2020/11/10(火)
コロナの第2波が欧米を襲っている。イタリア政府は国内のすべての劇場を閉鎖することを決定した。指揮者のリッカルド・ムーティはそれに反発し、ジュゼッペ・コンテ首相に対し、「心の糧となるものを人々に与えるため、劇場や音楽活動を再開させるべきだ。それがないと社会は野蛮になる」と発言。アメリカ大統領選挙の状況をみても、社会が野蛮になってきていると実感。劇場芸術には精神を安定させ、心を豊かにする力があると、あらためて思った。(T)
2020/11/02(月)
三島由紀夫をテーマにしたベジャールのバレエ「M」について、小説家の佐藤究氏が書いた批評が朝日新聞(11月1日付け朝刊)に載った。小説家らしい切り口で感心した。その中で舞踏家の土方巽の「お酒があって、樽をバンと割るでしょ。皆が水被るでしょ。腹切って、おしまいじゃないんだよ。そういう結び目を彼は残していった」という言葉を引いている。11月25日は50年前に樽が割られた日。その4日前に「M」は横浜で再演される。(T)