


リヒャルト・ワーグナー作曲「ローエングリン」全3幕
指揮: ケント・ナガノ 演出: リチャード・ジョーンズ
解説
リチャード・ジョーンズ演出の『ローエングリン』は、エルザを助ける騎士に“英雄の扮装″が必要ないことを示しています。必要なのはワーグナーが描いたローエングリンの本質を表すこと。目下世界中で引っ張りだこのヨナス・カウフマンは、ミュンヘンで初めてローエングリンに挑み、ワーグナー・テノールとして輝くばかりの実力を見せつけました。「オペルン・ヴェルト」誌でシーズン最優秀歌手に選ばれたことでも、いかにめざましい成功だったかがわかります。細心の注意が払われた甘い柔らかさから、力強く張り詰める神々しい高音まで、カウフマンの旬の魅力を堪能したいなら、いま、彼のワーグナーを味わうべき。歌手陣はミュンヘン生まれのスーパースター、ヨナス・カウフマンに加え、エルザ役では現在最高の一人と評されるエミリー・マギー、魔女オルトルート役にワルトラウト・マイヤーと最強の布陣。ルードヴィッヒⅡ世の伝説以来、『ローエングリン』とゆかりが深いミュンヘンが、威信をかけ、 絶対の自信をもって贈るのが、この『ローエングリン』なのです。
指揮:ケント・ナガノ
Photos:Wilfried Hösl