2021/09/29(水)
ようやく緊急事態宣言が解除されることになった。モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)の初日を目前に控え少し安堵している。「不要不急」の対象として劇場に行くのをためらっていた人も、これで大手を振ってBBLの公演に足を運べるのではないか。ほぼ半年にわたって抑圧されていた気持ちを、ここで一気に発散されてはいかがか。「ボレロ」や「バレエ・フォー・ライフ」のプログラムは、興奮と感動で生きる喜びを呼び覚ませてくれるはずだ。(T)
2021/09/13(月)
緊急事態宣言が9月30日まで延長になった。「緊急」ではなく「慢性」になってしまっている。9月23日から26日に予定している東京バレエ団の「海賊」も、本来なら追い込みをかけるタイミングだが、50%の入場者制限がかかってしまった。7月30日に遅れて発売した「舞台の魅力体験事業」の26日の公演は50%までまだ余裕がある。この公演はプレ・トークや舞台装置のヒミツ公開の特典付き。「慢性」を打破する「元気の出る」ステージは必見。(T)
2021/09/03(金)
ミキス・テオドラキス氏の訃報を新聞で見つけて息をのんだ。ベジャール振付の「ギリシャの踊り」の作曲家だ。東京バレエ団は7月3日から19日まで〈HOPE JAPAN〉と題した公演で、この作品と「ボレロ」をもって全国11都市を巡演、8月28日・29日にも〈横浜ベイサイドバレエ〉で港をバックにした野外ステージで、この作品を上演したばかりだ。ギリシャの空と海を感じさせる哀調を帯びた曲がいまだ耳の奥で鳴っている。ご冥福を祈る。(T)
2021/09/01(水)
東京バレエ団が8月28日・29日に出演した〈横浜ベイサイドバレエ〉は、港の夜景をバックに野外特設ステージで上演される横浜ならではの魅力にあふれた催しだ。2012年以来、前市長の肝いりで3年に一度開催されてきたDance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021の一環だが、総プログラム数は約200にも及ぶ。先の市長選で新しい市長に代わったが、ようやく根付いてきたダンスの祭典をぜひとも継続してほしい。「ダンスの街・横浜」よ、永遠なれ!(T)