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毎月第1水曜日と第3水曜日更新
NBS日本舞台芸術振興会
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2023年1月

転々点々

2023/01/25(水)

金森穣著『闘う舞踊団』(夕書房)が著者代送で届いた。本の帯に「すべてはこの国の劇場文化のために」とある。そういえば、プリセツカヤの『闘う白鳥』という自伝があった。佐々木忠次にも『闘うバレエ』という本がある。そして金森さんの『闘う舞踊団』。舞踊は闘うものなのだと、妙に得心した。優雅に湖面を滑るように泳いでいる白鳥も、水面下では足を激しくバタつかせ水をかいている。前に進むためには闘わなければならないのだ。(T)

転々点々

2023/01/05(木)

今年の元旦は雲一つない青空が広がった。「何となく、今年はよい事あるごとし。元旦の朝、晴れて風なし」(啄木)。元旦といえばウィーン・フィルのニューイヤーコンサート。毎年、テレビでこれを見ると新しい年を迎えたと実感する。今年はフランツ・ウェルザー=メストの指揮で、15曲中14曲が初登場の曲で新鮮だった。ブラヴォーが飛び交い、コロナ前の活気が戻った。最後はお決まりのラデツキー行進曲で元気をもらう。今年はよい事あるごとし。(T)