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毎月第1水曜日と第3水曜日更新
NBS日本舞台芸術振興会
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2022年12月

転々点々

2022/12/27(火)

東京バレエ団は『くるみ割り人形』をもって、記録的な大雪に見舞われている新潟、長野、岡谷を巡演中だが、文化庁芸術祭舞踊部門で大賞を受賞したとの知らせが届いた。10月に上演した『ラ・バヤデール』が対象で、「古典バレエ名作の、非の打ち所のない名演」と評価されたのは嬉しいかぎりだ。文化庁芸術祭は終戦の翌年1946年から77年間にわたって、わが国の芸術を映しだす鏡だった。来る年にはどんな新しい景色が見られるのだろうか。(T)

転々点々

2022/12/20(火)

いま日本経済新聞の「私の履歴書」で指揮者のリッカルド・ムーティの連載が進行中だが、私にとって1回1回がとても興味深く、毎朝、読むのを楽しみにしている。19回目の今日はカルロス・クライバーだった。クライバーとムーティ、私がもっとも敬愛する指揮者だ。幸いにも私は二人の天才の謦咳に接することができたが、彼らの共通点は抜群のユーモアのセンスをもっていることではないか。この出色の連載が終わるとともに、今年も暮れる。(T)