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初日まで3日! 

2009年9月22日 22:30 新着情報 | 稽古場レポート

「ラ・バヤデール」の初日を前に、リハーサルも佳境。
世間ではシルバーウィークの5連休を楽しんでいる方が大多数だと思いますが、「ラ・バヤデール」に東京バレエ団のダンサー、そしてスタッフは休日返上でリハーサル、リハーサル、リハーサルの日々を送っています。

20日(日)は、東京バレエ団のスタジオで、指揮者のベンジャミン・ポープ氏と、ニキヤ、ソロル、ガムザッティ、ブロンズアイドルのテンポあわせのリハーサル。昨日21日(月・祝)は、初日(9/25)のキャストによる通し稽古がおこなれました。
スタジオでの最後のリハーサルとなりましたが、振付家のナタリア・マカロワさんと、助手のオルガ・エブレイノフさんのお二人はどんな小さな動きも見逃さずに細かく全体を指導。
団員たちは、お二人のアドバイスを一言も聞き逃すまいと、これまで以上に真剣な表情でリハーサルに臨んでいました。

01-09-09.22.JPG(ソロル役の高岸直樹を指導するマカロワさん)

そして、今日からは東京文化会館に移動し、舞台上で、3日目(9/27)のキャストにて場当たり、リハーサルが行われました。

会場となる東京文化会館では、先週からスタッフによって、ミラノ・スカラ座からお借りした舞台装置の仕込みが着々と行われました。
ゴージャス! としか言いようのない、その装置の一部をご紹介しましょう。

こちらは、1幕3場の婚約式のセットです。
こうして見ただけでも立体的で美しいこの装置が、照明によって、そしてこのシーンに登場するダンサーたちによって、どのように彩られるのか、ご期待ください!

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こちらは、2幕に登場するソロルのベッド。豪華絢爛の一言です!
チラシの背景に使われていた孔雀の飾りは、羽のグラデーションがとってもキレイ!
こんなベッドで休んだら、極彩色の夢が見られそうですよね。

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最後は3幕の結婚式のシーンに登場する仏像です。

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袖で出番を待っていらっしゃる(?)ところを撮影したのですが、横にいるスタッフさんと比較しても大きさがおわかりいただけるのではないでしょうか。
この仏像が、舞台でどのような役割を果たすのか・・・本番をどうぞお楽しみに!

初めてこの装置を目にしたダンサーたちは、あまりにも壮大なスケールと美しさに、皆圧倒された様子でした。

明日は、オーケストラも参加し、ダンサーたちも衣裳・メイクを付け、初日(25日(金))のキャストでゲネプロが行われます。

東京バレエ団「ラ・バヤデール」開演まで、あと68時間!
本当にカウントダウンが始まりました!
この記念すべき公演をお見逃しなく!

衣裳パレード開催!

2009年9月17日 23:59 稽古場レポート

「ラ・バヤデール」の初日まで、あと8日となりました。
振付家のナタリア・マカロワさんと振付助手のオルガ・エブレイノフさんが2つのスタジオにわかれて、各場面ごとに行ってきたリハーサルも、徐々に各幕ごとの通し稽古に入ってきました。

そんな中、昨日はリハーサルを少し早めに切り上げ、衣裳パレードが行われました。

"衣裳パレード"と聞くと、衣裳を着てダンサーたちが行進するようなイメージを持ってしまいそうですが、そうではなく、出演者全員が衣裳を着て、頭飾りやアクセサリー、小道具なども装着し、着方やサイズ、丈の長さ、道具の使い方などを演出家が確認するものなのです。

衣裳パレードには、ミラノ・スカラ座のオペラ公演で来日中の現地衣裳スタッフの方も公演の合間をぬっていらっしゃいました。
そして、舞台監督を始め、衣裳、小道具、照明などの東京バレエ団側のスタッフもスタジオに集まりました。

スカラ座の衣裳スタッフの方は到着されると、早速1幕2場でニキヤが着るショールの巻き方を東京バレエ団の衣裳スタッフに指導されました。

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衣裳や小道具が到着してから、資料写真を見ただけでは着方やつけ方がわからないものがあったので、その後も各衣裳ごとに、通訳をまじえて解説が加えられました。

リハーサルを終えた団員たちは、すぐに1幕から順に衣裳に着替えてスタジオへ。
スタッフ、団員が一同に会し、オルガ・エブレイノフさんとともに細かいチェックが始まりました。

各自個別に衣裳合わせや、道具の合わせを行っていましたが、全員が衣裳を着て揃うのは昨日が初めてでした。
きらびやかな衣裳を着た団員たちで、直前までリハーサルが行われていたスタジオは一気に華やかになりました。

早速、その様子をご紹介させていただきます。

こちらは、1幕3場ワルツの衣裳と、パダクシオンの衣裳です。

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男性たちの衣裳も色合いが美しく、細かい刺繍がはどこされています。帽子にも何枚もの生地が使われています。

細かいビーズ使いが繊細で、絶妙な色合い3幕、キャンドルの女性の衣裳です。

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そして、数ある衣裳の中でも、特に皆の注目を集めたのはこの2着!

まずは、後藤晴雄のハイブラーミン(大僧正)。

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先日こちらのブログの中でもお伝えしたベルトのほか、マントや帽子、大振りなアクセサリーなどの装飾品を着けると迫力満点!
衣裳を着た後藤は、「ちょっと重い」といっていました。


続いて、木村和夫の国王・ラジャの衣裳。
衣裳を着た木村がスタジオに現れると、その迫力に皆圧倒されました。

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写真をお願いすると、ばっちりポーズを決めてくれました!


衣裳パレード中は、衣裳を着た状態で動きの確認をする団員の姿も多く見られました。
リフトの確認をする、25日(金)キャストの上野水香と高岸直樹。

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重厚な衣裳は手で持つとずっしりとした重みを感じますが、着てみると体にフィットして、とても動きやすいとのこと。
複雑な動きも多いダンサーのことが考えられた、こだわりの衣裳であることを皆感じているようでした。


こちらは、2幕の影の王国。

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頭から腕にかけてヴェールをつけるため、全員おだんごを襟足ぎりぎりの低い高さに統一。一糸乱れぬコールドバレエは、東京バレエ団の醍醐味のひとつ。
この衣裳を着た24人のコールドが、どのような影の王国を創り上げるにか、ぜひお楽しみに!


昨日の衣裳パレードでは、初日キャストのみ衣裳を着ましたが、ソロル、ニキヤ、ガムザッティの3キャストは全員衣裳、装飾品をつけて確認しました。

ガムザッティの高木綾、奈良春夏、田中結子は、代わる代わる衣裳を着替えてスタジオへ。
国王の娘という役柄であるガムザッティは、王冠やアクセサリー、マントなどの装飾品も多く、衣裳は全部で3着もあります。

3幕の結婚式でつける王冠の位置を指導されている様子。

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交代で衣裳を着ていた3人は、お互いに指導された早替えのコツや衣裳の着方などを伝えあっていました。

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一部しかご紹介できませんでしたが、舞台でひとつひとつの衣裳にもご注目ください!


最後に、衣裳パレードならではの1枚を。
3幕の衣裳を着た、3人のニキヤです!

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(左から吉岡美佳、斎藤友佳理、上野水香)

3人が同じ衣裳を着て揃うのは、きっとこれが最初で最後。
「きっともうこんなことないよね!」と、3人とも写真に応じてくれ、貴重な1枚となりました。


本日も2つのスタジオでは、初日へ向けてますます熱のこもったリハーサルが続きます。
初日まであと8日です!

オルガ・エブレイノフさんリハーサル指導再開!

2009年9月 2日 20:20 稽古場レポート

初日を前に、ナタリア・マカロワさんの助手であるオルガ・エブレイノフさんが再来日され、今週月曜日より再びリハーサルを指導してくださっています。
オルガさんの来団は、5月の3週間にわたるリハーサル以来3ヶ月ぶり。
前回と同様、朝9時半に成田空港に到着されると、そのままタクシーで東京バレエ団に入られました。

そして、午後からは早速リハーサルを開始。
初日は、1幕のみを25日、26日キャストで行い、全体をチェック。何度も音楽を止めながら、一場面一場面じっくりと進められました。

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"一体いくつの目があるのだろう?"と思ってしまうほど、オルガさんは次々と細かく指示を出されます。団員たちはそんなオルガさんの指導についていこうと皆必死で取り組んでいます。その表情は真剣そのもの。

そして、昨日ナタリア・マカロワさんが無事来日。本日から、マカロワさんによるリハーサルもスタートしました。

伝説のバレリーナ、ナタリア・マカロワさんから直接指導を受けられるということで、ダンサーたちの緊張した面持ちでマカロワさんをお迎えしました。
マカロワさんのリハーサルの様子は、これから随時このブログでお伝えしていきます。

衣裳到着!

2009年8月26日 11:14 稽古場レポート

「ラ・バヤデール」制作日記をご愛読いただいている皆さま、お久しぶりです!

東京バレエ団は、第12回世界バレエフェスティバルで、全幕特別プロの「ドン・キホーテ」、「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」、そして特別プロの<オマージュ・ア・ベジャール>を上演。4つの公演のリハーサルを同時並行で行っていたため、7月下旬からは「ラ・バヤデール」のリハーサルがほとんど行えず、この制作日記も1ヶ月ぶりの更新となってしまいました(すみません!)

世界バレエフェスティバル終了後、6日間の夏休みを終え、今週月曜日から気持ちを新たに「ラ・バヤデール」のリハーサルが再開。約1ヶ月後に迫った初日に向けて、団員たちの緊張感も次第に高まってきました。

そして、リハーサル同様、制作側の準備も着々と進んでいます。
ミラノ・スカラ座からは、9月4日に開幕するオペラ公演の装置や衣裳とともに、「ラ・バヤデール」の装置、衣裳が届きました。
早速、バレエ団地下1階のダンサー控室に広げられ、衣裳合わせがスタート。
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主要キャストの衣裳と同様、どの衣裳もきらびやかで重厚。豪華絢爛の一言です!
その中から何点かご紹介します。

こちらは、1幕2場のワルツの女性の衣裳。
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上半身と下半身がセパレートになっており、上の部分は華やかで上品な色合いの生地に、カラフルな色彩の大きな石やレースなどの装飾が施されています。
真ん中についているピンク色の石はハート形!
客席からはオペラグラスでないと見えないであろう、こんな細かいところまでこだわり抜かれています。
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続いてはこちら!
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ちょっと見ただけでは何だかわからない。でも非常に豪華な衣裳は、大僧正のベルトです。
このゴージャスなベルト。見た目どおりずっしりと重く、1キロ以上もあります!

このように、バレエ団内は「ラ・バヤデール」一色!
来週からは、振付家のナタリア・マカロワ、振付指導のオルガ・エブレイノフも来日します。

初日までの1ヶ月間、この制作日記で稽古場の様子やダンサーの声など、たくさんのタイムリーな情報を掲載してまいりますので、引き続きご愛読ください。

オルガ・エヴレイノフさん、リハーサル最終日

2009年6月 1日 11:35 稽古場レポート

5月12日より、「ラ・バヤデール」のリハーサルを指導をしてくださったオルガ・エヴレイノフさんが、先週木曜日夜の便で帰国しました。
オルガさんのリハーサル最終日となった28日(木)は、15日間にわたって振付指導してくださった全場面を通しての稽古が行われました。

この通し稽古では、第1幕と第2幕を上野水香(ニキヤ)、高岸直樹(ソロル)、奈良春夏(ガムザッティ)が、第3幕を斎藤友佳理(ニキヤ)、後藤晴雄(ソロル)、高木綾(ガムザッティ)がそれぞれ演じました。
その他の配役に関しては、振付家のナタリア・マカロワさんが8月下旬に来日した後で決定することになったため、最終的なキャストはまだ決まっていないのですが、この日は大僧正:後藤晴雄、ラジャ:木村和夫、ブロンズ・アイドル:松下祐次、マグダヴェーヤ:横内国弘、影の王国のヴァリエーション:西村真由美、田中結子、吉川留衣というキャストでリハーサルが進行。
もちろん、どの場面も振付が終わったばかりですので、オルガさんはところどころ音楽を止めて、自ら手本を見せつつ、最後まで細やかな指導をしてくださいました。

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リハーサル終了後、オルガさんに東京バレエ団からプレゼントを渡し、大きな拍手でオルガさんへの感謝の気持ちを伝えました。

次回は、衣裳付撮影の様子をお届けしますので、お楽しみに!

リハーサル進行中!

2009年5月15日 11:13 稽古場レポート

「ラ・バヤデール」のリハーサルも本日で4日目となりました。
連日、朝10時半から夕方5時半まで、びっしりとリハーサルスケジュールが組まれています。それにともない、通常は朝10時からのクラスも9時スタートに変更され、ダンサーたちはいつもより早起きをして、オルガさんのリハーサルに臨んでいます。

13日は、ブロンズ・アイドル、「影の王国」のソリスト、そして14日は巫女の踊り、パ・ダクシオンのオーディションを兼ねたリハーサルが行われました。
オーディションといっても一回のリハーサルで決定するわけではなく、何度かのリハーサルの様子を見ながら最終的にキャストが決定される予定です。

これは主役のニキヤ、ソロル、ガムザッティについても同じ。候補者たちは連日様々なシーンのリハーサルを重ね、オルガさんと芸術スタッフがキャストを決定することになります。

主な出演予定キャストは、来週中には決定できるのでは・・・とのこと。決定次第、いち早くこのblogでお知らせいたしますので、こまめにチェックをしてくださいね!

リハーサルの様子を少しだけご覧ください。

「影の王国」のリハーサル指導をするオルガさん。
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「影の王国」のコール・ド・バレエは3日目にして、すでにぴっしり揃っています。東京バレエ団のコール・ド・バレエの真価発揮という感じです。
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「巫女たちの踊り」のオーディションの様子。オルガさんもダンサーたちと一緒に踊りながら指導。
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リハーサルは土曜日の明日も行われます。
このblogもハードなリハーサルが続くダンサーたちに負けないよう、頑張って更新してまいりますので、これからもご愛読ください!

リハーサルが始まりました!

2009年5月13日 16:30 稽古場レポート

初日136日(!)前の昨日、今回の公演でナタリア・マカロワさんの振付助手を務めるオルガ・エヴレイノフさんが来日。
早くも公演に向けてリハーサルが始まりました。

オルガさんは、昨日朝9時に成田に到着すると、大きな荷物を持ったままタクシーで東京バレエ団に入られました。
オリガさんによるリハーサルは5月28日までの約20日間。
この期間で、主要キャストのオーディションを行い、ひととおりすべてのシーンの振付を行う予定です。(もちろん、8月にはマカロワさんが来日して、リハーサルが行われます)
そのため、東京バレエ団に到着するや否やスタジオに向かい、それぞれの役の候補となっているダンサーをクラス・レッスンで確認。
午後からは、早速、第2幕「影の王国」のシーンからリハーサルがスタートしました。

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「影の王国」の後は、主役であるニキヤとソロルのシーンのリハーサル。
リハーサルを見ながら、キャストが決定されるため、指導を受けるダンサーたちの表情も真剣そのもの。初日とは思えないほど、熱気に満ちた稽古が続きました。

28日までは土曜日も返上でリハーサルが行われます。
このblogでは、リハーサルの最新情報をお届けしてまいりますので、お楽しみになさっていてください。