ローマ歌劇場2014年日本公演

「シモン・ボッカネグラ」出演者・スタッフ

 キャスト変更のお知らせ (5/15)

 ルーマニアのクルージュ=ナポカ生まれ。生地の音楽学校でピアノとトロンボーン、音楽アカデミーで声楽を学んだ。1997年に生地のオペラで「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロールを歌ってデビュー。
 2000年、ローマ歌劇場「ボエーム」のマルチェッロでの成功を機に、国際的な活躍をスタートさせた。2001年にはウィーン国立歌劇場に「セビリャの理髪師」のフィガロを歌ってデビュー。2002年から2010年まではハンブルク州立歌劇場のメンバーとして活躍するとともに、欧米の著名な歌劇場に出演。これまでに、英国ロイヤル・オペラ、ボローニャ歌劇場、フランクフルト州立歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、バルセロナのリセウ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン国立歌劇場などに出演を重ねている。
 レパートリーは、「セビリャの理髪師」のフィガロ、「愛の妙薬」のベルコーレ、「ボエーム」のマルチェッロ、「蝶々夫人」、「ドン・カルロ」のロドリーゴ、「仮面舞踏会」のアンカーストレム、「椿姫」のジェルモン、「道化師」のシルヴィオほか。  ローマ歌劇場の「シモン・ボッカネグラ」シモン役は、2012年新演出初演キャストとして登場。深い悩みと愛に生きるシモンを豊かな声と表現力で演じ、成功を収めている。

 1982年マントヴァに生まれる。2006年にマントヴァのカンピアーニ音楽院声楽科を卒業する。三年間に渡ってルチアーノ・パヴァロッティに師事し、モデナでミレッラ・フレーニが主宰するアカデミーのオペラ科においてパオラ・レオリーニの指導を受ける。2006年マントヴァのビビエーナ劇場で行われたエンツォ・ダーラの指導するマスター・クラス修了公演において、モーツァルト作曲「バスティアンとバスティアンヌ」でオペラ歌手としてデビューする。
 2007年にスポレートのオペラ歌手養成所コンクールで優勝し、「ボエーム」のムゼッタ役、「ラ・ディリンディーナ」のディリンディーナ役をスカルラッティ劇場で歌い大成功をおさめる。2007年6月にはメノルカのマホンオペラ劇場でモーツァルト作曲「フィガロの結婚」のスザンナ役に出演する。
 その後多くのオペラやコンサートに出演し活躍する。中でも、ルチアーノ・パヴァロッティのドニゼッティ賞受賞記念コンサート、レオ・ヌッチのデビュー60周年記念コンサートにおいて、偉大な歌手と共演したことは特筆するべきである。>>>

 1980年ジェノヴァ生まれ。ベルカントのレパートリーに優れたイタリアのテノール。
 17歳の時から生地のパガニーニ音楽院で声楽を学んだ。2002年にスポレートの音楽祭で「マクベス」およびロッシーニ「小荘厳ミサ」とプッチーニ「グローリア・ミサ」でデビュー。以来、一躍活動の場を広げた。艶のある柔軟な声と情熱的な歌い方に加え、恵まれた容姿も人気の要因の一つ。すでにミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、トリノ王立劇場、英国ロイヤル・オペラ、チューリッヒ歌劇場、リヨン国立オペラ、ウィーン国立歌劇場など、著名な歌劇場で活躍している。
 レパートリーには、「マノン・レスコー」のエドモンド、「愛の妙薬」のネモリーノ、「ドン・ジョヴァンニ」のドン・オッターヴィオ、「コシ・ファン・トゥッテ」のフェッランド、「椿姫」のアルフレード、「セビリャの理髪師」のアルマヴィーヴァ、「ファルスタッフ」のフェントン、「フィデリオ」のヤキーノ、「真珠採り」のナディール、「リゴレット」のマントヴァ公爵などがある。
 リッカルド・ムーティ指揮により、「カルメル会修道女の対話」でミラノ・スカラ座デビュー、「コシ・ファン・トゥッテ」でウィーン国立歌劇場デビューを果たした。ローマ歌劇場では、「シモン・ボッカネグラ」のほか、「二人のフォスカリ」でも共演し、成功を収めている。

 モスクワのグネーシン音楽大学で学んだ。2007年にチャイコフスキー国際コンクール第2位を獲得。その後、ボリショイ劇場で歌うようになり、世界へと活躍を広げた。
 2012/13年シーズンには、ワシントン・ナショナル・オペラに「ノルマ」のオロヴェーゾ役でデビュー。トロントのカナディアン・オペラでは「トロヴァトーレ」のフェルランド、アン・デア・ウィーン劇場では「アッティラ」のタイトルロールを演じた。また、これまでの活躍としては、チューリッヒ歌劇場「イーゴリ公」のウラジーミル・ヤロスラーヴィチ、ローマ歌劇場「レニャーノの戦い」のフェデリコ・バルバロッサ、アン・デア・ウィーン劇場「フランチェスカ・ダ・リミニ」のマラテスタなどがある。
 「シモン・ボッカネグラ」のフィエスコ役は、リッカルド・ムーティ指揮による2012年のローマ歌劇場新演出で演じている。2013年夏のザルツブルク音楽祭では、ムーティ率いるローマ歌劇場の演奏会形式「ナブッコ」にも出演し、大成功を収めた。2014年にはウィーン国立歌劇場への出演も予定されている。
 ムーティとは「マクベス」のバンクォー役でもザルツブルク音楽祭、シカゴ交響楽団での演奏会形式と、共演を重ねている。

 サルデーニャ生まれ。サッサリの音楽院で学び、奨学金を得てローマのサンタ・チェチーラ音楽院で学んだ。2004年ティート・ゴッビ・コンクールで審査員特別賞、2005年イリス・アダミ=コラデッティ国際コンクール特別賞など、数々の国際コンクールで優れた成績を獲得。また2008年には、2008年にはドイツの権威ある「エメリッヒ・スモラ賞」に選ばれた。
 2008年にはジェームズ・コンロン指揮シンシナティ交響楽団の「運命の力」で北米デビュー。2008/09年シーズンにはフェニーチェ歌劇場「道化師」と「マリア・ストゥアルダ」に出演の後、再びシンシナティ・オペラで「ドン・カルロ」のロドリーゴを演じ、高い評価を獲得した。
 2010年9月からの2シーズンに、ウィーン国立歌劇場で「ボエーム」「セビリャの理髪師」「蝶々夫人」「愛の妙薬」「シモン・ボッカネグラ」「道化師」に出演。
近年、最も注目されているイタリアのバリトンの一人となっている。