真夏にハイ・ボルテージ! 最高にノリがいい、ゴキゲンなバレエ!
ドン・キホーテ 全3幕
振付:マリウス・プティパ アレクサンドル・ゴールスキー ウラジーミル・ワシーリエフ 音楽:レオン・ミンクス 美術:ヴィクトル・ヴォリスキー 衣裳:ラファイル・ヴォリスキー
WBF(世界バレエフェスティバル)以来の熱烈リクエストにお応えして、シムキン旋風ふたたび!
マーフィー版「くるみ割り人形」 全2幕 ─クララの物語
オージー・クララの思い出・・・ それは初めてオーストラリアにバレエがもたらされた日々。
うだるような暑さの夏のメルボルンで、友人たちとクリスマス・イヴをささやかに祝う、年老いたバレリーナのクララ。マトリョーショカ人形で戯れ、若き日の舞台を映像で楽しんだ彼女は、その夜、幻想の世界へと導かれます。闇の中を闊歩するマントをはおったネズミの大群と、銃弾に倒れる一人の将校──それはロシア革命の騒乱と恋人の死という悲劇の記憶。その衝撃をきっかけに、クララの追憶への旅が始まるのです・・・。 1992年、オーストラリア・バレエ団創立30周年に際して初演されたグレアム・マーフィー振付の本作は、オーストラリアのバレエの歴史をひも解く記念碑的プロジェクトとして制作され、昨年のバレエ・リュス100周年記念にも上演されました。 主人公クララは、帝政末期のロシアからバレエ・リュスを経て、オーストラリアにたどりついたバレリーナ。雪のペテルブルクの情景、恋人の将校との美しい思い出、マリインスキー劇場での華々しい活躍。そして戦乱を経て、バレエ・リュスと共に巡ったスペイン、アラブ、中国での体験・・・。古典の「くるみ割り人形」のコンセプトとチャイコフスキーの名曲とみごとに溶け合い、実在した名舞踊家たちの足跡を盛り込みながら、そこにはバレエへの愛に支えられて激動の時代を駆け抜けた、一人の女性の人生が、感動的に描かれています。オーストラリアでいまや古典として称えられ親しまれている名作を、ぜひご堪能ください!