*上記の演目および出演者は2013年5月末日の予定です。
今後、出演団体側の事情により変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
英国ロイヤル・オペラ
いま絶好調のロイヤル・オペラが自信をもって放つ意欲作2本!
THE ROYALOPERA
2015年9月
photo:Sim Canetty Clarke
指揮:アントニオ・パッパーノ Antonio Pappano
photo:Sim Canetty Clarke
G.ヴェルディ作曲 『マクベス』 指揮:アントニオ・パッパーノ 演出:フィリダ・ロイド
W.A.モーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』[2014年2月新演出初演] 指揮:アントニオ・パッパーノ 演出:カスパー・ホルテン
シェイクスピアの国のオペラは進化しながら快進撃!
音楽監督アントニオ・パッパーノが、就任から10 年を経て、ますます快進撃を繰り広げている英国ロイヤル・オペラ。2011 年には、新たに芸術監督としてカスパー・ホルテンが、また2013/14 年シーズンからはトニー・ホールの後任としてアレックス・ベアードが総支配人に迎えられるなど、オペラハウスは時代の風を取り入れながらの上昇機運にあるといえます。 21 世紀に入って以来、英国ロイヤル・オペラは現代という時代にふさわしいオペラハウス像を追求してきました。確固たる伝統があるからこそ、新しいものの真価を見抜くという姿勢です。5 年ぶりとなる日本公演に、シェイクスピアの国のオペラハウスとしての誇りをかけた『マクベス』と、新芸術監督カスパー・ホルテンによる新演出『ドン・ジョヴァンニ』が選ばれたのも、そうした姿勢が反映したものといえます。 『マクベス』の演出家フィリダ・ロイドは、演劇・オペラだけではなく、ミュージカル「マンマ・ミーア!」の舞台演出と、映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」の監督としても名を知られているイギリス人演出家。シェイクスピアの心理劇に挑んだヴェルディのオペラ『マクベス』も、演劇的なきめ細やかさとインパクトの強い象徴的な舞台美術によって、人の心の底にある狂気や弱さを描きだします。パッパーノの万全な音楽づくりと、名バリトンにして英国ロイヤル・オペラのアイドル、キーンリサイド演じるマクベス、若手ながらマクベス夫人の“ 強さ”を見事に演じるモナスティルスカによる上演は、すでに高い評価を得ています。 もう一作の『ドン・ジョヴァンニ』は、2014 年2 月に新演出初演される注目作。カスパー・ホルテンは、2000 年から2011 年までデンマーク王立歌劇場芸術監督を務め、明解な解釈でドラマのテーマを浮き彫りにすることから“ 鬼才”の異名をとるだけに、新演出への期待が高まります。ディドナート、ダルカンジェロ、A. エスポージト、ヴィラソンと、スター歌手が顔を揃えるのも大きな魅力です。
「マクベス」 演出:フィリダ・ロイド Phyllida Lloyd photo: BARDA
「ドン・ジョヴァンニ」 演出:カスパー・ホルテン Kasper Holten デザイナーのアニア・ヴァン・クラフによる衣裳デザイン画 Costume design sketches by Anja Vong Kragh
予定される出演者
ジョイス・ディドナート Joyce DiDonato リュドミラ・モナスティルスカ Liudmyla Monastyrska アレックス・エスポージト Alex Esposito イルデブランド・ダルカンジェロ Ildebrando D'Arcangelo サイモン・キーンリサイド Simon Keenlyside ローランド・ヴィラソン Rolando Villazon