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2015/12/19 2015:12:19:09:30:00

アンドレア・ロスト、ウィーンで「チャルダーシュの女王」に出演!
 12月16日、ウィーンのフォルクスオーパーで『チャルダーシュの女王』今シーズン初日公演が行われました。この日はアンドレア・ロストのフォルクスオーパー・デビューをはじめ、エドウィン役のズザボル・ブリックナー、シュタージ役のベアーテ・リッター、ボニ役のマルコ・ディ・サピア、ローンスドルフ役のカール・ミヒャエル・エブナー、シギ役のモリス・エダー、シャンドール・フォン・キッシュ役のダニエル・オーレンシュレーガーがロール・デビューという日本公演をにらんでのキャスティングです。

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[写真左より、マルコ・ディ・サピア(ボニ)、アンドレア・ロスト(シルヴァ)、
ズザボル・ブリックナー(エドウィン)、クルト・シュライプマイヤー(フェリ)]

 序曲が始まるとすぐ、「何か揺れてる?」・・ 実は同じ列に座っていた人がリズムにあわせて体を揺らしているのだと判明。普通なら不快に感じるはずが、この作品ではワクワク感が高まるような・・。そう、すぐにアンドレア・ロスト扮するシルヴァが圧倒的な声量と存在感で登場するのです。

sCsardasfurstin_BP 1143.jpg              [写真左より、マルコ・ディ・サピア(ボニ)、アンドレア・ロスト(シルヴァ)、ズザボル・ブリックナー(エドウィン)]


 美しくみずみずしいテノールでシルヴァへの愛を歌うブリックナー、軽妙さと目をみはるダンスを披露するディ・サピア、人生経験豊富なフェリ・バチを当たり役とするクルト・シュライプマイヤー、愛らしくかつ賢明な女性を演じるリッターらによる"見せ場"が次々と繰り出されていくなか、ロストとブリックナーによる二重唱には「ブラボー!」の声が飛び、ディ・サピアをはじめ、セリフや演技に誘われる笑い声もたびたび巻き起こりました。

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                       [写真左より、アンドレア・ロスト(シルヴァ)、ズザボル・ブリックナー(エドウィン)]

 最大の"見せ場"といえる第3幕の「ヨイ・ママン」はアンコールがお約束ですが、最初のアンコールが日本語で歌われたのにはちょっとびっくり。これも日本公演を意識してのことなのでしょう。その後ロストがハンガリー語でもう一回。客席のマイヤー監督も、盛大に拍手を贈っていました。

(取材・文 吉羽尋子)