1982年マントヴァに生まれる。2006年にマントヴァのカンピアーニ音楽院声楽科を卒業する。三年間に渡ってルチアーノ・パヴァロッティに師事し、モデナでミレッラ・フレーニが主宰するアカデミーのオペラ科においてパオラ・レオリーニの指導を受ける。2006年マントヴァのビビエーナ劇場で行われたエンツォ・ダーラの指導するマスター・クラス修了公演において、モーツァルト作曲「バスティアンとバスティアンヌ」でオペラ歌手としてデビューする。
2007年にスポレートのオペラ歌手養成所コンクールで優勝し、「ボエーム」のムゼッタ役、「ラ・ディリンディーナ」のディリンディーナ役をスカルラッティ劇場で歌い大成功をおさめる。2007年6月にはメノルカのマホンオペラ劇場でモーツァルト作曲「フィガロの結婚」のスザンナ役に出演する。
その後多くのオペラやコンサートに出演し活躍する。中でも、ルチアーノ・パヴァロッティのドニゼッティ賞受賞記念コンサート、レオ・ヌッチのデビュー60周年記念コンサートにおいて、偉大な歌手と共演したことは特筆するべきである。
2008年にはボローニャ市立歌劇場とレッジョ・エミリアでぺプッシュ作曲「ベガーズ・オペラ」のポリー役を歌う。同年6月にはトリノ王立歌劇場で「ボエーム」のムゼッタを歌い、アレッサンドリア、ヴェルチェッリ、アスティとビエッラのツアー公演に参加する。同年出演した作品は「ブルスキーノ氏」(ソフィア役)、「泥棒とオールドミス」(ピンカートン夫人)、「タイス」(クロビール)である。
2009年にはバレンシアでモーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」のデスピーナ、ザルツブルク音楽祭、パリ・オペラ座、ラヴェンナ・フェスティヴァルでリッカルド・ムーティ指揮の下、ヨンメッリ作曲「デモフォンテ」のクレウザ役に出演した。また、ストレーザ・フェスティヴァルではノセダ指揮で「チェネレントラ」のクロリンダ役に出演した。
2010年5月にはノセダ指揮トリノ王立歌劇場の上海公演に参加し、「ボエーム」のムゼッタを歌う。7月には同じくノセダ指揮、マルティーナ・フランカにおいて「パリのジャンニ」に出演する。10月にはクレモナのポンキエッリ劇場でケルビーニ作曲「メデア」のグラウス役に出演し、ブレーシャ、パヴィア、コモに巡回公演する。
2011年4月にモデナのルチアーノ・パヴァロッティ劇場においてダントーネ指揮でヘンデル作曲「ジュリアス・シーザー」のクレオパトラ役に出演する。同年8月、インスブルックでクレモネーゼ指揮のハッセ作曲「ロモロとエルシリア」のエルシリア役に出演する。11月には、パレルモのマッシモ歌劇場において「カルメン」のフラスキータ役に出演し、2011年度フランコ・アッビアーティ賞を受賞する。
2011/2012年のシーズンではメルカダンテ作曲「二人のフィガロ」の主役スザンナ役に出演し、ザルツブルク音楽祭、ラヴェンナ・フェスティヴァル、マドリード王立劇場の公演に参加する。2012/2013年ローマ歌劇場のシーズン・オープニングではムーティ指揮「シモン・ボッカネグラ」のアメーリア役に出演して好評を博す。
今後の予定:
ブエノス・アイレス・コロン劇場 メルカダンテ作曲「二人のフィガロ」スザンナ役、ムーティ指揮、サージ演出
ザルツブルク音楽祭 R.シュトラウス作曲「ナクソス島のアリアドネ」やまびこ役、ハーディング指揮
シカゴ J.S.バッハ作曲「ロ短調ミサ」 ムーティ指揮 ローマ歌劇場 モーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」 フィオルディリージ役
ザルツブルク音楽祭 ヴェルディ作曲「ファルスタッフ」ナンネッタ役、メータ指揮
モンペリエ歌劇場 グルック作曲「オルフェオとエウリディーチェ」エウリディーチェ役
マドリード王立劇場 ドニゼッティ作曲「愛の妙薬」アディーナ役