デンマーク・ロイヤル・バレエ団

北欧の名門が魅せる、ロマンティックな伝統とドラマティックな現在。

北欧の名門、デンマーク・ロイヤル・バレエ団が9年ぶりの来日を果たします。

ロマンティック・バレエの伝統を受け継ぐ由緒ある名門として有名なこのバレエ団の誇りは、なんといっても19世紀の巨匠オーギュスト・ブルノンヴィルの名作の数々。なかでもロマン主義の香り溢れる傑作が「ナポリ」です。ブルノンヴィルが旅の体験を生かして創作した本作は、南国ナポリの陽気な街の喧騒から、有名な“青の洞窟”での幻想世界、そしてダンスの興奮に包まれる祭りへと息つく間もなく展開します。それらの場面を支えるのが、微笑みをたやさず軽やかに繰り広げられる独特の機敏なステップと、芝居心豊かな演技術。“ブルノンヴィル・スタイル”と呼ばれる伝統のスタイルの真髄は、このバレエ団でしか味わえません。

デンマーク・ロイヤル・バレエ団は、いっぽうでは現代随一の巨匠として注目を集めるジョン・ノイマイヤーとの縁が深く、彼の作品を早くからレパートリーに取り入れてきました。その嚆矢となったのが、ノイマイヤーの出世作である「ロミオとジュリエット」です。若き日のノイマイヤーがその俊英ぶりを発揮して数々のアイデアを盛り込んだシェイクスピアの名作は、恋を知った青年と少女の微妙な心理的変化を描き出し、大人へと成長していく一瞬の輝きを鮮烈にとらえた現代的なドラマとして、本拠地コペンハーゲンで愛されてきました。

2008年、デンマーク出身でニューヨーク・シティ・バレエに移籍して活躍したスター、ニコライ・ヒュッベが芸術監督として帰還。知り尽くしたブルノンヴィルと、自らの十八番でもあった「ロミオとジュリエット」を選んで今回の日本公演に臨みます。デンマークの伝統と新しい息吹、両極の魅力をこの機会にたっぷり味わってください。

「ナポリ」第3幕より

Photo: Martin Mydtskov Rønne


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