東京バレエ団2020年ラインナップ オリンピック・イヤーの2020年は、さまざまなメモリアルが重なって、さらに盛り上がる!

世界に認められた
“十八番”レパートリー

Photo: Kiyonori Hasegawa

 ロマンティック・バレエの代表作「ラ・シルフィード」の魅力は、妖精シルフィードが描く叙情的で幻想的な世界。東京バレエ団の「ラ・シルフィード」は、海外公演でも最大級の称賛を獲得している、看板レパートリーの一つとなっています。みずみずしい若者と妖精の悲恋が繰り広げられる幽玄の世界、どうぞお楽しみに。

観るだけじゃない、聴くだけじゃない、
大スペクタクル!

Photo: Kiyonori Hasegawa

 オーケストラ、歌手、合唱、ダンサー、総勢350人を擁するベジャールの「第九交響曲」は、1964年の初演から50年を機に、東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団の共同制作によって21世紀に蘇りました。ベートーヴェン生誕250年を祝す2020年はゴールデンウィークの上野で、壮大なる人間讃歌を!

バレエ「第九」ヨーロッパツアー
世界が期待する合同公演実現!

Photo: Alexey Semenov

2015年ローザンヌ、マレーでの公演より

 2020年に実施される第35次海外公演は、モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)との合同による「第九」のツアー。BBLの本拠地があるスイス、ローザンヌのマレーに新たに建設された、大観衆を収容できるスポーツ複合施設、ヴォドワーズ・アレーナでの5回公演(6/12~6/17)が予定されています。

ダンサーの個性が際立つ
とびきりの楽しさ

Photo: Kiyonori Hasegawa

 親交深いワシーリエフの80歳を祝い、ワシーリエフの演出・振付による東京バレエ団の代表的なレパートリー、「ドン・キホーテ」を上演します。オリンピックの開会式直前のこの公演は、訪日観光客にも、祝祭性にあふれたとびきりの楽しさをお楽しみいただける機会となることでしょう。

次代を担う子どもたちへ
バレエの楽しさを伝えたい

1960年開校当時のチャイコフスキー記念東京バレエ学校

 東京バレエ団の母体であるチャイコフスキー記念東京バレエ学校が創立60年を迎える2020年には、バレエ学校の強化とバレエ団との連動を図るため、初めての合同公演を開催します。
 また、2012年の新制作以来、子どもはもとより、バレエ初心者の大人にも大好評の子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」公演を第8回めぐろバレエ祭りで上演します。お話を交えながらの1時間半はあっという間。ダンサーが客席に降り、子どもたちと一体となるフィナーレの盛り上がりは何度でも体験したくなります。

ベジャールが描いた
"日本の魂”

Photo: Kiyonori Hasegawa

 独特の鮮烈な美学と思想で、今も国際的に高い評価を受ける作家、三島由紀夫。モーリス・ベジャールがその三島と日本への愛から創作したバレエ「M」を、三島由紀夫の没後50年を記念して、10年ぶりにキャストを一新して上演します。ベジャールがめくるめくイメージで描いた“日本の魂”をご堪能ください。

新制作の「くるみ」を
早くも全国で再演

Photo: Shoko Matsuhashi

 2019年12月に新制作される「くるみ割り人形」を早くも再演。クリスマス・シーズンに東京ほか全国各地で上演されます。本場ロシアの工房で新たに製作される豪華な装置と、200点にも及ぶ衣裳。「クリスマス・ツリー」をキーワードに展開される、夢いっぱいの舞台を、来年もお楽しみください!