英国ロイヤル・バレエ団 2008年日本公演 最新情報

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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

◇毎日新聞(6月28日夕刊)
『人模様』にマリアネラ・ヌニェスのインタビューが掲載されました。

◇マリ・クレール8月号(アシェット婦人画報社/6月28日発売)
作品の紹介とマリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレスのインタビューが掲載されました。

◇ELLE 8月号(アシェット婦人画報社/6月28日発売)
ELLE Interviewにマリアネラ・ヌニェスのインタビューが掲載されました。

◇シアターガイド 8月号(モーニングデスク/7月1日発売)
来日バレエ大特集に作品解説ととマリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレスのインタビューが掲載されました。

◇日本経済新聞(7月8日夕刊)
『シルヴィア』の公演評が掲載されました(評:鈴木晶氏)。

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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

◇SANKEI EXPRESS(6月26日)
マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのインタビューが掲載されました。

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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

  ◇読売新聞 7月24日(火) 夕刊
芸能面に「名手の伝統 継ぐ若手」のタイトルで、マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのインタビューが掲載されました。

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英国ロイヤル・バレエ団 カスバートソン、ペネファーザー プリンシパル昇格!

日本公演開幕を前に、『シルヴィア』で主演するローレン・カスバートソンとアミンタを演じるルパート・ペネファーザーが、プリンシパルに昇格したというニュースが英国ロイヤル・バレエ団の広報より伝えられました。
カスバートソンとペネファーザーは2007/2008シーズンの最終公演となった6月13日(金)の『ロミオとジュリエット』で主役を演じ、終演後に二人揃ってプリンシパルへの昇格が告げられたとのこと。二人は次シーズン(2008/2009)より、プリンシパルとして活躍することになります。


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ローレン・カスバートソン、ルパート・ペネファーザー 日本公演出演予定日

■ローレン・カスバートソン
 『シルヴィア』
     7/5(土)6:00p.m. シルヴィア
 『眠れる森の美女』 
     7/12(土)1:00p.m. オーロラ/7/13(日)6:00p.m. 青い鳥のパ・ド・ドゥ

■ルパート・ペネファーザー
 『シルヴィア』
     7/4(金)6:30p.m./7/6(日)1:00p.m. アミンタ

 
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英国ロイヤル・バレエ団 「眠れる森の美女」キャスト変更のお知らせ


  6/20付けの最新情報でお知らせいたしましたとおり、英国ロイヤル・バレエ団公演「眠れる森の美女」に出演を予定しておりましたアリーナ・コジョカルは、首の故障のため治療に専念しておりましたが、回復には至らず、日本公演への参加が不可能になりました。またスティーヴン・マックレーはアキレス腱損傷により、やはり来日することができません。
 これにともない、「眠れる森の美女」の各公演の主な配役が下記のとおり変更となりましたので、お知らせいたします。
 なお、配役変更に伴う入場料の払い戻しや公演日の振替はいたしかねますので、なにとぞご了承のほどお願い申し上げます。


■「眠れる森の美女」キャスト

7/11(金)6:30p.m
オーロラ:ロベルタ・マルケス
フロリムント王子:ヨハン・コボー
青い鳥のパ・ド・ドゥ:サラ・ラム、佐々木陽平

7/12(土)1:00p.m.
オーロラ:ローレン・カスバートソン
フロリムント王子:イヴァン・プトロフ
青い鳥のパ・ド・ドゥ:小林ひかる、蔵健太

7/12(土)6:00p.m.
オーロラ:タマラ・ロホ
フロリムント王子:フェデリコ・ボネッリ
青い鳥のパ・ド・ドゥ:ラウラ・モレーラ、ホセ・マルティン

7/13(日)1:00p.m.
オーロラ:サラ・ラム
フロリムント王子:ヴァチェスラフ・サモドゥーロフ
青い鳥のパ・ド・ドゥ:崔由姫、ブライアン・マロニー

7/13(日)6:00p.m.
オーロラ:マリアネラ・ヌニェス
フロリムント王子:ティアゴ・ソアレス
青い鳥のパ・ド・ドゥ:ローレン・カスバートソン、佐々木陽平

7/14(月)6:30p.m.
オーロラ:ロベルタ・マルケス
フロリムント王子:ヨハン・コボー
青い鳥のパ・ド・ドゥ:ラウラ・モレーラ、ホセ・マルティン

*下線が変更となったキャストです。
*本キャストは6月23日現在の予定です。英国ロイヤル・バレエ団の都合、出演者の病気・怪我等により変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。変更にともなう払い戻し、他日への振替には応じかねます。正式発表は公演当日になります。

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【急告】英国ロイヤル・バレエ団 コジョカル、マックレー、怪我のため日本公演不参加

英国ロイヤル・バレエ団公演「眠れる森の美女」に出演を予定しておりましたアリーナ・コジョカルは、首の故障のため治療に専念しておりましたが、回復には至らず、日本公演への参加が不可能になりました。またスティーヴン・マックレーはアキレス腱損傷により、やはり来日することができません。これにともない「眠れる森の美女」の各公演の主な配役に変更が生じますが、ただいま中国公演中のロイヤル・バレエ団側と調整しておりますので、決定次第、NBSのホームページで発表させていただきます。
 なお、配役変更に伴う入場料の払い戻しや公演日の振替えはいたしかねますので、なにとぞご了承のほどをお願い申し上げます。

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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

◇チャコットwebMagazine 「DANCE CUBE」
マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのインタビューが掲載されました。
こちらからご覧ください。

◇FIGARO japon 6/20号(6/5発売号/阪急コミュニケーションズ)
特集「この夏は、バレエに夢中。」で、マリアネラ・ヌニェスのインタビュー、『シルヴィア』の魅力解説が掲載されました。

◇クロワゼ VOL.31(6/5発売号/新書館)
チャコットで行われた、マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのサイン会レポートが掲載されました。

◇クララ 7月号(6/10発売号/新書館)
特集「めざせ!素敵なバレリーナ」にマリアネラ・ヌニェスが登場。レッスンの様子やポートレート、インタビューが掲載されました。

◇FRaU 7月号(6/12発売号/講談社)
「おとぎ話を地でいく求婚物語」というタイトルで、マリアネラ・ヌニェスのドラマティックなプロポーズのインタビューが掲載されました。

◇SWAN MAGAZINE Vol.12(2008夏号/平凡社)
マリアネラ・ヌニェスのインタビューが掲載されました。

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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

◇ダンスマガジン 7月号
マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスの来日直前インタビューが掲載されています。

◇DANZA 第16号(6・7月号)
マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのインタビュー、英国ロイヤル・バレエ団特集が掲載されています。

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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

◇@ぴあ (チケットぴあ webサイト)
マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレルのインタビューが掲載されました。

記事はこちらからご覧ください → @ぴあ インタビュー

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英国ロイヤル・バレエ団 ティアゴ・ソアレス インタビュー

先日のプロモーションの際、空港からホテルに荷物を置いただけで、まっすぐにNBSに駆けつけてくれたティアゴ・ソアレス。彼の最初の取材がこの岩城京子さんのインタビューでした。「目が充血しているから、サングラスをかけたままでもいいかな・・・」と言いつつ、丁寧に質問に答えてくれたティアゴ。バレエを始めて10年足らずで、彼がいかにしてロイヤルのプリンシパルまで上り詰めたのか・・・興味深いインタビューとなりました。

ティアゴ・ソアレス インタビュー
岩城京子(演劇・舞踊ライター)

生まれつきの気品漂う物腰とラテン系ならではの情熱的な色香で、コヴェントガーデンの客席を桃色吐息でうめつくすティアゴ・ソアレス。バレエを習い始めて5年強でロイヤル・バレエ団への入団を認められてしまった恐るべき身体的素養の持ち主である彼は、実は『白鳥の湖』のジークフリートから『眠れる森の美女』のカラボス(!)まで踊りこなせる無二のアクターダンサーでもある。カリスマ・テクニック・演技力のすべてにおいて並ならぬポテンシャルを抱く27歳の若きブラジリアン・プリンシパルにその生い立ちから話を訊いた。

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――16歳で本格的にバレエを始めたと聞きました。これは一般的にはかなり遅いスタートですよね。

確かにそうだね。けど僕は8〜9歳の頃から兄と一緒に地元のヒップホップ大会に出場してたし、あと食事面での生活が保証されることもあって同時期にサーカスの訓練学校にも通っていた。僕はブラジルのとても貧しい家庭で育ったから、ストリートから抜け出すためならなんだってチャレンジしてたんだ。で、そんなおり16歳のときにある男性が僕のもとにやってきて「君にはすばらしいバレエダンサーになれる才能があるよ」と言ってきた。それで僕は初めてリオにあるバレエ学校に出向くことになって、本当に一目でバレエが好きになってしまった。だからそれからは毎日バレエ漬け。一日少なくとも6時間はレッスンを受けていた。でもそうしたハードな訓練の成果もあって、2年後の98年にはパリ国際バレエコンクールで銀賞をとれるまでに成長していたよ。

――あなたはその後、母国のリオ・デ・ジャネイロ市立劇場で数年間プリンシパルとして活躍して、02年にロイヤル・バレエ団に移籍します。その経緯について教えてください。

01年に僕はモスクワ国際バレエコンクールで金賞を受賞したんだけど、その受賞者のガラ公演にちょうどロス・ストレットン(当時の芸術監督)が来ていたんだ。それでよりインターナショナルな場で踊ることを切望していた僕は、彼にそのとき直接オーディションを受けたいと申し出た。それがきっかけで半年後にバレエ団に呼ばれることになって、僕はモニカ・メイスン(現芸術監督)の前で審査を受けたんだ。そのときモニカは僕に「あなたには確かに才能がある。けどまずは私たちと同じ身体言語を覚える必要がある。だからまずは群舞からはじめなさい。すぐにソリストにしてあげるから」と言ってきた。当時すでにブラジルでプリンシパルとして踊っていた僕としては、いきなり宮廷で槍を持って突っ立ってるような役に戻るのは正直つらかったけど(笑)、でもダンサーにとってのロイヤル・バレエは役者にとってのハリウッドみたいなものだから。すぐに「イエス」と応えたよ。

――入団後数年間は、王子から、カラボスから、シンデレラの義理の姉妹まで、本当に幅広い役を演じていましたよね。

僕が最初に主役を任されたのはナターシャ(ナタリア・マカロワ)版の『眠れる森の美女』。そのときはジョニー(ジョナサン・コープ)が体調を崩して、僕が代役を務めることになったんだ。けどそのとき僕はカラボスも踊ってたし、ペザントのパドドゥも踊ってたし......、君がいま言ったようになんでもかんでも踊っていた。その頃は本当に何か役柄に空きがあるとまわりの人たちが「ティアゴ、ゴー!」って言って僕を送り込んでいたんだ(笑)。一度なんか同じショーで「王子とカラボスの一人二役ができないか」って提案されたときがあってね。さすがにそのときは「ノー」って断ったけど。

――あなたがオリオンを踊った『シルヴィア』を、1月のコヴェントガーデンで観ました。悪役であるにも関わらずどこかシンパシーを感じてしまう人間味のある役作りが印象的でした。

ありがとう。それは嬉しいコメントだね。オリオンというのは本当に、ただの獣ではないんだ。彼は単純に絶望的なまでにシルヴィアの美しさに惚れていて、彼女をモノにしたいがために無理矢理に連れ去ってしまう。なぜなら彼はそれしか術を知らないから。奴隷を従えるような身分の彼にしてみれば、人間はモノとして扱って手に入れてもいいものなんだ。だから僕からしてみればオリオンは確かに荒々しい男ではあるけど、彼は彼なりに精一杯生きてるだけ。ただの悪役ではまったくない。あとはお客さんには是非アシュトンの、最高に知的な振付けを堪能してもらいたい。特に第3幕のパドドゥでは振付けそのものが"人物像の対比"を語っている。つまりアシュトンはおのずと女性が神のように強く美しく見えるように、そしてそれに対比して男性がもろく素朴に見えるようにと振付けを構成しているんだ。本当に見事なできばえの芸術作品だよ。きっと日本のお客さんにも楽しんでもらえるんじゃないかな。

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マリアネラ・ヌニェスとともに(NBS事務所にて撮影)
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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

□日本経済新聞(5月19日朝刊)
「文化往来」にマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスの記事が掲載されました。

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英国ロイヤル・バレエ団 ヌニェス&ソアレス ビデオメッセージ

5月1日・2日に、日本公演のプロモーションのために来日したマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスの日本の皆様へのビデオメッセージをお届けします。
今回のプロモーションでは、取材の大半を目黒にあるNBSの事務所で受けました。このビデオメッセージは、NBSでの最後のインタビューの後に撮影したのですが、ほとんどの取材が終わったことにホッとしたのか、何かがツボにはまってしまったのか・・・マリアネラが笑い虫に取り憑かれ、笑う、笑う、笑う・・・。
最初は一緒に笑っていたティアゴもマリアネラの笑いがあまりにも止まらないので、「プロフェッショナル!! プロフェッショナル!!」と手を叩いてマリアネラに檄をとばすことに。ビデオに残る、笑い虫に取り付かれたマリアネラの様子は、皆様にもお見せしたいくらい可愛い・・・のですが、そいれはまたの機会(?)に。まずは、二人からの明るくてチャーミングなビデオメッセージをご覧ください。


【メッセージ日本語訳】
マリアネラ:こんにちは。英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのマリアネラ・ヌニェスです。
ティアゴ:英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのティアゴ・ソアレスです。
マリアネラ:私たちは7月に『シルヴィア』と『眠れる森の美女』を、英国ロイヤル・バレエ団メンバーと一緒に踊ります。二人とも、東京に来られるのをとても楽しみにしていますし、英国ロイヤル・バレエ団のメンバーもみな、また日本に戻ってこられることを喜んでいます。
ティアゴ:皆さまが(7月の)公演を楽しんでくださるよう願っています。また日本に来られるのはとても嬉しいですし、これからも何度も訪れたいとと思っています!
マリアネラ:またすぐにお会いしましょう!
ティアゴ:またね!

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英国ロイヤル・バレエ団 メディア情報

□DANCE CUBE (チャコットweb magazine)
チャコット渋谷本店で5月2日に行われた、マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのサイン会のレポートが掲載されました。

記事はこちらからご覧ください。 →DANCE CUBE ヌニェス&ソアレスサイン会レポート

□FRaU 6月号(講談社/5月12日発売)
STAGEページで、公演情報が掲載されています。

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英国ロイヤル・バレエ団 ヌニェス&ソアレス 来日企画 Vol.3

プロモーション1日目

朝8時45分に、「時差ぼけで4時に目が覚めちゃったわ!」と言いながらも、元気溌剌、爽やかな笑顔でNBSの事務所に到着したマリアネラ・ヌニェス。山のような取材を前に、東京バレエ団の稽古場でみっちり1時間の自主稽古。そして、早速その様子を撮影するカメラマンの姿が・・・。マリアネラのハードな一日はこうして始まりました。

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取材は、女性誌のインタビューからスタート。最初のインタビュアーはロンドンでもマリアネラに取材した岩城京子さんだったので、和やかな雰囲気でインタビューが進みました。彼女の笑顔と明るさに、編集者もカメラマンも一気に引き込まれてしまった様子でした。

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2件目の新聞のインタビューに、待ちに待ったティアゴ・ソアレスが空港から到着! インタビュールームに現れたティアゴの姿を認めた瞬間、マリアネラは「幸せ!」を絵に描いたような笑顔に。ティアゴは飛行機の中でほとんど眠れず、ずっとPCに向かっていたそうですが、早速の記者の質問にも丁寧に答えていました。

午前中に3件の取材を終え、ランチはマリアネラの希望で「お寿司」。「私はHappy Girlだわ!!」と器用に箸をつかいながらお寿司をほおばるマリアネラの様子を見ているだけで、こちらまで幸せな気持ちになってきます。彼女からはまるで"幸せオーラ"が出ているのではないかと思ってしまったのでした。

午後からは、また取材の嵐。バレエを始めたきっかけ、ロイヤルに入るまでの道のり、日本公演で上演される「シルヴィア」「眠れる森の美女」の魅力、ロイヤル・バレエ団の魅力、ドラマティックなプロポーズのエピソードなど、表情たっぷりに丁寧に質問に答えるマリアネラとティアゴに、取材陣は「本当に魅力的な二人ですね!」と、すっかり二人の応援団になってくださった様子。
NBSの事務所内に簡易スタジオを設置した女性誌の撮影では、カメラマンの指示に応えて、寄り添い、互いに見つめあいながらポーズをとる二人には愛が溢れ、スタッフ全員がため息をつくほどドラマティクな雰囲気を醸しだしていました。完成写真をお楽しみに。

全ての取材が終わったのは、7時半。取材中は時差ぼけや長旅の疲れもみせず、頑張って笑顔で対応していた二人も、さすがに疲れた表情でしたが、「明日も9時からレッスンするから」と元気に笑ってホテルに戻りました。

マリアネラとティアゴの日本公演プロモーションは本日も続きます。18時30分からのチャコットで行われるるサイン会にもぜひご来場ください!

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英国ロイヤル・バレエ団 ヌニェス&ソアレス 来日企画 Vol.2

マリアネラ・ヌニェス到着!

本日午後、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのマリアネラ・ヌニェスが無事日本に到着しました!
7月の日本公演のプロモーションのために公演の合間を縫って来日したマリアネラは、長旅の疲れもみせず、満面の笑顔でホテルに到着。マリアネラがホテルのロビーに入った瞬間、ホテル全体が明るくなったように感じるくらい、"ひまわり"のような明るい光を放つ女性です。彼女の笑顔の前では、誰もが笑顔になり、心を開いてしまうに違いありません。今回は、なんと2日間で約20件(!)の取材やイベントが待っているのですが、そのことを恐縮するスタッフに対して、「こんなに取材を受けるのは初めての体験よ。とっても楽しみ!」と応えるマリアネラ。なにごともポジティブに捉える彼女の姿勢が、まぶしいほどの輝きを放つ要因なのではないかと思った次第。
簡単な打ち合わせの後、マリアネラの希望で和食を食べに行ったのですが、そこでも彼女のまわりには光と笑いがあふれていました。都合により明日の朝遅れて到着する、婚約者でもあるティアゴ・ソアレスとのドラマのようなプロポーズのエピソードを話す彼女は、少女のように愛らしく、『シルヴィア』のことを話す彼女は、凛々しくたくましく・・・話題ごとに様々な表情を見せてくれるのです。「ごはんを愛しているの!」と器用に箸を使いながら、本当に美味しそうに白飯を食べる彼女のキュートな表情を皆さまにもお見せしたかった! 明日・明後日のメディア関係者の中からも、多くの"マリアネラ応援団"が誕生するに違いありません。


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ホテルのロビーに飾ってあった五月人形の前で。

2日に行われるチャコットのサイン会では、そんなマリアネラの魅力を直に感じていただけると思いますので、ぜひご来場ください。サイン会も含め、明日からのハードな日本でのプロモーションの模様もできる限り、この最新情報でお伝えしていきますので、お楽しみに!

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英国ロイヤル・バレエ団『眠れる森の美女』S席追加発売

英国ロイヤル・バレエ団『眠れる森の美女』の下記の公演において、S席の関係者用席が若干枚数追加発売となっております。一斉発売でチケットが入手できなかった方は、NBSチケットセンターまで、いま一度お問い合わせください。


   ◇7月11日(金) 6:30p.m.(コジョカル/コボー)
   ◇7月12日(土) 6:00p.m.(ロホ/ボネッリ)
   ◇7月14日(月) 6:30p.m.(コジョカル/コボー)


お問い合わせ・お申し込み  NBSチケットセンター 03-3791-8888


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英国ロイヤル・バレエ団 ヌニェス&ソアレス 来日企画 Vol.1

 先日お伝えしたように、来週4月30日に緊急来日が決まった、英国ロイヤル・バレエ団のマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレス。ロイヤル・オペラ・ハウスでは、2007/2008シーズンだけをみても、『ラ・バヤデール』、『ジュエルズ』(ダイアモンド)、『くるみ割り人形』、『眠れる森の美女』、『ロミオとジュリエット』など、数多くの作品で主演を務める二人ですが、日本での主演は今回が初めてとなるため、二人のことをあまりご存知でないかたも多いのではないでしょうか。そこで、来日プロモーション企画、第1弾として、さまざまなエピソードも含め、ヌニェスとソアレスのプロフィールをご紹介します。

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『眠れる森の美女』 マリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレス

マリアネラ・ヌニェス Marianela Nunez  / 英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル


 1982年、アルゼンチンのブエノスアイレスに4人兄妹の末っ子として誕生。一家にとって待望の女の子であり、彼女にはいつもピンクのドレスが用意されていたという。
 3歳でバレエを始め、5歳でバレリーナになることを決意し、コロン劇場バレエ学校に進む。12歳のときに、コロン劇場バレエ団で『ドン・キホーテ』のキューピッドを踊ってデビュー。マキシミリアーノ・グエラに見出され、グエラの相手役として、コロン劇場のツアーで世界を回る。また、若干15歳にしてグエラとともに1997年の世界バレエフェスティバルに出演し、Aプロで『ディアナとアクティオン』を踊り、卓越したテクニックと愛らしい容姿で日本のバレエファンにもその存在を印象づけた。
 15歳のときロス・アンゼルスで公演中だったロイヤル・バレエ団のオーディションを受ける。『ドン・キホーテ』のヴァリエーションを音楽なしで踊り、見事入団を許される。オーディションは『眠れる森の美女』本番前の舞台で行われたため、当時芸術監督だったアンドニー・ダウエルはカラボスの扮装で彼女の踊りを見ていたという。
 英国の義務教育終了年まで、ロイヤル・バレエ団に入団できないため、一旦ロイヤル・バレエ学校に入学。99年にロイヤル・バレエ団に入団し、2002年19歳でプリンシパルに昇格。2006年には批評家協会ダンス賞を受賞。
 2007/2008シーズンは『ラ・バヤデール』、『ジュエルズ』(ダイアモンド)、『くるみ割り人形』、『眠れる森の美女』などにソアレスとともに主演。5月26日には『ロミオとジュリエット』でジュリエットに初めて挑む予定。


ティアゴ・ソアレス Thiago Soares / 英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル


 1981年ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ生まれ。
 12歳から親の勧めでサーカス学校に通い、アクロバットや演技を学ぶ。同時にヒップホップダンスのグループにも所属。アクロバットの訓練をしていたため、他のメンバーよりいろんな技ができたという。友人の勧めにより、16歳からリオ・デ・ジャネイロのダンスセンターでバレエを学ぶ。バレエを始めて2年後、1998年のパリ国際バレエコンクールで銀賞を受賞。その直後にリオ・デ・ジャネイロ市立劇場バレエに入団。
 2001年のモスクワ国際バレエコンクールにロベルタ・マルケス(現英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)と出場し、シニア部門で金賞を受賞。このとき同時に金賞を受賞したのが、マリンスキー・バレエのプリンシパルであるレオニード・サラファーノフ。またポリーナ・セミオノワもジュニア部門に出場し、金賞を受賞している。
 受賞後、多くのバレエ団からオファーがあり、キーロフ・バレエに研修生として6ヶ月間、またモスクワ・ステート・バレエに8ヶ月間プリンシパルとして所属。その後、リオ・デ・ジャネイロ市立劇場バレエに戻り、ワシーリエフ振付『ロミオとジュリエット』でロミオを踊る。
 2002年、英国ロイヤル・バレエ団のオーディションを受け、21歳でファースト・ソリストとして入団。2006/2007シーズンよりプリンシパルに昇格。2004年ダンス批評家協会ダンス賞を受賞。
 マリアネラ・ヌニェスとは、舞台、プライベートともにベスト・パートナーとして知られる。これまでも数々の作品で共演し、5月の『ロミオとジュリエット』でも、ともに主演する。2006年12月、二人が主演した『眠れる森の美女』のカーテン・コール後、舞台上でヌニェスにプロポーズし、今年夏に結婚の予定。

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マリアネラ・ヌニェス&ティアゴ・ソアレス 緊急来日決定!

英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル、マリアネラ・ヌニェスティアゴ・ソアレスが7月の日本公演プロモーションのために4月30日に緊急来日することになりました。
今回の日本公演で『眠れる森の美女』で主演するヌニェスとソアレスは、ロイヤル・バレエ団の男女最年少プリンシパルペアとして数々の作品で主演しています。今回もロイヤル・オペラ・ハウスで上演中の『眠れる森の美女』の合間を縫って、3泊5日というハードスケジュールで来日してくださることになりました(4/28夜公演と5/5昼公演の間に来日!)。ちなみに、二人はプライベートでも今夏に結婚の予定とか。
日本での主演デビューとなる7月の日本公演を前に、新聞、テレビ、雑誌などのメディア取材に応じるほか、チャコット渋谷本店でサイン会を下記の内容で開催します。
このページでも来日中の二人の様子をご報告いたしますので、どうぞお楽しみに!

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チャコット渋谷本店 リニューアル1周年記念
英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル
マリアネラ・ヌニェス&ティアゴ・ソアレス サイン会 開催!

開催日時:2008年5月2日(金曜日)18:30~(19:30終了予定)
会 場:チャコット渋谷本店 地下1階
参加方法:5月2日(金) の17時30分より会場にて先着50名の限定受付を開始します。
       これ以前の順番待ちはできませんので、ご了承くださいませ。


※サインは以下のものに限定させていただきます。
(1)英国ロイヤル・バレエ団「シルヴィア」など英国ロイヤル・バレエ団関連DVD
(2)当日チャコットでお買上げいただいた商品(シューズ類を除く)
(3)当日チャコットが用意する色紙


お問合せ:電話番号03-3476-1311 チャコット渋谷本店
チャコットホームページ

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ルパート・ペネファーザー(英国ロイヤル・バレエ団)インタビュー

演劇・舞踊ライター、岩城京子さんによる、インタビュー最終回は、『シルヴィア』でアミンタを演じる、ファースト・ソリストのルパート・ペネファーザーです。長身と端正な容姿を兼ね備えたペネファーザーは、日本でも人気を集めること間違いありません。


ルパート・ペネファーザー インタビュー
岩城京子(演劇・舞踊ライター)

ジョナサン・コープが去り、ダーシー・バッセルが引退したいま、英国ロイヤル・バレエ団はまさに喉から手が出るほど"地元育ち"のローカルヒーローの誕生を待ち望んでいる。そんな期待を一身に背負い、現在ファースト・ソリストとして次々に大役をまかされているのが27歳のルパート・ペネファーザー。金髪長身のノーブルな風貌に、穏やかで包容力のあるダンススタイルで『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』といった古典作で王子役をふられる機会の多い彼。取材場所でも「アフター・ユー(あなたのあとに)」といってこちらにまず席をすすめ、私が着座したことを確認してからゆったりと腰を落ちつけるという王子ぶりを披露。かと思えば「いまの僕の趣味はガールフレンド!」なんて照れながらも素直に答えちゃう普通の男の子ぶりも愛らしく、ここ日本でもますます人気が上昇しそうだ。


―――子供のころはまるで映画『リトルダンサー』状態で、多くの女の子に混ざってひとり稽古をしていたと聞きました。


ハハ、まさにそのとおりです。僕とは双子の姉妹の影響でバレエを7歳のときに始めたんですけど、12歳でホワイトロッジ(英国ロイヤル・バレエ学校のロウワースクールの呼称)に行くまでは、ただ単に踊りながらまわりの子と遊んでいるという感覚だったので、さほどその状況に違和感を持つこともなかったんです。けど14歳のときにトリン・アーツ・エデュケーション・スクールという場所で気持ちも新たにバレエを学びはじめたときに、僕はバレエという芸術表現と「真実の恋に」落ちてしまった。それでそのみずからの心に従うかたちで、遊びではなく、プロフェッショナルなキャリアを目指そうと思い、16歳のときに英国ロイヤル・バレエ学校のアッパースクールに入学したんです。

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『シルヴィア』アミンタ(photo:Bill Cooper)

―――その頃のロイヤル・バレエ団には綺羅星のごき男性スターたちがひしめいていましたよね。


本当にそうでしたね。イレク・ムハメドフがいて、ジョナサン・コープがいて、テディ(熊川哲也)が信じられないトリックを日々披露していて......。だから僕は本当に食い入るように彼らの公演やリハーサルを毎日見ていた記憶があります。


―――あなたはわりと古典的な王子役をふられることが多いですが、実は『ロミオとジュリエット』や『マノン』といったドラマティックな役柄もお好きだと伺いました。


もちろん古典作を踊っているときも非常に楽しいのですが、僕はそれと同じぐらいドラマ性のあるバレエも好きです。それこそがこのカンパニーの誇るべき特性のひとつだとも思いますし。だから今シーズンのはじめにロミオを踊れたことは、僕にとって大きな出来事でした。あとは、とりあえずいつの日か『マノン』のデ・グリューを踊りたい。というか、絶対にあの役は引退する前に一度は踊ってやる(笑)! もちろん、もっと精神的にマチュアになる必要があるのは自分でも分かっていますけど。でも心のなかではもう、いつか踊ると決めているんです。偶然にも隣の家に住んでいるベストフレンドのヘンリー・セント・クレア(ファースト・アーティスト)とも、たまにそんな話を熱くするんですよ。

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『シルヴィア』アミンタ(photo:Bill Cooper)

―――今回日本でも踊られる『シルヴィア』のアミンタ役は、あなたが初めて挑んだ全幕物主役でしたね。

そうです。4年前の初演のときは、正直、あの下半身がスースーする衣装で舞台にあがるのが多少照れくさかった覚えがあります(笑)。でもアミンタはそんなことに照れる間もなく、いきなり難しいソロを幕開きに踊らなくてはならないので、今考えるとあのころは少し踊りに十分に対応しきれていない部分もあったように思います。けど少し余裕が生まれてきて役に自然と入り込めるようになってからは、衣装のことも気にならなくなりましたし、主席レペティトゥールのドナルド・マクレアリーにつきっきりで教えてもらった踊りに完全に集中することができるようになった。アシュトン・スタイル特有のポール・ド・ブラ、美しく優雅な身体のそらせ方、とても素早いフットワーク。しかもそのすべてを適確にマスターしたうえで、テクニック至上主義に陥ることなく、きちんと物語性を観客に伝える。そう考えるとこれは本当に難しい役柄で、今でも僕は研鑽を積んでいる最中なんですけど、でも日本でまたアミンタを踊れることは心から楽しみにしています。これはリップサービスでもなんでもなく、僕は本当に日本が大好きなんです。友達の何人かは東京で英語教師をしてますしね。だから僕もいつか本気で東京に住もうと思っているんですよ。

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英国ロイヤル・バレエ団『シルヴィア』ハイライト映像2(ヌニェス&マッカテリ)

英国ロイヤル・バレエ団『シルヴィア』のハイライト映像第2弾として、マリアネラ・ヌニェス主演の映像をお届けします。ロイヤル・バレエ団最年少プリンシパルとして活躍中のヌニェス。岩城京子さんのインタビューにもあるとおり、"花咲き匂うような春"を感じさせるヌニェスの舞台をお楽しみください。

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英国ロイヤル・バレエ団『シルヴィア』ハイライト映像1(ヤノウスキー&マッカテリ)

1月から3月にかけて、ロイヤル・オペラ・ハウスでは『シルヴィア』の公演が行われていますが、日本公演でもシルヴィアを演じる3人のプリンシパル―――ゼナイダ・ヤノウスキー、マリアネラ・ヌニェス、サラ・ラムのホットな舞台映像が届きました!
3人それぞれの個性が煌く『シルヴィア』のダイジェスト映像を順次配信してまいりますので、どうぞお楽しみに!

第1回目として、ゼナイダ・ヤノウスキー&デビッド・マッカテリ主演『シルヴィア』の映像をご紹介します。長身を活かした迫力あるヤノウスキーの"シルヴィア"をお楽しみください。

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サラ・ラム(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)インタビュー

演劇・舞踊ライター、岩城京子さんによる、インタビュー第3弾はサラ・ラム。今回の日本公演では、『シルヴィア』、『眠れる森の美女』の両作品に主演します。日本では、まだあまり知られていないラムの素顔をご紹介します。


サラ・ラム インタビュー
岩城京子(演劇・舞踊ライター)

西洋のフェアリーテールからそのまま飛び出てきたような可憐な容貌を持つサラ・ラム。その繊細なガラス細工を思わせる雰囲気から『眠れる森の美女』や『ラ・シルフィード』といった古典的な役柄で評価を受けることが多いが、彼女自身の言葉に耳を傾けていると、サラが単なる可愛いお人形さんではないことに気づかされる。ボストン・バレエ・スクールに通いつつハーバードの夜間学校に通い、身体と頭脳の両方を鍛えてきた才女。言葉のはしばしから「バレエの世界でベストになりたい」という骨太な哲学と情熱が溢れ出す。

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『眠れる森の美女』 オーロラ

――あなたは最初、画家になりたかったのだと聞きました。

ええ、本当に小さかった頃に。だけどあるとき自分の絵を客観的に眺めて「私はそこまで偉大な画家になれない」と気づいてしまった。それで同時に学んでいたバレエに将来の夢を切り替えたんです。なぜなら私は昔から自分のやることでは「ベストでいたい」という願望が常にあったから。8、9歳ぐらいのときに、より自分に才能があると思えるダンスに目標をスイッチしたんです。でももちろんバレエに関しても、最初からなんでもできる神童だったわけではないですよ。ボストン・バレエ・スクールに入学して、マダム・タチヤナ・レガートという素晴らしい恩師に出会ってから、徐々にダンサーとしての才能を開花させていくことができたんです。それで運良く17歳のときにボストン・バレエ IIに入団して、翌年にはメインカンパニーに参加することができました。

――ボストン・バレエ団のプリンシパルの地位にまでのぼりつめながら、なぜ04年にロイヤルバレエ団に移籍することを決められたのでしょう。

レパートリーが素晴らしかったこと、芸術監督のモニカ・メイスンを尊敬していたこと、ここのダンサーを尊敬していたこと、それに何より年間通してかなりの公演回数を踊れる環境が整っていたこと。アメリカのカンパニーでは、これほどの回数はこなせませんからね。それにプリンシパルダンサーになれたからといって、それがダンサーとしての最終ゴールではない。身体性、精神性、人格、知性、自己規律、衝動、それに欲望。こうした複合的要素にたゆまず磨きをかけ、さらに素晴らしいダンサーになるよう努力しつづけなければならないんです。

『眠れる森の美女』オーロラ

――あなたは強靭なテクニックを保持しながらも、それを誇示せず、全体を淡いオーラで隠すかのような控えめなダンススタイルを好みます。それはなぜでしょう。

私の考えではバレエにはある種の"文学的な味わい"があるべき。つまり私は目の前で10回転するダンサーを見て「ワオ!」と即物的に興奮するようなエンターテイメントを届けるのではなく、劇場を後にした観客がダンスの物語性や美しさをゆっくりと脳内で反芻できるようなそんな体験を授けたいんです。で、そのためにはダンサー自身も、身体だけでなく頭脳のすみずみまでフルに活用して作品に挑むことが必要。ただ身体的な美しさを見せたり、生まれながらの才能を見せるだけではなく、バレエの総合芸術性を頭できちんと処理して舞台上で提示すべきなんです。なんだかこんな話をしていると、私がとても頭でっかちでかたくなな人間に思われそうですけど、そうではなくてただ単に私は「ダンサーはバカだ」と思われたくないだけなんです(笑)。

――最後に、日本で踊られる『シルヴィア』と『眠れる森の美女』に期待されることを教えてください。

シルヴィアのほうがオーロラよりも性格的に奔放。だから個々の踊りもより演劇的に自由で、動きに流れがあると言えます。私は何より演技に没頭して踊ることを好むので、人間的に様々な側面をもつシルヴィアはとても好きな役柄のひとつです。逆にオーロラはあの16歳の誕生日のバリエーションに示されるように、すべてが純粋さと端正さを表すためにある。ですので、もう少し固定的で制御された踊りを求められます。とはいえオーロラの古典的な美しさも私は愛していますし、毎回、踊ることに喜びを感じます。日本のお客さまにも私の踊りを見て、喜びを感じていただけたら嬉しいです。

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マリアネラ・ヌニェス(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル) インタビュー

演劇・舞踊ライター、岩城京子さんによる、インタビュー第2弾はマリアネラ・ヌニェス。今回の日本公演で、『シルヴィア』『眠れる森の美女』の両作品に主演するヌニェスの魅力に迫ります


マリアネラ・ヌニェス インタビュー
岩城京子(演劇・舞踊ライター)

彼女が舞台に登場したとたん、花咲き匂うような春がその場に訪れる。現ロイヤル・バレエ団の最年少プリンシパルであるマリアネラ・ヌニェスは、瑞々しく愛くるしくエネルギーに満ちた表現をその強靭な技術力によって視覚化し、劇場中の観客を瞬時に恋に落とすことができる。彼女が『シルヴィア』の最終幕でアミンタとの愛に満ちたパ・ド・ドゥを踊るのを目の当たりにし、知らずのうちに暖かな笑顔がこぼれてしまわない観客はいないだろう。アルゼンチンのコロン劇場バレエに弱冠14歳で入団して以来「ずっとバレエに恋し続けているの!」と目を輝かすマリアネラ。今回の来日公演で日本の観客は、そんなチャーミングな彼女の全幕物をはじめて目にする機会を得る。

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『シルヴィア』 シルヴィア

---あなたはアルゼンチンでバレエを習い始め14歳のときにプロの道を歩み始めました。その早熟なキャリアの経緯をまず簡単に教えてください。

自分でもこれは驚きなんですが、私は6歳のときにすでに「プロのダンサーになる」と母親に宣言していたんですね(笑)。だから8歳でコロン劇場バレエ学校に入学して、5年間スクールに通って、14歳のときにカンパニーに入団したわけですけど。自分としては「着実に自分の目標に近づいているな」と思うだけで、特に早熟であるという意識を持つことはありませんでした。ちなみに私は在学中からカンパニーのリードダンサーであるマキシミリアーノ・グエラと踊らせてもらう機会に恵まれていたんですけど。一度、彼とは日本の『世界バレエフェスティバル』(97)にも参加したことがあるんですよ。あのとき私はまだ...、15歳だった! で、話を戻すなら、そのあと私は年間27公演しか踊れないアルゼンチンのカンパニー状況に少し不満を抱くようになって。シルヴィ(ギエム)やダーシー(バッセル)やヴィヴィアナ(デュランテ)といった私の大好きなダンサーたちがみな在籍していたロイヤル・バレエを目指すことにした。ただ(アンソニー)ダウエルに入団許可をもらったとき、私はまだ15歳だったから。年齢制限から1年間、ロイヤル・バレエ・スクールに通う必要があった。『世界バレエフェスティバル』に出演した2ヶ月後にスクールでバーレッスンを受けている、というのは当時の私にとってはかなり飲み下しがたい現状だったけれど。今となっては逆にとても良い経験をさせてもらったと思っている。もし仮にあのまま何の疑問も持たずにトントン拍子にキャリアを積んでいたら、私はいまある自分の成功をそれほど感謝できていなかったと思う。

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『シルヴィア』 シルヴィアとアミンタ(ルパート・ペネファーザー)

----19歳でプリンシパルに任命されて以後、数々の主要演目を踊られてきました。特にあなたの場合はキトリ、スワニルダ、オーロラ、リーズなど、どちらかというと悲劇よりもハッピーな演目を踊ることが多いですね。

そうなの! というのも私はいつでも舞台に立つと自然と笑顔になってしまう。バレリーナとしてそこに立てていることが嬉しくて嬉しくてしょうがなくて、ハッピーな笑みがこぼれてきてしまう。だから今回日本で踊る『シルヴィア』も、体力的には本当に過酷でズタボロに死にそうな状況になるのだけど。私にとっては舞台にいるときが人生最高の瞬間だから。そのまま本当に疲れ果ててステージ上で死んでしまっても......本望かもしれない(笑)。まあそれは冗談だけど、でも本当にアシュトンの振付は観客が思う以上に技術・体力ともに大変。彼の振付はあまりにも音楽性が美しく、あまりに上半身の使い方が優雅だから、人はどれだけ難しいステップを下半身でしているかを意識することがないんです。けど実は...、特に1幕などは、とんでもなく高度な技術を求められる。つまりアシュトン作品というのは、私の分析では、高難度なテクニックを優雅さの後ろに「隠す」ことであの独自の美しさを生み出しているんです。

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『眠れる森の美女』オーロラ

----日本では『シルヴィア』のほかに『眠れる森の美女』でも主演されます。あなたのオーロラは数年前に劇評で「1946年の初演以後、ロイヤル・バレエ史上最高のオーロラ」と讃えられましたね。

あれは今までのバレエ人生で最高の賛辞でした! でも本当に私はオーロラを踊るのが大好きなんです。とくに技術面や身体面でピークを迎えている25歳の今だからこそ、こうした古典演目には全力で挑みたいと思う。もう少し歳を重ねたら、こうした純度の高いクラシックを踊るのは難しくなってしまうかもしれませんからね。7月の日本公演は本当に楽しみ。私の踊りを観てひとりでも多くの方がいつもより幸せな気持ちになって劇場を後にしてくれたら、これほど嬉しいことはないです。

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ゼナイダ・ヤノウスキー インタビュー

ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスでは現在『シルヴィア』を上演中です。主役のシルヴィア、アミンタは、日本公演の主演キャストでもある、ヤノウスキー&マッカテリ、ヌニェス&ペネファーザー、ラム&ボネッリの3組のペアが演じています。先月、演劇・舞踊ライターの岩城京子さんが、日本公演に先駆けて『シルヴィア』をロンドンで観劇し、ヤノウスキー、ヌニェス、ラム、ペネファーザーの取材をしてきてくださいました。これから4回にわたり、岩城さんによるインタビュー記事をお届けします。


ゼナイダ・ヤノウスキー インタビュー
岩城京子(演劇・舞踊ライター)

知性とエネルギーと音楽性に満ちた、輝くほど美しいニンフ。ゼナイダ・ヤノウスキーが舞う『シルヴィア』のタイトルロールを目の当たりにして、ロイヤル・バレエが今後後世に受け継ぐべきアシュトン・スタイルの「現代的な神髄」をそこに認めた気がした。52年にマーゴ・フォンティーン主役で初演された本作は、どちらかといえば小柄でか弱くロマンティックな雰囲気の女性のために創られた役とされてきた。だがその真逆の性質を持つ大柄で力強く現代的なヤノウスキーは、見事にこの役柄が要求する柔和な美しさと細かなステップを体現しつつ、そこにモダンな知性をも上乗せしてみせた。しかもレオ・ドリーブの楽曲の流れるようなメロディを身体そのもので体現してみせる、洞察力に富んだ音楽的フレージングも見事。94年にロイヤル・バレエ団に入団してから徐々に昇進を重ね、01年にプリンシパルに昇格したヤノウスキー。そのゆったりとした歩みがあったからこそ、すべてのパに知的分析が行き届いた洗練美の極地ともいえる彼女ならではのスタイルが完成され、いま英国中のバレエファンの心をにわかに射止めつつある。

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―――本格的にバレエを始めたのが、とても遅かったと聞きました。

ええ。私の両親はともにリヨン・オペラ座のバレエダンサーで、カナリア諸島で学校を開いてバレエを教えたりしていたんです。けど、そうしてあまりにもバレエが身近にあったからこそ逆に、踊りが大好きだったにも関わらず、自分が職業的にその道を歩むという選択は考えたことがなかった。むしろ画家になりたいと思っていたんです。でも14歳のときに今はボストン・バレエにいる弟のユーリと共にキューバにバレエ留学することになって。にわかにバレエに惚れ込んでしまった。それで16歳のときに私はヴァルナ国際バレエコンクールで銀賞を受賞して、パリ・オペラ座バレエ団に入ったんです。ただオペラ座の規律だらけの生活はあまり水があわなかったようで(笑)、3年後にはロイヤル・バレエ団に移籍することを決めました。

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―――95年にファーストアーティスト、96年にソリスト、99年にファーストソリスト、01年にプリンシパル。入団数年でプリンシパルに指名されるダンサーもいるなかで、あなたの昇進はとてもゆるやか。それはあなたにとって良いことだったのでしょうか。

少なくとも私個人にとっては、とても良いことでした。というのも私は「スローラーナー(時間をかけて学ぶ人)であること」に大きな信念を抱く人間だから。たとえば急いで走って目的地にたどり着いてもさほどの達成感が得られないのと同じように、ゆったりと時間をかけて一歩一歩ゴールに近づいていったほうが充実度は大きい。それにもし仮に私が20代前半のときに大きな役をもらっていて、しかもそれを10年踊り続けろと言われていたら、多分退屈して窓から飛び降りていたと思う(笑)。でも私は幸運にも、ある程度年齢を重ねたときにそれらの大役と巡り会うことができた。それはとても素晴らしい出会いで、自分の知性が十分に成熟したときに役柄と対峙することができたからこそ、その役をより彩り豊かに解釈することができた。言うなれば若いときの私はアーティストとしてはまだ未完成で、テクニックつまり"単語"を持っていただけだった。でも今は、その単語を使って文章全体をどう彩るかという"彩色方法"を考えることができる。で、私の考えでは、そこにこそアーティスト一人一人の独自性が滲み出てくるんです。

―――シルヴィア役をあなたは見事"彩って"いましたね。

ありがとう。でも最初のころはやっぱりステップとステップをどうつなげたらいいのかわからなくて。まるで「こう・し・て・しゃべ・って・いる・みたい」に踊りがカクカクしていた(笑)。でもいったん音楽のフレージングを自分なりに解釈して、ムーヴメントの軌道の描きかたを決めたら、おのずと自分なりの役柄の色合いが生まれてきた。でもいつも言うんですけど...、本当にシルヴィアは体力的に大変な役なんです。1幕、2幕、3幕とそれぞれまったく異なるスタイルの踊りをものにしなくてはいけないから。『白鳥の湖』がフルマラソンだとしたら、これはトライアスロン! でもそれほどハードでも、踊るたびに喜びが増すとても素晴らしい演目なんです。

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photo:Bill Cooper

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英国ロイヤル・バレエ団 ニュースBlogスタート!

7月に3年ぶりの来日を果たす、英国ロイヤル・バレエ団。このページでは、日本公演に向けての最新情報をお届けいたします。

皆さんご存知のYouTubeに"Royal Opera Houseチャンネル"があるのを知っていらっしゃいましたか?このチャンネルには、現在25のバレエ、オペラ作品のプロモーション映像がアップロードされており、誰もが素晴らしい舞台の一片を楽しむことができるのです。 もちろん、日本公演で上演される『シルヴィア』、『眠れる森の美女』のプロモーション映像も公開中。 ナレーションは英語ですが、二つの作品の魅力を感じていただけるのではないでしょうか。


『シルヴィア』プロモーション映像


『眠れる森の美女』プロモーション映像


最新情報では、現在ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで上演中の『シルヴィア』の映像も近日中にご紹介する予定です。お楽しみに!

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