ガラ公演〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉
音楽: | バーンスタイン、ガーシュウィン、チャイコフスキー、バッハ、ワーグナー、シュニトケ、 ショスタコーヴィチ、ティペット、ショパン、サイモンとガーファンクル、マーラー |
振付・演出・語り: | ジョン・ノイマイヤー |
「キャンディード序曲」「アイ・ガット・リズム」「くるみ割り人形」「ヴェニスに死す」
「ペール・ギュント」「マタイ受難曲」「クリスマス・オラトリオⅠ-Ⅳ」「ニジンスキー」
「ハムレット」「椿姫」「作品100─モーリスのために」「マーラー交響曲第3番」より
「作品100─モーリスのために」
「ペール・ギュント」
振付家ノイマイヤーが、バレエに魅了された自らの人生と芸術について"語り"ながら、彼の薫陶をうけた高い表現力をほこるハンブルクのダンサーたちが、次々とマスターピースを踊り演じ、やがて壮大な世界が立ち現われてくる奇跡の舞台──、それが〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉です。
「キャンディード序曲」で始まる冒頭は、子ども時代のダンスとの出会いと喜びについて。ついで「ヴェニスに死す」「ペール・ギュント」でダンスを通した創造について語られ、それらは「マタイ受難曲」や「クリスマス・オラトリオ」の精神世界へと繋がっていきます。後半は「ニジンスキー」「ハムレット」「椿姫」でノイマイヤーの心を動かした題材や人物に触れられ、巨匠の物語バレエの真髄を垣間見せながら、無二の友であった故モーリス・ベジャールとの絆を謳う「作品100─モーリスのために」、そして、“ダンスとは愛するがゆえに行う仕事”という語りとともに、「マーラー交響曲第3番」へとなだれこむ終盤の迫力と感動は圧倒的です。
前回、本作の初演では、大きな感動で満たされた会場が最後に総立ちとなり、涙を浮かべてスタンディング・オベーションを贈る人々の姿も見られたほど。その感動の輪は一夜のうちにSNSを通して広がり、翌日の公演には、当日券売り場に近年類をみない長蛇の列ができるという、伝説の夜を生み出しました。今回は一夜限り。奇跡の舞台をどうぞお見逃しなく!
「キャンディード序曲」
Photos: Kiyonori Hasegawa
ハンブルクバレエ団総出演