夢フェスト30
ヨーロッパを席巻する、マラーホフ率いるドイツ最大のバレエ団! 華やかな全幕バレエと感動のドラマティック・バレエを携えて再来日!
ベルリン国立バレエ団 2011年日本公演







明日を信じれば夢はきっとかなう! バレリーナの成長を描く、マラーホフ版シンデレラ・ストーリー。
「シンデレラ」 全2幕
CINDERELLA A ballet in two acts
振付・演出:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ 装置・衣裳:ヨルディ・ロイク 照明:フランツ・ペーター・ダヴィッド 台本協力:セルジュ・オネゲル
ベルリン国立バレエ団が発足して間もなく初演され、定番レパートリーとして愛されているマラーホフ版「シンデレラ」が日本にお目見えします。 舞台は現代のバレエ団。ヒロインは、才能があるのに、芸術監督に認められず先輩たちからは嫉妬される新人ダンサー。そんなシンデレラに、仙女ならぬ、引退した往年のプリマが手を差しのべ、美しい衣裳を着せて舞踏会へと誘います。黄金の宮殿に待っていたのは、次の公演でバレエ団に客演するはずのスター! 創作当時、ボリショイ・バレエ学校を卒業したばかりのポリーナ・セミオノワをベルリンに招きプリンシパルに抜擢したマラーホフ。「彼女がヒントになった」と語るように、本作は現実のバレエ団のリアルな日常を描きながら、才能を秘めた若者たちを励まし、夢を追うことの大切さを込めて描いた作品です。先輩バレリーナたちは甘党で太っていたり、酔っ払いだったりと、ユーモアや皮肉もちょっぴり。そして舞踏会はゴールドとピンクづくしでショーアップ。文字通りの夢をかなえたベルリンの魅力的なダンサーたちが華やかに生き生きと踊る、マラーホフ・ワールドにご期待ください!
photo : Monika Rittershaus
CAST
シンデレラ ゲスト・ダンサー/王子 甘いモノ好きのバレリーナ アル中のバレリーナ 元プリマ/仙女 1月15日(土) 1:30p.m. ポリーナ・セミオノワ ミハイル・カニスキン ウラジーミル・マラーホフ フェデリコ・スパリッタ ベアトリス・クノップ 1月15日(土) 6:00p.m. ヤーナ・サレンコ マリアン・ヴァルター ライナー・クレンシュテッター フェデリコ・スパリッタ エレーナ・プリス 1月16日(日) 3:00p.m. ポリーナ・セミオノワ ミハイル・カニスキン ライナー・クレンシュテッター フェデリコ・スパリッタ ベアトリス・クノップ
※上記の配役は2010年9月5日現在の予定です。バレエ団の都合、ダンサーの怪我等の理由により変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。変更に伴う払い戻し、他日への振替には応じかねます。正式な発表は公演当日になります。
STORY
第一幕
バレエの練習場にて バレエ団が新しい作品の練習をしながら、有名なダンサーの到着を待っている。そのダンサーは、翌日の夜の公演のために特別に招かれていた。稽古を指導するのは忍耐強いバレエマスターで、若く才能あるシンデレラにとりわけ目をかけている。優しく思慮深い父親のようなバレエマスターと、バレエ団のかつてのプリマバレリーナは、シンデレラにとって憧れの存在だ。バレエ団の中には、シンデレラの溢れんばかりの才能を快く思わないバレリーナが2人いた。どちらも非常に野心的で、意地が悪く愚かであり、女性の芸術監督にひいきにされている。
練習場に衣装デザイナーが現れ、新しい衣装を試してみるが、この2人用の衣装はない。嫉妬に駆られて2人は喧嘩を始め、苦心しながら新しいステップをバレエマスターに見せる。やがて稽古は終わり、ダンサーたちは練習場を出て行く。シンデレラだけがあとに残る。シンデレラは考えた。素晴らしい踊り手になって花形ダンサーとともに舞台に上がりたい、そして不公平な女性の芸術監督の下で働かなくてもすむようになりたい。そう思ううちに彼女は眠りに落ち、夢を見始める。夢の中で練習場は王宮へと姿を変えていった。プリマバレリーナの指示のもと、妖精たちが現れ、夢の中のシンデレラに晴れ着を着せる。プリマバレリーナは善き妖精として再び戻ってくると、シンデレラにこう忠告する。真夜中の12時までには舞踏会から戻らなくてはいけない。12時になったら夢は終わってしまうから、と。
第二幕
王宮、のちに練習場にて 舞踏会もたけなわとなったとき、まず女性の芸術監督が例の2人のバレリーナを連れて現れ、そのあとにバレエマスターが続き、まもなく王子が姿を見せる。最後にシンデレラがやってきた。誰もそれがシンデレラだとは気づかず、その美しさに皆が心を奪われる。王子はシンデレラとだけ踊る。シンデレラは時のたつのを忘れ、にわかに時計が真夜中の12時を打ったとき、すぐにこの場を去らなければと思い出す。
シンデレラは目を覚ます。夜が過ぎ、バレエ団は再び稽古を始める。まもなく、ずっと待っていた花形ダンサーが到着する。その晩の公演のパートナーを誰にするかは、そのダンサーが決めることになっていた。候補にあがっているのはあの2人のバレリーナとシンデレラである。花形ダンサーは、シンデレラが放つ魅力にあらがうことができず、パートナーに彼女を選ぶ。こうして夢と現実が1つになる。練習場は姿を変え、シンデレラは夢の王子と共にスポットライトの中に歩み出していく。
photo : Monika Rittershaus