初めて衝撃的なマノン役を演じてセンセーショナルを巻き起こしたネトレプコは、以来、その歌唱と演技の両面から「当代きってのマノン歌い」として世界中で引っ張りだこ。今回上演される『マノン』は、2010年6月にロイヤル・オペラで新演出初演されますが、『マノン』の上演は16年ぶり、新制作では22年ぶりという話題作です。ネトレプコの出現が、新制作実現に踏み切らせたともいえるでしょう。 演出家ロラン・ペリーは、舞台を作曲家が生きた時代に設定しています。19世紀末から20世紀のフランス=ベル・エポックの時代です。女性たちは魅惑的なドレスに身を包み、男性は帽子にフロック・コートで街を闊歩する・・・当時のパリを象徴するような光景を描き出す大掛かりな装置や、華やかな衣裳は、フランスのロマンティック・オペラの醍醐味を満喫させてくれるでしょう。パッパーノはすでに『マノン』全曲のレコーディングも行っていて、評判も上々。オペラの新制作への取り組みは、パッパーノにとって、まさに満を持してのもの。情熱的で官能的、そして退廃的な舞台は、大きな感動を呼ぶことでしょう。