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2010/05/14 2010:05:14:11:47:47

[オーストラリア・バレエ]ダンサー紹介(2)~アダム・ブル

アダム・ブル Adam Bull
◇「白鳥の湖」ジークフリート王子/10月10日(日)3:00p.m.


その優しさと慎み深さは、真のダンスール・ノーブルである」

―――イギリス/オブザーバー


10-05.12AdamBull_photoJamesBraund.jpg●誕生日:1981年8月18日
●出身地:オーストラリア、メルボルン
●身 長:193cm

オーストラリア・バレエ学校に在学中の2000年、オーストラリア代表として、パリ国際バレエコンクールに出場。2001年優秀な成績でバレエ学校を卒業する。2002年オーストラリア・バレエ団に入団し、ジョージ・バランシン、イリ・キリアン、グレアム・マーフィー、クリストファー・ウィールドン、ステファン・バイノス、スタントン・ウェルチ、アドリアン・バーネットの作品で、ソリストやプリンシパルの役柄を踊る。2008年6月、シニア・アーティストに昇格してわずか6ヶ月で、一連の主演作が高く評価され、最高位のプリンシパルに昇格。
主なレパートリーは、グレアム・マーフィー振付「くるみ割り人形」-クララの物語(2009)、グレアム・マーフィー振付「火の鳥」(2009)、「レ・シルフィード」(2009)、ケネス・マクミラン振付「マノン」デ・グリュー(2008)、「バレエ・インペリアル」(2008)、「牧神の午後」(2008)、グレアム・マーフィー振付「白鳥の湖」ジークフリート王子(2008)、ピーター・ライト版「くるみ割り人形」(2007)、「アポロ」(2007)、「ドン・キホーテ」(2007)など。


●Mailインタビュー


------「白鳥の湖」のジークフリートについて

10-05.13Adam02.jpgグレアム・マーフィー版の「白鳥の湖」は、ぼくがオーストラリア・バレエ団に入った年(2002年)に制作され、そのときにはウェイター役を踊りました。以来、この作品ではさまざまな役をいただき、2008年にジークフリート王子役でデビューを果たしました。ジークフリートはぼくがこれまでに演じたなかでも一、二を争う難役で、ダンサーは肉体的にも芸術的にもひじょうに多くのことを要求されますが、それだけにとてもやりがいがあります。
 このマーフィー版「白鳥の湖」は、オーストラリア・バレエ団のレパートリー中もっとも成功を収めている作品です。物語の人間ドラマと故クリスティアン・フレデリクソンの見事な舞台美術と衣装、さらにチャイコフスキーの美しい音楽があいまって観る人を魅了します。


------オーストラリア・バレエ団の魅力

 オーストラリア人ダンサーたちのみなぎるエネルギー、力強さ、情熱には定評があります。ぼくたちは世界でもっとも過密な公演スケジュールをこなす勤勉なカンパニーなのです。


------日本の印象と観客の皆さまへのメッセージ

 前回の日本公演に参加し、そのときに日本が大好きになりました。ぼくは日本人ほど寛大で謙虚でりっぱな人々には会ったことがありません。再び美味しい日本食を味わい、日本文化に触れるのを心待ちにしています。
 今回もし時間が取れればぜひ京都に行ってみたいですね。京都という街の歴史や美しさはみなが絶賛していますから。またディズニーランドにも行けたらいいなと思っています。
 ほんとうにバレエを愛してくださっている熱心な日本のバレエファンのみなさんの前で踊るのを楽しみにしています。ぼくが日本公演を心待ちにしているのと同じくらいみなさんもわくわくして下さっているといいなと思っています。では、みなさん劇場でお会いしましょう!


●芸術監督デヴィッド・マッカリスターのコメント

「アダムはオーストラリア・バレエ団でもっとも多芸多才かつエキサイティングなダンサーであり、偉大な古典バレエを踊るのも新作で振付家のミューズとなるのもお手のもの。圧倒的なテクニックと観る人を魅了してやまない存在感を持つアダムは、王子そのものです」

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※クリックすると、大きな写真をご覧いただけます。

photo:Liz Ham,Jim McFarlane