2011/12/15 2011:12:15:16:51:22[NBS最新情報]
明後日、12月17日(土)10時より、モンテカルロ・バレエ団2012年日本公演の一斉前売開始となります。
Bプロで上演されるのは、おなじみのプロコフィエフの音楽でお届けする「シンデレラ」。
ジャン=クリストフ・マイヨー版「シンデレラ」は、単なるおとぎ話のシンデレラ物語ではなく、シンデレラと王子の愛が、父親と亡くなった母親(仙女)の美しい愛の思い出と交錯しながら、新鮮で心温まる語り口で描かれています。
美しいダイジェスト映像とともに、ひと味違った「シンデレラ」のStoryを味わってください。
Story-作品構成−
プロローグ
父と母の思い出(パ・ド・ドゥ)─母の死─シンデレラ(ソロ)─シンデレラと父(パ・ド・ドゥ)
深い孤独の中にいるシンデレラは、父と母の思い出、失われた幸せな家庭と愛に思いを馳せていた。そんな夢を見ながら、残された子どもと父は悲しみに打ちひしがれていた。
【音楽】第3幕45場(シンデレラの目覚め)、第1幕1場(序曲)
<第1幕>
第1場 シンデレラの家(1)
継母─父─シンデレラ─義理の姉たち─儀典長たちの登場─義理の姉たちの喧嘩─仙女の登場:舞踏会への招待
シンデレラは、母が最後の舞踏会で着ていたドレスを手に、憂いに沈んでいた。新たな家族を得て、父は変わってしまった。彼は、シンデレラを守りたい気持ちと、新しい妻に従順であろうとする気持ちのはざまで苦しんでいる。シンデレラは、継母と義理の姉たちの暴力、拒絶、悪意、暴虐な態度に悩まされる。
見知らぬ使いがやってきて、義理の姉たちの喧嘩を終わらせる。彼らは、王子からの舞踏会の招待状を持ってきたのだ。儀典長たちが衣裳の準備を始める。
【音楽】第1幕第2場(ショールの踊り)、第3場(シンデレラ)、第4場(父親)、第5場(仙女)
第2場 シンデレラの家(2)
身支度:継母─父─シンデレラ─義理の姉たち─儀典長たち─4人のマネキン
おかしな儀典長たちは祝いの催しごとの責任者。持って来た舞踏会のドレスを、半分人間、半分ロボットで仮面姿の4人のマネキンに着せ、ファッションショーをやってみせる。義理の姉たちと継母は、お化粧に余念がない。短気で欲張りな彼女たちは、我先にとドレスをまとい、歪んだ巨大な鏡に見入っている。シンデレラが舞踏会への招待のことを知っても、新しい家族たちは彼女をからかい、レンズ豆の大きな器のほうへと追いやった。義理の姉たちと継母は、満足げな様子で舞踏会に出かける。
【音楽】第1幕第6場(義理の姉たちの新しいドレス)、第7場(ダンスのレッスン)、第8場(継母と義理の姉たちの舞踏会への出発)
第3場 憧れの王子の登場
王子と4人の友人─儀典長たち
若くて魅力的な王子が、友人たちを伴って登場。富に恵まれてはいるが、求めているものを探せずに失望している、未熟な青年。ささやかな気晴らしに人生の意味を見出そうとするけれど、満たされるたびに失望してしまう。儀典長たちは準備に奔走する。
【音楽】第2幕第31場(プロムナード)、第34場(客人たちの祝宴)、第35場(オレンジを持った義理の姉たちの踊り)、第9場(舞踏会を夢見るシンデレラ)
第4場 劇中劇
仙女─シンデレラ─儀典長たち─4人のマネキン
仙女はシンデレラに家事をやめさせ、「シンデレラ」の物語を語る。4人のマネキンと2人の儀典長は、喜んだシンデレラに滑稽でグロテスクな「シンデレラ」の物語を演じて見せる。シンデレラは、母が最後の舞踏会で着たドレスを身にまとう。変身した彼女が、レンズ豆の大きな器の中に入れた脚を出す。スパンコールでキラキラと輝く脚。魔法にかけられたような姿のシンデレラに、仙女は警告する。「飾らないあなたのままでいなくてはいけません。スパンコールはもろくてこわれやすいもの。それを忘れてしまったら、その不思議な力は失われてしまうでしょう」。
【音楽】第1幕第9場(舞踏会を夢見るシンデレラ)、第11幕(仙女の再登場)、第12場(春の精)、第13場(夏の精)、第14場(バッタとトンボ)、第15場(秋の精)、第16場(冬の精)、第17場(出発の中断)、第18場(時計)
第5場 舞踏会
仙女─儀典長たち─客人たち─シンデレラ
仙女は、シンデレラに世界に出て行く準備をさせ、進むべき地平線のヴィジョンをかいま見せる。シンデレラは、夢とも現実とも区別できない舞踏会の光景を見つめる。
【音楽】第1幕第19場(シンデレラの舞踏会への出発)
<第2幕>
第6場 舞踏会
儀典長たち─仙女の登場─義理の姉たち、継母、父の登場─王子と友人たちの登場─仙女と王子─父が仙女と出会う─父が王子と友人たち、継母と義理の姉たちと踊る─父は亡き妻を思い出し、仙女を探す─仙女─王子と儀典長たち─シンデレラの登場─王子とシンデレラが出会う─王子とシンデレラが客人、友人たちと踊る─父と仙女、シンデレラと王子(パ・ド・カトル)─舞踏会:客人たち─シンデレラと王子(パ・ド・ドゥ)
儀典長たちが舞踏会に到着。続いて仙女、継母と義理の姉たちがやってくる。王子が友人たちを伴って登場。玉座につき、客人たちを興味ない様子で眺める。彼が探し求めているものはそこにはない。今度は、継母とその娘たちが王子を誘惑しようとするが、無駄に終わる。王子に、見知らぬ客がやってきたという知らせが入る。恐れながらも王子は、そこに何らかのメッセージがこめられていると感じている。シンデレラの父もまた、不安になっている。彼は、仙女に亡き妻の面影を見出し、信じられないという様子。彼は、夢の世界から現実の世界へと、彼女の姿を追い続ける。仙女は王子に目隠しをする。シンデレラが登場。キラキラと輝く裸足の脚で、舞踏会にやってきた。目を開いた王子は、すっかり魅了されてひざまずき、愛を見つける。若い2人の踊りは、同じように愛し合う父と母の気持ちをも結びつける。救いと和解のダンスによって、ようやく安らぎを見つけた父。シンデレラと王子は踊り続ける。
【音楽】第2幕25場(宮廷の人々の踊り)、第26場(マズルカと王子の登場)、第27場(王子の4人の友人の踊り)、第20場(宮廷の人々の踊り)、第22場(王の踊り)、第24場(太った姉のヴァリエーション)、第28場(マズルカ)、第29場(シンデレラの舞踏会への到着)、第20場(グラン・ワルツ)、第36場(王子とシンデレラの踊り)
第7場 真夜中
客人たち─父─継母─義理の姉たち─王子と4人の友人─仙女─儀典長たち─シンデレラ─真夜中:立ち去るシンデレラ
シンデレラは宮廷の人たちの姿を見て、周囲の熱狂ぶりや誘惑に酔いしれる。。仙女がシンデレラを正しい道に戻す時がくる。シンデレラが階段を駆け上り、姿を消そうとしたその瞬間、彼女の裸足の脚が光の中に現れる。これが、彼女を探し出すための唯一の手がかりだ。
【音楽】第2幕第37場(ワルツ・コーダ)、第38場(真夜中)
<第3幕>
第8場 王子の旅
王子と儀典長たち─4人の友人の登場─第1ギャロップ─赤と黄色の異国の美女─第2ギャロップ─黄色の異国の美女─第3ギャロップ
儀典長たちは、シンデレラを探し出すため、彼女の脚の絵を描いている。絵を手にした王子と友人たちは、あの美しい娘を探しにあてのない旅に出る。王子は異国で赤と黄色の美女たちと出会い、誘惑されるが、探し求めている脚は見つからない。そこに仙女が現れ、王子をシンデレラのもとへと導く。シンデレラを探すべき場所は、彼自身の中にある。
【音楽】第3幕第39場(王子と靴職人)、第40場(王子の第1ギャロップ)、第41場(ロマンス)、第42場(王子の第2ギャロップ)、第43場(東洋の踊り)、第44場(王子の第3ギャロップ)
第9場 シンデレラの家(3)
シンデレラ─義理の姉たち─継母と儀典長たちの登場─王子の登場─王子とシンデレラの再会
義理の姉たちは王子を誘惑しようとする。しかし、彼女たちが包帯を取ると、その脚は傷つき、黒ずんでいた。シンデレラの脚は、真っ白で美しく、王子はひと目見て彼女だと気づく。
【音楽】第3幕第46場(王子の訪問)、第47場(王子の訪問)、第48場(王子とシンデレラの再会)
第10場 エピローグ
父と母/仙女─結末
2度目の妻を捨てた父は、仙女/妻とワルツを踊る。再び愛のダンスが始まり、父は、妻が息絶えるまで、死が後悔をぬぐい去るまで、彼女と寄り添う。
【音楽】第3幕第49場(ワルツ)