奇跡的な成長を続ける新生バレエ団、日の出の勢いで堂々の来日! マニュエル・ルグリ芸術監督率いる
ウィーン国立バレエ団
2012年日本公演
現地ウィーンでの圧倒的な成功を引っさげて、 バレエ界のスター、ルグリが、芸術監督として初めて挑む日本公演!
2010年秋、ウィーンでは国立歌劇場とフォルクス・オーパーのバレエ団が合併され、ウィーン国立バレエ団として生まれ変わりました。これを率いるためにパリから招聘されたのが、“グラン・エトワール”と称賛されたマニュエル・ルグリです。日本のバレエ・ファンをも驚かせたこのニュースは、ウィーンではさらに熱狂的な歓迎をもって受け止められました。 ルグリは最初の2010/2011年シーズンで大きな成功を収めました。古典と現代物のバランスの取れたラインナップを組みつつ、多くのプレミエで新鮮さをもたらし、それらのほとんどを自ら指導。ダンサーたちと密接に関わりながら、次々と抜擢を行って彼らの意欲を引き出しました。その結果、毎公演ごとに観客をおおいに沸かせ、シーズンが終わる頃にはウィーンのバレエの奇跡的な変化と成長は誰の目にも明らかとなったのです。 「このバレエ団には技術的に僕より優れたダンサーが大勢います。僕は、彼らのピルエットやジャンプの間にあるべきもの─それらを介在させてどのように観客とコミュニケーションをとるのか、芸術家としてどう存在するべきかを教えました。それこそがバレエの魔法を作るのですから」とルグリ。新生ウィーン国立バレエ団は、この魔法によって、音楽が絶対的な優位を誇っているウィーンという保守的な街において人々をバレエの魅力と真価を認めさせたのです。 今回の初来日公演で上演されるのは、プログラミングに絶妙の手腕を発揮するルグリ選定の〈ウィンナー・ガラ〉と、“ウィーンのダンサーがもっとも力を発揮する演目”(ルグリ)である、シュトラウスⅡ世のオペレッタ曲にフランスのエスプリと洗練を加えたプティ振付の「こうもり」。ルグリから芸術家としての知性とエレガンスを伝授されたウィーンのダンサーたちの魅力を、ぞんぶんにご堪能ください!
ウィーン国立バレエ団の芸術監督として初めての大規模な海外公演において、私のダンサー時代のキャリアを通じて大切に思っている日本の観客の方々のもとへ、この伝統あるバ レエ団を率いてこられることを大変嬉しく思います。 28年ぶりのバレエ団の来日となるため、新しい世代の優れたダンサーたちを新たなレパートリーでご覧いただくよい機会となるでしょう。 まずフランス人巨匠であるローラン・プティ振付の「こうもり」をご覧にいれます。これはウィーン生まれのオペレッタの著名な音楽を再構成し、パリジャンのジョワ・ド・ヴィーヴル(人生を楽しく)をウィーンの魅力と結びつけて表現したバレエ版です。さらにガラ・プログラムでは、ルドルフ・ヌレエフ/マリウス・プティパによる純粋なクラシック振付作品から、ジェローム・ロビンズ、ジョン・ノイマイヤー、ボリス・エイフマン、ウィリアム・フォーサイス、ヨルマ・エロ、ポール・ライトフット/ソル・レオンといった著名な振付家による作品、パトリック・ド・バナによる世界初演の作品まで、このバレエ団が多彩なスタイルと時代を網羅できる優れたクオリティを備えていることをご覧いただけるはずです。 この特別な機会に、私はカンパニーのメンバーとともに再び舞台に立つことにしました。 私が心からの信頼と愛情を寄せる観客の方々に、ウィーン国立バレエ団には真に見出すべきものがあるとお約束いたします! マニュエル・ルグリ
芸術監督・振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
「シェエラザード」
「ダフニスとクロエ」
Photo : Marie-Laure Briane