ベルリン国立歌劇場
ドン・ジョバンニ トリスタンとイゾルデ モーゼとアロン イントロダクション
来日記念特別演奏会
公演概要
 
 
トリスタンとイゾルデ ストーリー
スタッフ&出演者
聴きどころ
ストーリー
物語の背景
コーンウォールのマルケ王の甥であり封臣のトリスタンは、アイルランド王の娘イゾルデの婚約者、騎士モロルトを決闘で殺し、その首をイゾルデに送りつけた。しかし、闘いでトリスタンも、イゾルデが毒を塗った剣で傷を負った。トリスタンはイゾルデの手当てを受けるため、タントリスという偽名を語ってアイルランドへ行く。しかしイゾルデは彼の正体を見破る。モロルトの首に残っていた金属の破片が、トリスタンの剣の小さく欠けた部分にぴったりはまったからだ。モロルトの仇を討つ決意のイゾルデだが、トリスタンの目をみつめたそのとき、憎しみが愛に変わる。すっかり快復したトリスタンはコーンウォールへ帰るが、ほどなくして戻ってくる。マルケ王の使者となり、イゾルデを迎えに来たのである。トリスタンとイゾルデは、コーンウォールへと出帆する。
第1幕
イゾルデは婚約者のモロルトをトリスタンに殺され、今また、マルケ王の妃としてイゾルデを迎えに来たトリスタンに裏切られたと思っている。話し合いたいから彼を連れてくるよう、侍女のブランゲーネに命じるが、トリスタンは応じようとしない。イゾルデはブランゲーネに、トリスタンとの出会いのいきさつを話す。ブランゲーネは女主人を元気づけようと、コーンウォールへ旅立つとき、イゾルデの母がもたせた秘薬のことを思い出させる。愛する男のすぐそばにいながら、マルケ王の妻として暮らすことを思い、悲嘆に暮れるイゾルデ。そこで彼女はトリスタンを道連れに死のうと考える。入港が近づきようやくトリスタンが現われるとイゾルデは、モロルトを殺した償いとして私とともに毒を飲みなさいと迫る。いざ死に臨むとき、トリスタンとイゾルデは互いの愛を確かめ合う。だがブランゲーネが二人に渡した薬は毒ではなく、そっとさしかえた愛の媚薬だった。人々の歓声に迎えられ、船がコーンウォールに到着する。
第2幕
マルケ王が夜狩りに出かける。イゾルデは庭でトリスタンを待っている。ブランゲーネはイゾルデに、マルケ王の忠実な家臣メロートに用心するように言うが、イゾルデは耳を貸さない。イゾルデは逢瀬の合図として、松明を消す。トリスタンとイゾルデは、誰にも邪魔されずに一緒にいられることを喜び、この世で愛し合うことが叶わぬならば、あの世で互いの愛のためだけに生きていこうと心を決める。夜明け、メロートの進言を受けたマルケ王が従者とともに現われる。愛する妻と信頼する甥の裏切りに、この世に道理はないのかと落胆する王。このとき、トリスタンの罪悪感と後悔がイゾルデへの愛よりも強くなり、彼はメロートの剣先にわが身を投げ出す。
第3幕
クルヴェナルはトリスタン故郷のブルターニュの居城カレオールにトリスタンを連れて来た。トリスタンの傷は重く、クルヴェナルはイゾルデを呼びに使者を出す。牧童が彼女の船の到着を待つ。船が着いたら祝いの歌で知らせることになっている。トリスタンの想いは、わが身の生い立ち、幼年時代を彷徨っている。彼には両親の愛も庇護もなかった。トリスタンの母親が彼を身ごもった後に父親が死に、母親もまた、彼が生まれた後に死んだのだった。イゾルデがようやく到着する。だが時すでに遅く、彼女が着いたと同時にトリスタンは短い生涯を閉じる。一方ブランゲーネに説得されたマルケ王は、愛し合う二人を認めようとカレオールに赴くが、時すでに遅く、イゾルデはトリスタンの後を追い、あの世へと旅立つ。
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