シルヴィア

音楽:レオ・ドリーブ
振付・ステージング:ジョン・ノイマイヤー
装置・衣裳:ヤニス・ココス

ジョン・ノイマイヤーによるバレエ。 神話をテーマにした3つの舞踊詩

女神ディアナに仕えるシルヴィアは、狩りを得意とする男勝りなニンフ。羊飼いのアミンタと出会って互いに惹かれ合うものの、勝気さゆえに自らの感情に戸惑いアミンタを拒絶します。そんなシルヴィアとアミンタを見守るのは恋の神アムール。彼は男性的な魅力をもつオリオンに変身して、シルヴィアを官能的な快楽へと導きますが......。
イタリアの詩人タッソの田園詩をもとに、ギリシャ神話の世界でニンフのシルヴィアと羊飼いアミンタの恋を描いたバレエ「シルヴィア」は、レオ・ドリーブが色彩豊かで魅惑的な音楽を書下ろし、19世紀にパリ・オペラ座で初演されました。
ノイマイヤーはこのバレエから、自立心ある少女が思春期から女性へと移行する過程で経験する、内面的な葛藤と繊細な心理をすくい出して焦点を当てました。さらにはアムールに、詩人のティルシスと男性的なオリオンを重ねて進行役とし、いっぽうで女神ディアナと彼女によって永遠の眠りについた恋人エンディミオンのエピソードを伏線に置きつつ、月日を経て再会するシルヴィアとアミンタの人生そのものを神話的に描き出します。舞台を彩るのは、ギリシャの美術家ヤニス・ココスによる詩情を湛えたポップな装置。まさにノイマイヤー一流の現代の愛の神話が繰り広げられます。
本作の初演は19世紀の原典版と同じくパリ・オペラ座で、モニク・ルディエール、マニュエル・ルグリ、エリザベット・プラテルという錚々たるエトワールたちによって演じられ、同年すぐさまハンブルク・バレエ団でも上演され大成功を収めました。その傑作が日本に初お目見えします!

第1幕 ディアナの聖なる森

愛の神アムールは森に降り立つと、羊飼いティルシスに変身する。

本物の羊飼いアミンタは、ディアナのニンフの一人、シルヴィアに会いたいとひそかに願いながら、聖なる森に足を踏み入れる。

ディアナとニンフである女狩人たちが、休憩と水浴びをしに森に現れる。シルヴィアとアミンタが出会う。ディアナと女狩人たちは、甘く語らい合う羊飼いアミンタとシルヴィアを見つける。

驚いたシルヴィアは、アミンタを裏切ってしまう。

ディアナは一人になると、永遠の眠りにつかされたハンサムなエンディミオンを思い出す。

夜明け、好奇心に駆られた羊飼いたちは聖なる森に入ると、エンディミオンが眠っているのを見つける。アムール/ティルシスもいる。

一方、心引き裂かれたアミンタは、シルヴィアの幻影にとりつかれている。

アムールはアミンタを気の毒に思う。しかし彼はシルヴィアを誘惑しようと、ハンサムなオリオンの姿に化ける。シルヴィアは彼のなすがままに身をまかせる。

第2幕

第1場 アムール/オリオンの宴

シルヴィアは自分の女らしさに目覚め始める。そして快楽を覚える。

官能に燃えるシルヴィアはディアナとアミンタを思い、心乱れる。

第2場 冬

長い年月の後、アミンタが聖なる森に戻ってくる。シルヴィアも聖なる森に戻る。二人は再会する。愛は一瞬、甦るかにみえた。

ディアナが彼らを観ている。ディアナは2人を引き裂きたい誘惑にかられるが、アムールがディアナから武器を取り上げる。

結局、アミンタからシルヴィアを奪ったのは、寿命だった。

ディアナは一人残される、永遠の女狩人として。

Photos: Kiran West

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