What's NewNews List

2017/07/25 2017:07:25:19:06:08

〈バレエ・スプリーム〉出演者および演目変更のお知らせ [7/26追記:アリュからのメッセージ]

 パリ・オペラ座バレエ団のフランソワ・アリュは、シーズン終わりの7月半ば頃に背中に鋭い痛みを生じ、先週の同バレエ団のニューヨーク公演には参加せずに〈バレエ・スプリーム〉に向けて治療に専念しておりました。しかし直前になっても回復には至らず、このたび公演への参加を断念せざるをえないとの連絡がありました。
 これにともない、パリ・オペラ座チームのスーパーバイザーであるオレリー・デュポンの判断のもと、プログラムを以下のように変更させていただきます。
 Aプロは、「白鳥の湖」第3幕よりパ・ド・トロワがパ・ド・ドゥに変更となり、マチアス・エイマンによる「マンフレッド」が新たに加わります。Bプロでフランソワ・アリュが踊る予定だった「レ・ブルジョワ」は上演いたしません。
 
 フランソワ・アリュの舞台を楽しみにされていた方々にはまことに申し訳ございませんが、以上の変更につきまして、なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
 
 

公益財団法人 日本舞台芸術振興会



Aプロ:
■  『白鳥の湖』第3幕よりパ・ド・トロワ レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ、フランソワ・アリュ
    → 『白鳥の湖』第3幕よりパ・ド・ドゥ レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ


■  追加演目:『マンフレッド』 マチアス・エイマン

※表記の演目と出演者は2017年7月26日現在の予定です。最終的なプログラムは公演当日に会場にて発表いたします。



〈作品解説〉

「マンフレッド」

振付:ルドルフ・ヌレエフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

 「マンフレッド」は、英国ロマン派詩人、バイロン(1788~1824)による劇詩。超人的人物のマンフレッドが自己忘却を求める物語は、これに基づいてチャイコフスキーがマンフレッド交響曲を作曲したことでもよく知られている。ルドルフ・ヌレエフ(1938~1993)は、バイロンに関する著作を熱心に研究し、パリ・オペラ座バレエ団での舞踊化にのぞんだ。1979年11月20日の初演は、怪我で降板を余儀なくされたヌレエフにかわってジャン・ギゼリが主役を踊り、ヌレエフは翌月15日にあらためてマンフレッド役で登場している。1986年、パリ・オペラ座ガルニエ宮でラドゥ・ボルゼスクの美術、ミルナ・ボルゼスクの衣裳で復活上演された。


[7/26 追記]

● フランソワ・アリュからのメッセージ
 
 「日本で舞台を皆さまと分かち合いたいと、心から願っておりました。日本を訪れるたびに、温かく、敬意をもちながら、熱狂的な、素晴らしい観客の皆さまの前で踊るという経験を、いつもとても好ましく思っているからです。本当に皆さまのことが大好きなのです! 
 日本の観客の皆さますべてに、お詫びを申し上げます。そして、また日本で踊ることを心待ちにしています。」

フランソワ