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2014/04/02 2014:04:02:10:00:00

NBS専務理事/東京バレエ団代表・佐々木忠次がフランス国家功労勲章グラントフィシエを受章

 公益財団法人日本舞台芸術振興会の専務理事/東京バレエ団代表・佐々木忠次がフランス政府より国家功労勲章グラントフィシエに叙され、3月23日フランス大使公邸でクリスチャン・マセ駐日フランス大使により、勲章を授与されました。この日はパリ・オペラ座バレエ団2014年日本公演最終日ということもあり、フランス大使公邸にて行われたレセプションの前に、叙勲式が執り行われました。

 佐々木は、オペラ、バレエ、演劇などさまざまな分野の舞台芸術において、舞台監督と制作プロデュースを務め、1964年に東京バレエ団を設立。以来、国内はもとより、海外では30カ国150都市を巡り、パリ・オペラ座をはじめとしたヨーロッパの名門オペラハウスにて26次722回にもわたる海外公演を実現しています。

 その一方で、古くはマルセル・マルソーのパントマイム、1980年代よりフランス人振付家モーリス・ベジャールの作品を日本に紹介。近年ではシルヴィ・ギエムら著名なバレエダンサー、また世界の名門オペラハウスの招聘事業の一環としてパリ・オペラ座バレエ団を日本に招聘してまいりました。また、1976年より、3年に一度、世界のトップ・ダンサーが一堂に会する〈世界バレエフェスティバル〉を開催するなど、芸術を通じた文化交流に尽力してまいりました。

 マセ駐日大使は「佐々木さんは、一方通行になりがちな文化交流を双方向の流れすることに成功された方です。今年は日本とフランスの文化協力が始まって90年という節目の年ですが、これまで両国は自然に共感し合い、文化や芸術の世界でもお互いに相通じるものがあります。この90年の文化協力の歴史を振り返ったときに、どなたか一人の名前を挙げるとなりますと、私たちは自然と佐々木さんのお名前を口にするのではないでしょうか」と語りました。
 当日はこうした功績と、日仏文化協力90周年となる節目の本年、受章となった経緯がマセ駐日大使によって紹介され、療養中の佐々木に代わり、常務理事の高橋典夫が勲章を受け取りました。

 佐々木はこれまでにもフランス政府より、1985年に芸術文化勲章シュヴァリエ、1991年に芸術文化勲章コマンドゥール、1999年に国家功労勲章オフィシエを授与されています。

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(左より、クリスチャン・マセ駐日フランス大使、パリ・オペラ座バレエ団芸術監督ブリジット・ルフェーブル、公益財団法人日本舞台芸術振興会常務理事・高橋典夫)