英国の香りあふれる「眠り」とアシュトン・プロを携えて、 ロイヤル・バレエ団の姉妹カンパニーが早くも再来日!
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
英国独自のバレエ文化を築き上げてきた BRB 待望の再来日
英国が誇る2大バレエ団の一つ、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)が、好評を博した前回の来日公演から、3年ぶりにふたたびお目見えします! 今回披露されるのは、ロンドンの英国ロイヤル・バレエ団の姉妹カンパニーとして、英国独自のバレエ文化を築きあげてきたBRBならではの2つのプログラム。古典の継承者を任じる英国が“十八番”と誇る「眠れる森の美女」と、優美な“ロイヤル・スタイル”が満喫できるアシュトン・プロ─「真夏の夜の夢」「ダフニスとクロエ」です。
英国ロイヤル・バレエ団のタマラ・ロホと、同バレエ団を昨年惜しまれつつ引退した吉田都、2人の人気プリマが“ロイヤル・バレエ・ファミリー”としてゲスト出演するほか、BRBの実力派プリンシパルたちが身に染みついた英国的なスタイルを、優雅さと威厳をもって、また清々しくロマンティックに魅せてくれる舞台をどうぞお楽しみください!
「真夏の夜の夢」より
photos:Bill Cooper
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
芸術監督/振付家:デヴィッド・ビントリー
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)は、英国第二の都市バーミンガムを本拠地とし、英国ロイヤル・バレエ団(RB)と並び、“ロイヤル”の名称を冠することを許された、英国を代表するバレエ団です。 BRBの起源は、1946年、現在の英国ロイヤル・バレエ団がそれまで本拠地としていたサドラーズ・ウェルズ劇場を離れ、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラハウスに移転したときにさかのぼります。バレエ団の主宰者であったニネット・ド・ヴァロワは、若手30名からなる新しいカンパニー、サドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエ団を設立。RBの「妹」のような位置づけに置かれたこの若いカンパニーからは、新進の振付家も続々と誕生。ジョン・クランコは1951年に「パイナップ・ボーイ」を発表し、大ヒットを記録。また、ケネス・マクミランも1955年に「ダンス・コンチェルト」によって、華々しいキャリアをスタートさせました。 その後カンパニーは、一時サドラーズを離れ、ロイヤル・バレエ団ツアー・カンパニーと名称を変え、ツアーを積極的に行うようになっていきます。地方都市をこまめにまわり、バレエの楽しみを伝えていくカンパニーの体制は、現在のBRBにも引き継がれているのです。 1977年には、再びサドラーズ・ウェルズ劇場に本拠地を移し、1977年にサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団(SWRB)と名称を変更。同年より芸術監督に就任したピーター・ライトは、RBとの密接な関係を保ちながら、ピーター・ライト版の「コッペリア」「ジゼル」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」などの全幕物、アシュトン、マクミラン、クランコの人気作品など、レパートリーの充実を図っていくとともに、若い振付家の育成も手がけていきます。現芸術監督のヴィッド・ビントリーも、SWRB時代に振付家としてのキャリアをスタートし、85年に専属振付家となりました。また、吉田都、ダーシー・バッセルは、英国ロイヤル・バレエ学校を卒業後、このサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団からキャリアをスタートしました。 1990年、カンパニーは新たな本拠地をバーミンガムのヒポドローム劇場へ移し、現在の英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団となります。古典から新作まで幅広い作品を上演し、国内外で数多くの公演をオコアに、観客の支持を拡大しました。 95年にはピーター・ライトの後を受けて、デヴィット・ビントリーが芸術監督に就任。就任直後に発表した「カルミナ・ブラーナ」で、大成功を収めたビントリーは、その後も精力的な活動を続け、「美女と野獣」や「シラノ」など自身の振付作品を発表すると同時に、ライト、アシュトン、バランシン作品などを上演し、レパートリーの拡充を果たしました。2010年には、「くるみ割り人形」「美女と野獣」に次ぐ、クリスマス・レパートリーとして「シンデレラ」を発表、バーミンガムのクリスマス・シーズンを彩る新たな名作は大きな話題となっています。 こうした活動により、BRBはバーミンガムの市民から熱狂的な支持を受け、今やバーミンガムは新たなバレエ発信地として、世界中から注目を集めています。 13年ぶりとなった前回(2008年1月)の公演から3年ぶりとなる今回の来日公演では、さらなるカンパニーの充実ぶりを見せてくれるに違いありません。
来日が予定されるプリンシパル
ゲスト・アーティスト タマラ・ロホ Tamara Rojo 吉田都 Miyako Yoshida ジェイミー・ボンド Jamie Bond ツァオ・チー Chi Cao ゲイリーン・カマーフィールド Gayline Cummerfield マシュー・ローレンス Matthew lawrence イアン・マッケイ Iain Mackay カロル・アン・ミラー Carol-Anne millar セザール・モラレス César Morales ナターシャ・オートレッド Natasha Oughtred ロバート・バーカー Robert Parker 佐久間奈緒 Nao Sakuma アンブラ・ヴァッロ Ambra Vallo エリシャ・ウィリス Elisha Willis