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2016/11/07 2016:11:07:21:42:16

【パリ・オペラ座バレエ団】速報!昇級コンクールでジェルマン・ルーヴェ昇格決定!

先週パリで行われたバレエファン注目の昇級コンクール。3月の日本公演『ダフニスとクロエ』に主演するジェルマン・ルーヴェのプルミエ昇格ほか、濵田琴子さんによる速報をお届けします。
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 オペラ座バレエ団恒例のコール・ド・バレエ昇級コンクールが11月4日(男子)、5日(女子)に開催された。結果発表は毎回スリリングであるが、これまでに比べ、今回は誰もが納得できる公正な結果に終わったといえる。
 1席のプルミエ・ダンスールの空きを獲得したのは、下馬評通りにジェルマン・ルーヴェだった。クラシックもコンテンポラリーも技術的に優れている。身体のラインが美しく、どことなく夢見がちな雰囲気の持ち主の彼はプリンス役が似合うこと間違いなしのダンサー。オペラ座の年末公演『白鳥の湖』では、初役でジークフリートを踊る。


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ジェルマン・ルーヴェ

 
  ジェルマンに次いで2位となったのは、来日公演の『ダフニスとクロエ』でドルコン役に配されているマルク・モロー。自由曲で背中の表現も見事な『ダンシーズ・アット・ア・ギャザリング』を披露した後に、観客席側にいたダンサーから「あれ、踊ってみたいって気にさせられた!」という賛辞が聞こえたほど。それだけにプルミエの空きが1席しかなかったのは、とても残念だ。
 女子でプルミエールへの昇級を決めたのはセウン・パク。静かな微笑みをたたえ、美しいダンスを踊る。スジェのクラスは8名が参加。通常は6位まで順位がつくのだが、票が割れたため4位以下の発表はなかった。2位はマリオン・バルボー、3位はエレオノール・ゲリノー。偶然にも二人とも自由曲が『アザー・ダンス』だった。タイプの異なる二人である。好みによって評価が分かれるが、エレオノールは人間的な深みを感じさせる成熟したパフォーマンスを見せた。技術的にも申し分のない彼女の『ラ・シルフィード』でのパ・ド・ドゥにぜひ期待を。


取材・文/濵田琴子(ジャーナリスト、パリ在住)


photo:Sébastien Mathé/OnP