奇跡的な成長を続ける新生バレエ団、日の出の勢いで堂々の来日! マニュエル・ルグリ芸術監督率いる
ウィーン国立バレエ団
2012年日本公演
本場ウィーン仕込みのエレガンスでお届けする、 音楽の都の香りに溢れた、バレエ「こうもり」決定版! 「こうもり」 全2幕 7場 Die Fledermaus
振付:ローラン・プティ 音楽:ヨハン・シュトラウスⅡ世/編曲:ダグラス・ギャムリー 美術:ジャン=ミッシェル・ウィルモット 衣裳:ルイザ・スピナテッリ 照明:ジャン=ミッシェル・デジレ シュトラウスⅡ世の名曲の数々にのせた、オペレッタの名作「こうもり」。ローラン・プティがその音楽と題名を使って振付けたバレエは、爛熟の19世紀末ウィーンの優雅さや華やぎを残しつつ、プティお得意のレビュー風の洒脱さとエスプリをもって創作された、まったく新しい物語です。 とはいえオペレッタ「こうもり」といえば、ウィーンの十八番! 実際に国立歌劇場やフォルクス・オーパーの舞台に出演しているウィーンのダンサーたちの身体には、シュトラウスⅡ世のワルツやポルカが血肉となっているのです。そんな彼らのバレエ「こうもり」が、絶品であるのは言うまでもありません。 妻に無関心の夫が、もしも背中に”こうもり“のような羽を生やして、夜な夜な盛り場に遊びに出かけていたら・・・! そんな夫を家庭に取り戻すために、妻はどうすればいいの? 素敵な家で健やかな子どもたちに囲まれて何不自由ない暮らしを送る主婦のベラ。一見幸福に見える彼女の悩みは、夫婦の倦怠期。夫の背中に夜行性のこうもりの翼が生えているという、まるでロマンティック・バレエのようなファンタジックな仕掛けを通して、妻がその翼を切り落として夫を取り戻すまでの顛末を愛のアレゴリーのように描きます。 脚線美で夫を誘惑する美しいベラと、妻とは知らずに彼女を追いかけまわす夫ヨハン。そして「くるみ割り人形」のドロッセルマイヤーのようにすべてを操る、謎のウルリック。ウィーンのダンサーたちが生き生きと演じる舞台は、極上の洗練と楽しさを保障します。そしてルグリは、今回の日本公演だけでウルリック役として出演。日本の観客のためのスペシャル・プレゼントです! ●予定される主な配役 4月28日(土)6:00p.m. ベラ:オルガ・エシナ/ヨハン:キリル・クルラーエフ/ウルリック:エノ・ペシ 4月29日(日)1:30p.m. ベラ:マリア・ヤコヴレワ/ヨハン:ロマン・ラツィク/ウルリック:マニュエル・ルグリ 4月29日(日)6:00p.m. ベラ:イリーナ・ツィンバル/ヨハン:ウラジーミル・シショフ/ウルリック:デニス・チェリェヴィチコ 4月30日(月・祝)3:00p.m. ベラ:オルガ・エシナ/ヨハン:キリル・クルラーエフ/ウルリック:マニュエル・ルグリ ※顔写真を3×3で並べてください。順序は次のとおり。 オルガ・エシナ マリア・ヤコヴレワ イリーナ・ツィンバル キリル・クルラーエフ ロマン・ラツィク ウラジーミル・シショフ エノ・ペシ マニュエル・ルグリ デニス・チェリェヴィチコ ●あらすじ 上流階級の若妻ベラは、夫ヨハンの愛を疑っている。その予感は、ある夜、実証された。夫は”こうもり”に変身し、夜遊びへと飛び立っていったのだ! 友人のウルリックがやってきて、夫を取り戻すためには、自分も変身する必要があると説き、そのための技を教授する。夫を追って夜のカフェに来たベラは、謎の美女に扮し、恋の手管を弄しながら神出鬼没。みごと夫に自分を追わせることに成功する。仮面舞踏会にジプシーの扮装で現われるベラ。その魅力にノックアウトされたヨハンは、彼女に無理やり言い寄った末に警察に捕まってしまう。留置場でしょげかえるヨハンのもとに、彼が“見知らぬ魅力的な女性”だと思っているベラがやってきて、自分の正体を明かす。ベラはハサミで夫のこうもりの”羽“を切り落とし、二人は幸福な日常へともどっていく。 [登場人物] ベラ:ウィーン/ブダペストあたりに住むブルジョワ家庭の平凡な主婦 ヨハン:ベラの夫。日々の生活に退屈して夜遊びに耽る。 ウルリック:ベラとヨハンの友人。ベラに“ハサミ”を贈る。 ローラン・プティ(振付) Roland Petit 1924-2011 パリ・オペラ座バレエ団を経て、1945年、20代前半の若さで自身のバレエ団を設立。作家のB.コフノ、J.プレヴェール、J.コクトー、美術家のC.ベラール、P.ピカソ、ブラッサイ、G.ワケヴィッチ、作曲家のH.ゾーゲ、J.コスマら錚々たる顔ぶれが関わった「旅芸人」「ランデヴー」「若者と死」等の作品を発表し、早熟な才能を華々しく開花させた。50年代の4年間、ハリウッドで映画に携わり、帰国後、レビュー風の作品を発表、以後プティ作品の代表的な個性となる。70年にはパリ・オペラ座バレエ団の芸術監督を半年間務めた後、カジノ・ド・パリを買い取って「ラ・レビュー」「ジジ・ジュテーム」を上演。72年マルセイユ・バレエ団の芸術監督に就任。「カルメン」「ノートルダム・ド・パリ」「プルースト」など多くの傑作を遺した。