2009年10月 一覧

メディア情報

◆ダンスマガジン12月号(10月27日発売/新書館)

パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」の速報とアニエス・ルテステュのインタビューが掲載されています。

09-10.27dance.jpg

ジョゼ・マルティネス インタビュー

パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演では、「シンデレラ」を3組、「ジゼル」を4組のキャストが競演するのも見どころのひとつ。ダンサーたちがそれぞれの役をどのように捉え、演じていくのか・・・。フリーライターの佐藤友紀さん、フィガロ・ジャポン パリ支局長の大村真理子さんによる、ダンサーのインタビューを開幕までお届けします。

初回は、「シンデレラ」で映画スターを、「ジゼル」でアルブレヒトを演じるジョゼ・マルティネス
8月の第12回世界バレエフェスティバルのガラ公演で見せてくれた、アニエス・ルテステュとの「ジゼル」は、短い時間にもかかわらず、ジゼルとアルブレヒトのドラマをくっきりと見せてくれました。
意外なことに、ジョゼが日本で「ジゼル」の全幕を踊るのは今回がはじめて。「全幕が観たい!」と待ち望んでいらした方も多いのではないでしょうか。


ジョゼ・マルティネス(エトワール)


1987年 パリ・オペラ座バレエ学校入学。
1988年 19歳でパリ・オペラ座バレエ団入団。
1989年 コリフェに昇格。
1990年 スジェに昇格。
1992年 プルミエ・ダンスールに昇格。
1997年 5月3日「ラ・シルフィード」(ピエール・ラコット振付)終演後、エトワールに任命される。


09-10.20Jose3.jpg「僕たちプロのバレエ・ダンサーは、たとえそれが未経験の作品でも、1回振付けられた踊りを踊れば、その作品のコードというか、パや動きはスーッと身体に入っていく。でも作品の考察や自分の役の解釈、表現の深さはそこから始まっていくんだよ」
 全幕物の作品でも1回で振付を覚えてしまうなんて、とびっくりしてしまうが、それが長い伝統を誇るパリ・オペラ座バレエ団の底力なのだろう。自分の属するカンパニーについては、こんな自負心もあるというジョゼ・マルティネス。
「ヌレエフ振付の『シンデレラ』では映画スター役も女装しての意地悪な継母役も踊り、かと思えば自分で振付けた『天井桟敷の人々』も上演してもらえる。これってフレキシビリティに富むパリ・オペラ座バレエ団ならではさ」
 加えて振付家として、役を割り当てた仲間のダンサーの個性にも常に目を配っている様子だ。他のカンパニーのスター・ダンサーが集う世界バレエフェスティバルでは「英国ロイヤル・バレエ団のマリアネラ・ヌニェスが一番印象に残ったな」と正直な感想を口にする。
「新作を創るのももちろんやり甲斐があるけど、パリ・オペラ座バレエ団の伝統を確固たるものとしている古典の演目に向き合えるのもうれしいことなんだ。というのは、僕らの場合、プロコフィエフの音楽を使った定番の『ロミオとジュリエット』の他に、ベルリオーズの音楽でサシャ・ヴァルツが振付けた全く別の『ロミオとジュリエット』があるように、『ジゼル』にしてもマッツ・エック版を踊ったりして、そこから得た人間考察というか、役の解釈を再び反映することができるから。カードゲームで、切り札を2枚持っているようなものなんだよ(笑)」
 ジゼルを踊るのが、アニエス(ルテステュ)の時は「他のダンサーが踊るジゼルより、積極的というか好奇心のあるジゼルだからね。イキイキとしているし(笑)」
 というわけで、「最初からだまそうなどと考えずに、いつの間にか恋の喜びにはまっていたという踊りになる」のだとか。さすが名コンビだ!

佐藤友紀(フリーライター)

09-10.20Jose1.jpg
「ジゼル」アルブレヒト


◆ジョゼ・マルティネス出演予定日

「シンデレラ」
2010年3月12日(金)6:30p.m. (映画スター)

「ジゼル」
2010年3月18日(木)7:00p.m. (アルブレヒト)
2010年3月20日(土)1:30p.m. (アルブレヒト)

photo:Icare(舞台写真)、Nobuhiko Hikiji

2010年日本公演プロモーション映像!

10月10日(土)より、映画「パリ・オペラ座のすべて」が渋谷のBunkamuraル・シネマで公開中です。
「パリ・オペラ座のすべて」は巨匠フレデリック・ワイズマン監督が、オペラ座の全面協力のもと、84日間に及ぶ密着撮影を敢行。来年の日本公演に主演する、アニエス・ルテステュ、オレリー・デュポン、ジョゼ・マルティネス、マチュー・ガニオなど、エトワールたちのリハーサル風景や公演はもちろん、経営陣の会議や広報活動など、バレエの殿堂・パリ・オペラ座のすべてがご覧いただけるドキュメンタリー映画です。
公開初日の10日だけでなく、連休の3日間ともに、1日4回の上映がすべて満席(!)だったとのこと。パリ・オペラ座バレエ団への関心の高さがうかがわれます。

Bunkamuraル・シネマでは「パリ・オペラ座のすべて」の本編上映前に、"パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演"のシネアドを流しています。
30秒間という短い時間に「シンデレラ」「ジゼル」の魅力を凝縮した映像になっているのではないかと思っているのですが、いかがでしょうか?
すでに劇場でご覧いただいた方も、これから劇場に足を運ばれる方もぜひご覧になってください。



*美しい映像をご覧いただくため、大きなサイズのファイルをアップロードしております。一度読み込んでから、再生いただくとスムーズにご覧いただけます。

2010年日本公演 キャスト・公演概要決定!

お待たせしました!
パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演の予定キャストと公演概要が決定いたしました!
当初来日予定のなかった、オレリー・デュポンとニコラ・ル・リッシュの出演も決定。現在のエトワール16名中12名が参加するという、オペラ座ならではの華やかな顔ぶれが実現しました。
来日予定のエトワールのインタビューや情報など、このBlogでお届けしてまいりますので、開幕までご愛読ください!


line.jpg
パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演

「シンデレラ」全3幕

 2010年
シンデレラ
映画スター
3月12日(金)6:30p.m.
アニエス・ルテステュ
ジョゼ・マルティネス
3月13日(土)1:30p.m.
マリ=アニエス・ジロー
カール・パケット
3月13日(土)6:30p.m.
デルフィーヌ・ムッサン
マチュー・ガニオ
3月14日(日)1:30p.m.
マリ=アニエス・ジロー
カール・パケット
3月15日(月)6:30p.m.
デルフィーヌ・ムッサン
マチュー・ガニオ


「ジゼル」全2幕

 2010年
ジゼル
アルブレヒト
3月18日(木)7:00p.m.
アニエス・ルテステュ
ジョゼ・マルティネス
3月19日(金)7:00p.m.
ドロテ・ジルベール
マチアス・エイマン
3月20日(土)1:30p.m.
アニエス・ルテステュ
ジョゼ・マルティネス
3月20日(土)6:30p.m.
イザベル・シアラヴォラ
バンジャマン・ペッシュ
3月21日(日・祝)1:30p.m.
オレリー・デュポン
ニコラ・ル・リッシュ

【会場】東京文化会館

【入場料(税込)】
S=¥25,000 A=¥22,000 B=¥19,000  C=¥15,000 D=¥11,000 E=¥7,000
エコノミー券=¥6,000 
(2010年2月21日(金)よりイープラスのみで受付。お一人様2枚まで)
学生券=¥3,000 
(2010年2月21日(金)よりNBSのみで受付。25歳までの学生が対象。公演当日、学生証必携)

【チケット発売】
◆「シンデレラ」「ジゼル」2演目セット券:2009年11月7日(土) 10:00~
◆一斉前売開始:2009年11月21日(土) 10:00~

【お問い合わせ】NBSチケットセンター:03-3791-8888

【予定される来日ダンサー】

09-10.08.jpg

※出演者、配役は2009年10月8日現在の予定です。
パリ・オペラ座バレエ団の都合、出演者の怪我等の理由により変更になる場合がありますので、ご了承の上、チケットをお求めください。出演者の変更にともなうチケットの払い戻し、日にちの振替はいたしません。正式な配役は公演当日に発表いたします。

メディア情報

◆アマレーナ11月号(扶桑社/10月7日発売)

「美のクリエイター、アニエス・ルテステュが来日」というタイトルで、ルテステュのインタビューが掲載されています。

09-10.07amarena.jpg