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2010/05/17 2010:05:17:11:31:43

[オーストラリア・バレエ]ダンサー紹介(5)~レイチェル・ローリンズ

レイチェル・ローリンズ Rachel Rawlins
◇「くるみ割り人形」クララ/10月16日(土)3:00p.m.


「頭の先からつま先までクラシック・バレリーナ」

―――オーストラリアン


10-05.17Rachel01.jpg●出身地:オーストラリア、メルボルン
●身 長:164cm

 キャンベラで育ち、当地でデル・ブラディにバレエを学ぶ。メルボルンでは、ビクトリア芸術大学、ナショナル・シアター・バレエ・スクール、オーストラリア・バレエ学校に学んだ。ナショナル・バレエ・スクール・オブ・カナダには6ヶ月間留学。1992年にオーストラリア・バレエ団に入団し、95年にソリストに昇格。99年に英国ロイヤル・バレエ団に招かれ、ファースト・ソリストとして活躍、2002年にオーストラリア・バレエ団に復帰した。
 主なレパートリーは、グレアム・マーフィー振付「白鳥の湖」オデット(2009,2008,2005,2004)、グレアム・マーフィー振付「くるみ割り人形」クララ(2009)、ケネス・マクミラン振付「マノン」マノン(2008)、ピーター・ライト振付「くるみ割り人形」金平糖の精(2007)、ルドルフ・ヌレエフ振付「ドン・キホーテ」キトリ(2007)、「ライモンダ」ライモンダ(2006)、「ジゼル」ジゼル(2006,2008)など。



●Mailインタビュー


---「くるみ割り人形」のクララについて

10-05.17Rachel02.jpg グレアム・マーフィー版「くるみ割り人形」では、クララ役は三人のアーティストがそれぞれ彼女の人生の各ステージを担当します。ですから他の二人、すなわちこども時代のクララを演じるアーティスト、そしてバレリーナとして世界中で踊っていた在りし日を回想する女性を演じるアーティストと心を通わせるよう努力しています。わたしはそのバレリーナ役なので、役作りにあたってはわたし自身の人生経験や踊りへの情熱を活かしています。
 この作品の魅力は、オーストラリアならではの「くるみ割り人形」だということではないでしょうか。この作品は、オーストラリアのバレエの歴史と密接に結びついた一人の女性の生涯を描いています。また、舞台美術や衣装、そしてチャイコフスキーの楽曲はどれも心奪われるような美しさです。

---オーストラリア・バレエ団の魅力

 オーストラリア・バレエ団はじつに非凡なカンパニーです。オーストラリア最大のバレエ団であり、毎年全国公演を行っています。公演スケジュールは年間およそ200にのぼります。そして最高レベルの踊りで観る人に感動を与えることに専心しています。

---日本の印象

 日本にはこれまで何度か訪れています。昨年は東京で開催された世界バレエフェスティバルにお招きいただきました。ほんとうにすばらしい時間を過ごすことができ、あのような祭典に参加させていただいたことを深く感謝しております。日本のみなさんはバレエを真に理解し、惜しみなくご支援してくださるので、とてもうれしく思っています。
 東京というすばらしい街を探検し、もっとよく知りたいと思っています。劇場の近くにとても美味しいこじんまりしたお寿司屋さんがあるので、そこには間違いなく足を運ぶと思います。公演後の疲労回復に効果抜群の岩盤浴にも行くつもりです。それから、ぜひ歌舞伎見物をしてみたいです――今度こそ行けますように。

---観客の皆さまへのメッセージ

 白鳥の湖と「くるみ割り人形」という古典の、美しいオーストラリア版バレエをぜひみなさまに楽しんでいただきたいと思います。今後ともオーストラリア・バレエ団をどうぞよろしくお願いいたします。


●芸術監督デヴィッド・マッカリスターのコメント


「レイチェルの心のこもった踊りは、彼女の役柄にはかりしれない感情的奥ゆきを与える。舞台の上で彼女が見せる儚さや傷つきやすさは、見る者の心を打たずにはおれない」


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photo:Tim Richrdson