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2009/10/31 2009:10:31:15:52:41

[ルグリの新しき世界] 「ホワイト・シャドウ」リハーサル写真(1)

<マニュエル・ルグリの新しき世界>Aプロで上演される、東京バレエ団との新作「ホワイト・シャドウ」のリハーサルは順調に進み、本日16日間にわたったリハーサルの最終日を迎えました。

昨日は、マスコミに向けての公開リハーサルが行われ、これまでに振付が終わった全曲の3/4ほどのシーンがほぼ通して披露されました。

本日はソリストだけのリハーサルだったため、昨日が「ホワイト・シャドウ」の実質的なリハーサル最終日。
リハーサルを終えた後、出演が予定されているダンサー全員を集め、振付家のパトリック・ド・バナから、まだ完成していないシーンの振付・演出プランの説明があり、「素晴らしいリハーサルになった。皆さんと出会えたことをうれしく思っている」というあたたかい言葉が。このとき、ルグリも東京バレエ団のダンサーたちに混じって床に座り、ド・バナの話を聞いていたのが印象的でした。

09-10.31Legris01.JPGド・バナの話が終わると、振付助手として参加していた元パリ・オペラ座バレエ団のジャン=マリー・ディディエールが、大きな籠を持って登場。
籠の中には、ド・バナ、ルグリ、ディディエールの3人から、東京バレエ団のダンサーへのプレゼントとして、ド・バナ自らが買ってきてくださったたくさんのお菓子が・・・。

09-10.31Legris02.JPGサプライズプレゼントに大喜びのダンサーたち。最後は全員での記念撮影となりました。

16日間のリハーサルを振り返って、ド・バナとルグリは次のようなコメントを残してくれました。


パトリック・ド・バナ

「私にとって特別な16日間でした。実は、創作の過程でダンサーとのリアルな交流ができることは、それほどないことなのですが、今回はダンサーとともに作品を創っていることを常に感じることができました。モーリス・ベジャールが「創作中はタンゴを踊っているのと一緒だ。官能的であり相手があってこそ成立するものだから」と言っていたのですが、まさに今回はその言葉を実感した16日間でした」

マニュエル・ルグリ
「パトリック・ド・バナという振付家のことも、東京バレエ団のことも、僕はよく知っていて、きっといい出会いになるだろうと思い、今回のプロジェクトを始動しました。実際に夢が実現するとがっかりしてしまうということも時折あるのですが、今回は自分が想像していた以上の形で進んでいて、本当にうれしいです」


リハーサルが再開するのは1ヵ月半後の12月中旬。
再会の日を楽しみに、厳しくもエネルギーに満ちた「ホワイト・シャドウ」の第1期リハーサルが終了しました。

公開リハーサルの後には、マスコミの方を前に、ルグリとド・バナの共同インタビューも行われました。

09-10.30Legris1.jpg

共同インタビューでのマニュエル・ルグリとパトリック・ド・バナ


この共同インタビューの模様も含め、「ホワイト・シャドウ」メイキング・レポートを近日中に公開いたしますので、もうしばらくお待ちください!
でも、その前に・・・長谷川清徳撮影のリハーサル写真を3回にわたってお届けします。
作品の躍動感が伝わってくるようではありませんか?


09-10.28WhiteShadow2.JPGソリストは、ルグリ、ド・バナのほか、東京バレエ団の吉岡美佳、上野水香、西村真由美の3人。


09-10.28WhiteShadow.jpg「5人の男性たち(松下裕次、氷室友、小笠原亮、宮本祐宜、岡崎隼也)は、はじめからこの作品を踊ったことがあるかのように期待以上の動きを見せてくれた」(ド・バナ)。5人のシーンは「激しい!」の一言。情熱的に舞台を駆け巡ります。

09-10.28WhiteShadow3.JPG吉岡美佳はこの作品の「核」ともいう存在。「すべてが彼女のまわりをまわっている。ゼロ地点」(ド・バナ)


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ルグリと西村真由美