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2010/05/13 2010:05:13:11:00:16

[オーストラリア・バレエ]ダンサー紹介(1)~アンバー・スコット

3年ぶりとなるオーストラリア・バレエ団日本公演のチケットが、いよいよ5月22日(土) より一斉発売開始となります。
今回の公演では、2007年の公演や昨年の世界バレエフェスティバルでの活躍が記憶に新しいルシンダ・ダン、ロバート・カラン、レイチェル・ローリンズ、前回も「白鳥の湖」のオデットを演じたマドレーヌ・イーストーなど、日本のバレエファンにもお馴染みの顔ぶれに加え、アンバー・スコット、アダム・ブル、ダニエル・ロウ、ケヴィン・ジャクソンという、ここ数年目覚しい活躍をみせる若手ダンサーも登場。魅力あふれるキャスティングとなっています。
「もっとダンサーのことを知りたい」と思っていらっしゃる方も多いはず。
そこで一斉発売を前に、ダンサーへのメールインタビューを元に、芸術監督のデヴィッド・マッカリスターの一言紹介もまじえて、主演ダンサー8名を紹介してまいります。
第1回目は、「白鳥の湖」でオデットを演じるアンバー・スコットです。


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アンバー・スコット Amber Scott
◇「白鳥の湖」オデット/10月10日(日)3:00p.m.


「冷静さと鋼のような自信、あらゆる点でプリマ・バレリーナである」
―――ヘラルド・サン

10-05.12Amber Scott_photoJamesBraund.jpg●誕生日:1983年4月12日
●出身地:オーストラリア、ブリスベン
●身 長:168cm

11歳でオーストラリア・バレエ学校に入学。同校を主席で卒業し、2001年オーストラリア・バレエ団に入団。2003年、ダンサーの交換制度でデンマーク・ロイヤル・バレエ団に4ヶ月間派遣され、じかにブルノンヴィル・スタイルを学ぶ機会を得る。詩的で音楽的なダンサーであるとともに、確かなテクニックを持ち、コンテンポラリーにおいても活躍している。
2008年シニア・アーティストに昇格。2008年には、ゲスト・アーティストのロバート・テューズリーと「マノン」を、またパリとマンチェスターでアダム・ブルと「白鳥の湖」を踊っている。
主なレパートリーは、スタントン・ウェルチ振付「眠れる森の美女」(2009)、ウェイン・マクレガー振付「ダイアド1929」(2009)、グレアム・マーフィー振付「火の鳥」(2009)、「ペトルーシュカ」(2009)、ケネス・マクミラン振付「マノン」(2008)、「牧神の午後」(2008)、「白鳥の湖」(2008)、「白の組曲」(2009)など。


●Mail インタビュー


------「白鳥の湖」のオデットについて

10-05.12Scott_photoLizHam01.jpg 「白鳥の湖」のオデットには、クリスタルのようなイメージを持っています。周囲の人間やその行動に影響を受けて、じわじわと内側から壊れていく繊細で純粋な人間です。なるべくリハーサルの早い段階から役柄に入り、踊りに磨きをかけ、パートナーと息を合わせることに全力を注ぎたいと思っています。
 この作品はグレアム・マーフィーの傑作であり、オーストラリア・バレエ団が物語の中で交差する人間模様や感情を、いかに説得力をもって表現できるかを実感いただけます。また、舞台美術や衣装もほんとうにすばらしく、観客のみなさんを別世界に誘ってくれるに違いありません。


------オーストラリア・バレエ団の魅力

 才能あふれるダンサーが揃った若さと意欲に満ちたカンパニー、それがオーストラリア・バレエ団です。また、わたしたちダンサーの動きがスポーツ選手のようにダイナミックなのは、オーストラリアのライフスタイルが反映されているのかもしれません。オーストラリア人は今なお文化的アイデンティティという意味から発展途上にありますし、さまざまな人種が共存する国であるため、芸術的に非常にオープンだと思います。先入観にとらわれず、進んで新たな潮流から学ぼうとする。これは、ダンサーにとってとりわけ重要な資質なのです。


------日本の印象と観客の皆さまへのメッセージ

 日本に行くのは今回で三度目になります。一度目はアジア・パシフィック国際バレエコンクールで金メダルをいただいた十六歳のときでした。
 今度のツアーでは、ぜひカラオケに行きたいですね。歌はあまり上手くないのですが、カラオケが大好きなんです。それから京都や富士山を訪れてみたいと思っています。今回その時間があるかどうかはわかりませんが、いつか必ず行ってみたいです。
 オーストラリア・バレエ団は日本公演を心待ちにしています。日本のみなさんが、二つの古典バレエの独創的なオーストラリア版新解釈を楽しんでくださいますように願っています。


●芸術監督デヴィッド・マッカリスターのコメント

「アンバーは物語を紡ぎ、観客を感動させるすばらしい才能を持ったダンサーです。まだコリフェのときに初めてオデットを踊り、観客の涙を誘いました」

10-05.12-03.jpg 10-05.12-04.jpg 10-05.12-005.jpg
※クリックすると、大きな写真をご覧いただけます。

photo:Liz Ham,Jim McFarlane