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2010/10/14 2010:10:14:22:03:11

オーストラリア・バレエ団「くるみ割り人形」明日初日!

オーストラリア・バレエ団、マーフィー版「白鳥の湖」はいかがでしたでしょうか? 幸せに包まれているはずの結婚披露宴で、新郎の愛が他の女性に向いていることを知ったオデットの悲しみが心を揺さぶる第1幕では、たくさんの方から「オデットの悲しみがダイレクトに伝わってきて、気づいたら泣いていました」という声を聞きました。 3年前よりさらに深い感動をお届けできたのではないでしょうか。


そして、いよいよ明日、日本初お目見えとなるマーフィー版「くるみ割り人形」が初日を迎えます。


マーフィー版「くるみ割り人形」は、皆さんがこれまでご覧になったことのあるものとは大分違うはず。
舞台がクリスマスの一夜であることは同じなのですが、南半球のオーストラリアではクリスマスは真夏。半袖姿の老人たちのささやかなクリスマスパーティから物語がはじまるのです。
最初は、「あれ・・・?」と思うかもしれませんが、グレアム・マーフィーならではのドラマティックでアイディアに満ちた展開に、あっという間に引き込まれていくに違いありません。
ご覧になる前に公式サイトでご紹介している"STORY"をご一読いただくと、より舞台を楽しんでいただけると思います。


さて、初日を前に、本日行われたゲネプロの様子を少しだけご紹介しましょう。


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マーフィー版「くるみ割り人形」には、クリスマスの夜に自分の人生を振り返る年老いたクララ、子ども時代のクララ、そして物語の中心であるバレリーナとして活躍していた頃のクララという3人のクララが登場します。
バレリーナのクララを演じるのは、プリンシパルのルシンダ・ダン(10/15、17)とレイチェル・ローリンズ(10/16)。
そして、年老いたクララと子ども時代のクララは、3公演ともにマリリン・ジョーンズと柴平くるみが演じます。
マリリン・ジョーンズは、オーストラリア・バレエ団のプリンシパルとして活躍した、オーストラリア伝説のバレリーナ。また、前回の日本公演で上演した「眠れる森の美女」の振付家であり、ヒューストン・バレエ芸術監督のスタントン・ウェルチ、そして元オーストラリア・バレエ団プリンシパルのダミアン・ウェルチ(前回の日本公演で「白鳥の湖」と「眠れる森の美女」に主演)のお母様でもあります。
そして、柴平くるみちゃんは長野県出身の13歳。2009年のYouth America Grand Prixでオーストラリアン・バレエ・スクール への1年間のスカラシップ賞を受賞し、今年の1月からバレエ・スクールに留学しています。もちろん「くるみ割り人形」に出演するのは今回の日本公演が初めてですが、ゲネプロでは落ち着いた踊りと演技で、しっかり大役を果たしていました。


ゲネプロ終了後、楽屋で3人のクララに集まってもらって記念撮影。


IMG_4740.jpg左から、マリリン・ジョーンズ、柴平くるみ、ルシンダ・ダン。


3人のクララが紡ぎだす、バレエへの愛情にあふれた壮大で感動のドラマをどうぞお見逃しなく。