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Photo: Shoko Matsuhashi

2021/02/03(水)Vol.415

沖 香菜子インタビュー
初役のジゼルへの想いと意欲
2021/02/03(水)
2021年02月03日号
バレエ
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インタビュー
東京バレエ団

Photo: Shoko Matsuhashi

沖 香菜子インタビュー
初役のジゼルへの想いと意欲

ーー『ジゼル』を演じる上で難しいと感じるのはどこですか?

沖:自分の中での挑戦は、第1幕と第2幕でアルブレヒトへ向ける気持ちの違いです。第2幕には、好きという言葉だけでは表せない、もっと重たいものがあると思います。ジゼルの感情を色々と考えますが、その中で絶対に変わらずにあるのは、アルブレヒトを責める気持ちは芽生えないだろうなということ。アルブレヒトが自分に対して後悔し、申し訳ない気持ちを抱かないで生きていってほしいんだろうなと。ジゼルはウィリなので冷たいのかもしれませんが、心は温かいと思うんです。

Photos: Shoko Matsuhashi

ーー改めてジゼル役を初めて踊ることへの意気込みをお聞かせください。

沖:憧れが強かったのですが、いざ自分が踊るとなると考えることがありすぎてパンクしそうな部分もあります。でも私なりのジゼルを創り、今まで見てくださっている方にも「新しい沖香菜子だな」と思ってほしいです。劇場に足を運んでいただき難い時期ですが、来てよかったと感じてもらえる舞台にできれば。観に来ていただけるとうれしいです。

インタビュー・文 高橋森彦 舞踊評論家

沖 香菜子(おき かなこ) Kanako Oki


東京バレエ団プリンシパル。2008年9月、文化庁新進芸術家の海外研修制度に合格し、ボリショイ・バレエ学校に留学。10年に東京バレエ団に入団、翌11年『ダンス・イン・ザ・ミラー』で初舞台、2018年4月よりプリンシパルを務める。これまでに主役を踊った古典作品は『ラ・シルフィード』、『ドン・キホーテ』、『くるみ割り人形』等がある。

◾️「初演180年を機に、
斎藤友佳理が次世代に託す、名作『ジゼル』の魅力」はこちらから

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東京バレエ団
「ジゼル」全2幕

公演日

2月26日(金)19:00
2月27日(土)14:00
2月28日(日)14:00

会場:東京文化会館

予定される配役

ジゼル
沖 香菜子(2/26、28)
秋山 瑛(2/27)

アルブレヒト
柄本 弾(2/26、28)
秋元 康臣(2/27)

演奏:東京交響楽団

入場料[税込]

S=¥11,000 A=¥9,000 B=¥7,000
C=¥5,000 D=¥4,000 E=¥3,000
※ペア割引[S,A,B席]あり
※親子ペア割引[S,A,B席]あり

都フェスシート ¥2,000
※1/27(金)10:00より発売。

U25シート ¥1,000
※NBS WEBチケットのみで1/22(金)20:00から引換券を発売。