英国の香りあふれる「眠り」とアシュトン・プロを携えて、 ロイヤル・バレエ団の姉妹カンパニーが早くも再来日!
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
「ダフニスとクロエ」
振付:フレデリック・アシュトン 音楽:モーリス・ラヴェル 衣裳・装置:ジョン・クラクストン 照明:ピーター・テイゲン
CAST
5月27日(金)18:30/5月29日(日)15:00
クロエ:ナターシャ・オートレッド(プリンシパル) Natasha Oughtred
イースト・ヨークシャー生まれ。英国ロイヤル・バレエ学校のアッパー・スクールを経て、2000年に英国ロイヤル・バレエ団に入団。07年に英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に移籍した。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」といった古典作品だけでなく、「ロミオとジュリエット」のジュリエット、アシュトンの「二羽の鳩」の少女、「真夏の夜の夢」のタイターニアといった役柄でも秀でたセンスを見せており、マイケル・コーダーの “妖精の口づけ”も初演している。09年7月にプリンシパルに昇格。今後の活躍が期待される。
ダフニス:ジェイミー・ボンド(プリンシパル) Jamie Bond
ジェイミー・ボンドは先ごろプリンシパルに昇格した、次代を担う若手ダンサーの一人。英国ロイヤル・バレエ学校で学び、2002年に英国ロイヤル・バレエ団に入団。翌年英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に移籍後は、順調に昇格。ここ数年の間にさまざまな作品の主役を踊り、カンパニーのすべてのレパートリーをたやすく自分のものとしている。素晴らしい英国的テクニックと強いパートナーリングの持ち主で、ドラマティックな役柄の解釈にも優れている。特に「エドワード2世」や「ペトルーシュカ」では見事な成果を上げた。
5月28日(土)15:00
クロエ:エリシャ・ウィリス(プリンシパル) Elisha Willis
オーストラリア出身。オーストラリア・バレエ学校に学び、1999年オーストラリア・バレエ団に入団、2001年にソリストに昇格した。03年に英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に入団し、多くの主役デビューで成功を収めたのち、04年にプリンシパルに昇格。大胆不敵なテクニックに恵まれ、「シラノ」のロクサーヌ、「オルフェウス組曲」のエウリディーチェといった重要な役柄を振付けられている。05年にはオーストラリア・バレエ団のロンドン公演に客演し、グレアム・マーフィー版「白鳥の湖」でオデットを踊った。
ダフニス:イアン・マッケイ(プリンシパル) Ian Mackay
グラスゴーに生まれ、スコットランド・ダンス・スクールを経て、英国ロイヤル・バレエ学校のアッパー・スクールで2年間学んだ後、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に入団。2001年にソリスト、03年にはプリンシパルに昇格。古典の王子から、ドラマティックな役柄まで、数々のレパートリーで重要な役柄を踊り、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーの一人となった。08年アンヘル・コレーラのバレエ団にプリンシパルとして入団し、貴重な経験を積み重ねてきたが、10年春にBRBに復帰した。
STORY
ある日の午後、羊飼いたちがパンの神の洞窟に捧げも捧げ物を持ってくる。羊飼いのダフニスは恋人のクロエと愛を誓うが、クロエを愛するドルコン、そしてダフニスを狙うリュセイオンが彼らをさえぎる。羊飼いたちはダフニスとドルコンを踊りで競わせ、勝利したダフニスはクロエの口づけを手に入れる。そこに突然、海賊の一団が現れ、クロエがさらわれてしまう。後を追おうとしたダフニスはドルコンに妨げられるが、3人のニンフがダフニスの幻覚の中に現れてパンの神に救いを祈願する。 夜、クロエは首領ブリュアクシスに率いられた海賊たちのねぐらに運びこまれる。陽気に騒ぐ海賊たちに、無理やり踊らされるクロエ。クロエがブリュアクシスに襲われようとしたとき、彼女の手の束縛が魔法のように解かれ、パンの神が現れて怯えた海賊たちは逃げ去る。夜明け、羊飼いたちはダフニスが疲れきって海岸に横たわっているのを見つける。パンの神への祈りが聞き届けられて、恋人たちは無事に再会する。
左)愛し合うダフニスとクロエ 右)海賊ブリュアクシスに襲われそうになるクロエ
Photos:Bill Cooper