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2010/05/15 2010:05:15:11:09:40

[オーストラリア・バレエ]ダンサー紹介(3)~ダニエル・ロウ

ダニエル・ロウ Danielle Rowe
◇「白鳥の湖」ロットバルト男爵夫人/10月10日(日)3:00p.m.


「頂点に立つバレリーナだけが持つ成熟した輝きとエネルギー」

―――シドニー・ヘラルド・サン


10-05.16Danielle01.jpg●誕生日:1982年6月28日
●出身地:オーストラリア、シェパード
●身 長:173cm

南オーストラリア州のシェリル・ブラッドレー・スタジオで11年学んだ後に、ニュー・キャッスルのマリー・ウェルトン・マホンに師事する。その後メルボルンに移り、オーストラリア・バレエ学校入学。在学中に、フォールディングス奨学金を含むスカラシップを受け、卒業に至る。2001年オーストラリア・バレエ団に入団。2005年ソリストに昇格。同年リサ・ブラック記念スカラシップを受賞する。批評家にも賞賛された、多くの主演作が高く評価され、2007年にシニア・アーティストに、そして2008年6月にプリンシパルに昇格。前回の日本公演では「眠れる森の美女」でリラの精を踊っている。
主なレパートリーに、グレアム・マーフィー振付「くるみ割り人形~クララの物語」(2009)、「バレエ・インペリアル」(2008)、「コンチェルト」(2008)、グレアム・マーフィー振付「白鳥の湖」ロットバルト男爵夫人(2008)、スタントン・ウェルチ「眠れる森の美女」(2007,2006,2005)、「ドン・キホーテ」(2007)、「アポロ」(2007)など。


●Mailインタビュー

---「白鳥の湖」のロットバルト男爵夫人について

 グレアム・マーフィーとジャネット・ヴァーノンは、古典バレエの魅力や現実逃避性を損ねることなく現代人にも深く共感できるものにしています。
 ロットバルト男爵夫人は美しく魅力的ですが、計算高く、人の心を操るのに長けています。しかし彼女の権力への渇望はすなわち、わたしにも共感できる弱さがあることを露呈しているのです。わたしは再びロットバルト男爵夫人という複雑な女性になることを楽しんでいますし、日本公演のリハーサルを重ねながら、より説得力を持った人物像を創りあげてゆきたいと思っています。

---オーストラリア・バレエ団の魅力

 レパートリーの広さ、表現力の豊かさ、素朴さ、団結の強さ......オーストラリア・バレエ団が誇る、他では見られない特色です。


---日本の印象と観客の皆さまへのメッセージ

 オーストラリア・バレエ団の日本公演で東京を訪れたほか、京都や沖縄にも足を運んだことがあります。日本で好きなところは、秩序正しさ、清潔さ、そして人々が互いに示す思いやりですね。テーマパークが大好きなので、今回時間があればぜひディズニーシーに行ってみたいです。
 前回のオーストラリア・バレエ団日本公演の際に、あれほどあたたかく、バレエのことをよく理解してくださっている観客の前で踊れたことはたいへんな喜びでした。今度の公演もぜひ観にいらして、楽しんでください。

●芸術監督デヴィッド・マッカリスターのコメント

「ダニエルはそのすばらしいテクニックと卓越した芸術性により、舞台に華やぎを与えるダンサーです。彼女はオーストラリア・バレエ団の一員として、またゲスト・アーティストとしてさまざまな作品を踊り、世界中の観客を虜にしています。彼女の踊る華麗な男爵夫人は、間違った男を愛してしまった情熱的な女性の姿を我々に見せてくれるのです」


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photo:Liz Ham,Jim McFarlane