2008/03/21 2008:03:21:11:20:20[NBS最新情報]
東京バレエ団では、この5月から7月にかけて2年ぶり23回目の海外公演を行うことになりました。
本ツアーでは2ヵ月の間にイタリア、スペイン、スイス、トルコ、ギリシャ、フランスの6カ国9都市で合計21公演を実施いたしますが、このような大規模なヨーローパ・ツアーは2004年の第21次海外公演以来、4年ぶりのこと。東京バレエ団はこれまでの海外公演で30カ国141都市にて668公演を行った実績を残しており、今回パンプローナ、オビエド、ラヴェンナ、ヴェルサイユの4都市を初めて訪れることで、ツアー終了後には30カ国145都市において689公演を達成することになります。
今回のヨーロッパツアーは、昨年11月に亡くなったモーリス・ベジャール氏の追悼特別公演の一環として行われるもので、全21公演すべてのプログラムがベジャール氏の振付作品で構成されます。
東京バレエ団では、この現代最高と謳われる振付家から16もの傑作を託され、長年、国内外で上演して好評を博してまいりました。中でも東京バレエ団のオリジナルとして創作された、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」をバレエ化した『ザ・カブキ』(1986年)、三島由紀夫をテーマとした『M』(1993年)は、世界各地でセンセーショナルな話題を巻き起こし、東京バレエ団の名を世界に知らしめることになったのです。今回はその『ザ・カブキ』をはじめ、『舞楽』『バクチⅢ』『火の鳥』『春の祭典』『ボレロ』など、ベジャール氏が東京バレエ団に遺してくださった傑作を携え、ヨーロッパ各地で公演を行います。また、一部の公演には同じくベジャール氏の薫陶を受けた、シルヴィ・ギエム、ローラン・イレール、マニュエル・ルグリが参加。ベジャール氏への追悼の意を込めて、『ルナ』『ボレロ』『さすらう若者の歌』を披露することも決定いたしました。
また、<フィレンツェ五月音楽祭>(フィレンツェ/イタリア)、<イズミール国際フェスティバル(International Izmir Festival)>(イズミール/トルコ)、<アテネ・エピダウロス・フェスティバル(Athens Epidaurus Festival)>(アテネ/ギリシャ)、<ラヴェンナ・フェスティバル>(ラヴェンナ/イタリア)、<フルヴィエールの夜(Les Nuits de Fourvieres)>(リヨン/フランス)など、ヨーロッパの初夏を彩る、各地のサマー・フェスティバルに参加することも今回のツアーの特色といえます。中でも、ヴェルサイユ宮殿で行われる<ヴェルサイユ宮殿の夕べ(Fêtes de Nuit)>は、今回のツアーの掉尾を飾るに相応しい華かやなフェスティバル。ヴェルサイユ宮殿の中庭にある噴水の上に設置された特設舞台で踊られるベジャール作品は、新たな輝きを放つに違いありません。
ヨーロッパからも熱い視線を寄せられている、東京バレエ団の海外公演に、どうぞご注目ください。
◆東京バレエ団第23次海外公演 ツアースケジュール◆
*当初お知らせしておりました、フェラーラ公演は主催者の都合により中止となりました。