ローマ歌劇場 2018年日本公演 『椿姫』ジョルジョ・ジェルモン役変更のお知らせ アンブロージョ・マエストリ(ジェルモン役)

 ローマ歌劇場日本公演『椿姫』公演で、ジョルジョ・ジェルモン役に予定されておりましたレオ・ヌッチが、自身の決断により、降板することとなりました。実は、76歳を迎えたヌッチは、今回の公演を“日本のファンへのさよなら公演に”と意欲を見せていましたが、自身の体調の変化を考慮し、正式に出演を断念することとなりました。
 ヌッチからは、日本の観客の皆さまへのメッセージが届いています。

 大ベテラン、ヌッチに代わり登場するのは、ヴェルディ・バリトンとして名を馳せるアンブロージョ・マエストリです。マエストリといえば、まず思い浮かぶのは、その堂々たる体躯をそのまま活かしたファルスタッフでしょう。2013年にはミラノ・スカラ座日本公演でも、素晴らしいファルスタッフを演じました。彼のレパートリーにおいて、この役は別格というべき存在であることは否めません。しかし、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤル・オペラ、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場ほか、世界中の著名な歌劇場におけるアンブロージョ・マエストリは、“優れたヴェルディ・バリトン”。決してレパートリーはファルスタッフだけではないのです!
 レオ・ヌッチの来日を心待ちにされていた方にとっては残念でならないとはいえ、アンブロージョ・マエストリは、ヌッチと同様に、イタリアの、優れたヴェルディ・バリトン。ヌッチの想いも込められた日本公演となるはずです。

アンブロージョ・マエストリ(ジェルモン役)

 1970年イタリアのパヴィア生まれ。生地でピアノと声楽を学んだ。
ヴェルディ没後100年に当たる2001年、ミラノ・スカラ座にリッカルド・ムーティ指揮、ジョルジョ・ストレーレル演出の『ファルスタッフ』のタイトルロールでセンセーショナルにデビュー。以来、同役で世界中の歌劇場に迎えられ、12年後の2013年、ヴェルディ生誕200年のメモリアル・イヤーには、スカラ座はもとより、パリ、チューリッヒ、ザルツブルク、ミュンヘンと、世界中の歌劇場でマエストリのファルスタッフ争奪戦となった。これらの歌劇場では、ファルスタッフ以外にも、『オテロ』のヤーゴ、『仮面舞踏会』のレナート、『運命の力』のドン・カルロ、『椿姫』のジョルジョ・ジェルモンといったヴェルディの諸役で高い評価を得ている。世界最高のファルスタッフ歌いであると同時に、屈指のヴェルディ・バリトンでもある。

2018年日本公演
ローマ歌劇場

『椿姫』

指揮:ヤデル・ビニャミーニ
演出:ソフィア・コッポラ

【公演日】

2018年
9月9日(日)15:00
9月12日(水)15:00
9月15日(土)15:00
9月17日(月・祝)15:00

会場:東京文化会館

【予定される主な配役】

ヴィオレッタ:フランチェスカ・ドット
アルフレード:アントニオ・ポーリ
ジェルモン:アンブロージョ・マエストリ

*表記の出演者は2018年1月15日現在の予定です。
今後、出演団体側の事情により変更になる場合があります。

『マノン・レスコー』

指揮:ドナート・レンツェッティ
演出:キアラ・ムーティ

【公演日】

2018年
9月16日(日)15:00

会場:神奈川県民ホール

9月20日(木)15:00
9月22日(土)15:00

会場:東京文化会館

【予定される主な配役】

マノン:クリスティーネ・オポライス
デ・グリュー:グレゴリー・クンデ
レスコー:アレッサンドロ・ルオンゴ

*表記の出演者は2018年1月15日現在の予定です。
今後、出演団体側の事情により変更になる場合があります。

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