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2016/09/09 2016:09:09:19:49:42

【ミラノ・スカラ座バレエ団】エリサ・バデネス インタビュー


 ミラノ・スカラ座バレエ団 日本公演で、競演する世界のスターたち。なかでも今回、ポリーナ・セミオノワに代わり、9月22日(木・祝)、および24日(土)夜にキトリ役を演じるエリサ・バデネスはスペイン・バレンシア出身で、今、ヨーロッパで注目を集めている新鋭のスターです。
 2015年のシュツットガルト・バレエ団の日本公演では「ロミオとジュリエット」のジュリエット役、「オネーギン」のタチヤーナとオリガ役を踊り、鮮やかな印象を残しました。
 来日直前のエリサ・バデネスに、スペインを舞台とした「ドン・キホーテ」についての思い、公演への意気込みをききました。


―あなたにとってのキトリ役とは?

 キトリ役は私にとって特別なもので、私はこの役を踊ることで成長してきたのです。英国ロイヤル・バレエ学校ではキトリのパ・ド・トロワを学び、シュツットガルト・バレエ団ではキトリを踊ってプリンシパルへ昇進したのですから。



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―これまでルドルフ・ヌレエフ版を踊ったことがありましたか?

 2~3年前にオーストラリア・バレエ団に客演してヌレエフ版を踊ったことがありますが、たしかにほかのヴァージョンとはいくつか違いがありますね。
 ヌレエフ・ヴァージョンはダンサー泣かせの難しいテクニックも必要なのですが、それと同時にとてもスペイン的な雰囲気があふれていて、踊りながらその楽しさや喜びを観客に伝えやすい作品でもあるのです。


―「ドン・キホーテ」はスペインが舞台ですが、スペイン人として何か共感するものを感じますか?
 ええ、スペイン人としてこの役にアイデンティティを感じますし、キトリとして村の人々や友人みんなと広場で踊る場面は本当に楽しいものです。また、バレエを通してみなさんにスペインの魅力やパワーをお伝えできることも私にとっては喜びです。


―まもなくミラノ・スカラ座バレエ団の日本公演が開幕します。「ドン・キホーテ」の舞台に期待していることはありますか? また、日本の観客にメッセージをお願いします。
 日本公演をとても楽しみにしています。ミラノ・スカラ座バレエ団、そして、パートナーであるレオニード・サラファーノフと踊るのだと思うと、今からワクワクします。
今回、スカラ座の公演に客演することは私自身の成長にもつながり、これからのバレエキャリアの大きなステップになるはずです。
 そして昨年11月のシュツットガルト・バレエ団日本公演につづき、また、日本に戻れるのですから、それも私にとってうれしいことです。
 観客のみなさまにも私と同じように公演を楽しんでいただけることを期待しています。