パリ・オペラ座バレエ団 2014年日本公演
353年の輝かしい伝統を誇るバレエの殿堂。 圧倒的スケールの2演目を携え、華やかに来日! BALLET DE L’OPERA NATIONAL DE PARIS
※記載の配役は2013年9月30日現在の予定です。出演者の怪我や病気、パリ・オペラ座バレエ団の都合等により変更になる場合があります。出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。正式な配役は公演当日に発表いたします。
3/20(木)6:30p.m. 3/22(土)1:30p.m.
マルグリット:オレリー・デュポン (エトワール) Aurelie Dupont Photo:Anne Deniau 1973年1月15日生まれ、パリ出身。1983年パリ・オペラ座バレエ学校入学、1989年パリ・オペラ座バレエ団入団。1998年12月31日、「ドン・キホーテ」でエトワール任命。 15年来、エトワールとして、オペラ座バレエに輝きを与え続けてきたオレリー。2人の子供を生んだ後、その輝きはさらに増し、まぶしいほどだ。技術もさることながら、円熟した演技力が絶品。「マノン」、「オーネギン」、そして今回踊る「椿姫」など、ドラマティックな作品のオレリーは、圧倒的な感動を観客に与えてくれる。 オレリーの魅力が最も開花する作品、かつ相性のよいエルヴェをパートナーに得た、オレリーファン垂涎の公演。想像しただけで、うっとりしてしまう。2014-2015シーズンの「マノン」で引退予定なので、今回が現役最後の来日公演だ。見逃すわけには、絶対にいかない。
アルマン:エルヴェ・モロー (エトワール) Hervé Moreau photo: David Elofer 1977年12月2日生まれ、パリ近郊出身。1989年パリ・オペラ座バレエ学校入学、1995年パリ・オペラ座バレエ団入団。2006年3月3日、「ラ・バヤデール」でエトワール任命。 183cmの身長に、スラリと長い足、ちょっと陰のある優美な表情。優雅きわまりない体の動き。そして高度なテクニック。唯一無二の魅力持つエルヴェだが、2009年の怪我以来、再起を危ぶまれる状態だった。が、しかし、2012年春、ヴァルツの「ロミオとジュリエット」で、完全復帰。オペラ座ファンを歓喜させた。 アルマンは、エルヴェの当たり役の一つ。繊細な気品と情熱的な愛情を見事に融合させた解釈は、まさに極上。見る者の心を強く揺さぶる。オレリーとの美しき競演の舞台は、まさに夢のよう。長く記憶に残る感動を、舞台いっぱいに繰り広げてくれるはずだ。
3/21(金・祝)6:30p.m. 3/22(土)6:30p.m.
マルグリット:イザベル・シアラヴォラ (エトワール) Isabelle Ciaravola photo:Michel Lidvac 1972年3月12日生まれ、コルシカ島出身。1985年パリ国立高等音楽学校入学、1988年一位で卒業後、パリ・オペラ座バレエ学校入学。1990年、パリ・オペラ座バレエ団入団。2009年4月16日、「オーネギン」でエトワール任命。 うっとりするような細く長い手足と、妖艶でありながら凜とした美しさを持つイザベルは、遅咲きのエトワールだ。37歳での任命は確かに遅い。しかしイザベルは、その後、眠りについていた花が目覚めて開花するがごとくの活躍ぶり。観客に感嘆のため息をつかせ、感動を与える舞台を、どんどん見せてくれる。そんな彼女は、2014年3月5日、「オーネギン」の最終日で引退。日本公演は、自分の魅力を極限までだしきった直後、まだその興奮と感動が冷めやらない時期にあたる。ある意味、イザベルの第2のアデュー公演だ。自他共に認める最高のパートナーであるマチューと共に繰り広げる、ドラマティックで高揚感あふれる舞台を想像するだけで、今から胸が高鳴る。
アルマン:マチュー・ガニオ (エトワール) Mathieu Ganio photo:Michel Lidvac 1984年3月16日生まれ。マルセイユ出身。1992年マルセイユ・オペラ座バレエ学校入学、1999年パリ・オペラ座バレエ学校入学。2001年パリ・オペラ座バレエ団入団。2004年5月20日、スジェ時代に踊った「ドン・キホーテ」でエトワール任命。 20歳でスジェから飛び越しでエトワールになったマチュー。1985年のローラン・イレール、1986年のマニュエル・ルグリ以来の快挙だ。しかも、ローランの22歳、マニュエルの21歳を超えた、入団3年目にしての大快挙だった。あれから、約10年。その後のマチューの活躍ぶりは、今更言葉にする必要がないだろう。ゆっくりと、しかし確実に、マチューはオペラ座を代表するエトワールとして成長してきた。技術力に加え、内面の掘り下げにぐっと説得力が出てきたマチュー。「椿姫」という美しくも切ない物語を、舞台の上で感動的に語ってくれるだろう。
3/23(日)3:00p.m.
マルグリット:アニエス・ルテステュ (エトワール) Agnès Letestu photo: Benjamin Chelly 1971年2月1日生まれ、パリ出身。1983年、パリ・オペラ座バレエ学校入学。1987年、パリ・オペラ座バレエ団入団。1997年10月31日、「白鳥の湖」でエトワール任命。マルティネスの「天井桟敷の人々」をはじめ、舞台衣装のデザインも手掛ける。 エレガンスとあでやかさを兼ね備えた”魅せる“ダンスで、バレエの美しさに存分にひたらせてくれるアニエス。2013年10月10日、パレ・ガルニエで「椿姫」を踊り、オペラ座にアデューを告げる。2006年にこの作品がオペラ座バレエのレパートリーに加わって以来、エルヴェとステファンをパートナーに、リリックで気品あふれるマルグリットを幾度となく踊ってきた。東京公演は、パリではもう2度と見られないアニエスのマルグリットと再会できるきわめて貴重な機会。ヌレエフに才能を見出され、長年にわたってオペラ座バレエを牽引してきた最上のバレリーナの魅力を、今一度、記憶に焼き付けたい。
アルマン:ステファン・ビュリョン (エトワール) Stéphane Bullion photo: Julien Benhamou 1980年4月8日生まれ、リヨン出身。1994年パリ・オペラ座バレエ学校入学、1997年パリ・オペラ座バレエ団入団。2010年6月2日、「ラ・バヤデール」でエトワール任命。 クラシックからコンテンポラリーまで、実に幅広いレパートリーを踊りこなすステファン。王子役はもちろん、ニジンスキーの「牧神の午後」やプティの「狼」といった強いキャラクターロール、キリアンやエクなどのコンテンポラリーも得意。オペラ座のエトワールの中で、舞台に登る回数が一番多いのがステファンだ。大病を経た後に舞台復帰をはたした2004年以降、バレエを踊る歓びと幸せを常に強く意識している。日頃のレッスンはもちろん、一つ一つの役の掘り下げにも非常に熱心。ステファンの踊りには、彼のバレエに対する愛情と熱意が常ににじみ出ている。2008年にDVDに収められた、アニエスとの「椿姫」。あれから6年。さらに成長したステファンのアルマンが楽しみだ。
ダンサー紹介:加納雪乃