衣裳パレード開催!
衣裳パレード開催!
「ラ・バヤデール」の初日まで、あと8日となりました。
振付家のナタリア・マカロワさんと振付助手のオルガ・エブレイノフさんが2つのスタジオにわかれて、各場面ごとに行ってきたリハーサルも、徐々に各幕ごとの通し稽古に入ってきました。
そんな中、昨日はリハーサルを少し早めに切り上げ、衣裳パレードが行われました。
"衣裳パレード"と聞くと、衣裳を着てダンサーたちが行進するようなイメージを持ってしまいそうですが、そうではなく、出演者全員が衣裳を着て、頭飾りやアクセサリー、小道具なども装着し、着方やサイズ、丈の長さ、道具の使い方などを演出家が確認するものなのです。
衣裳パレードには、ミラノ・スカラ座のオペラ公演で来日中の現地衣裳スタッフの方も公演の合間をぬっていらっしゃいました。
そして、舞台監督を始め、衣裳、小道具、照明などの東京バレエ団側のスタッフもスタジオに集まりました。
スカラ座の衣裳スタッフの方は到着されると、早速1幕2場でニキヤが着るショールの巻き方を東京バレエ団の衣裳スタッフに指導されました。
衣裳や小道具が到着してから、資料写真を見ただけでは着方やつけ方がわからないものがあったので、その後も各衣裳ごとに、通訳をまじえて解説が加えられました。
リハーサルを終えた団員たちは、すぐに1幕から順に衣裳に着替えてスタジオへ。
スタッフ、団員が一同に会し、オルガ・エブレイノフさんとともに細かいチェックが始まりました。
各自個別に衣裳合わせや、道具の合わせを行っていましたが、全員が衣裳を着て揃うのは昨日が初めてでした。
きらびやかな衣裳を着た団員たちで、直前までリハーサルが行われていたスタジオは一気に華やかになりました。
早速、その様子をご紹介させていただきます。
こちらは、1幕3場ワルツの衣裳と、パダクシオンの衣裳です。
男性たちの衣裳も色合いが美しく、細かい刺繍がはどこされています。帽子にも何枚もの生地が使われています。
細かいビーズ使いが繊細で、絶妙な色合い3幕、キャンドルの女性の衣裳です。
そして、数ある衣裳の中でも、特に皆の注目を集めたのはこの2着!
まずは、後藤晴雄のハイブラーミン(大僧正)。
先日こちらのブログの中でもお伝えしたベルトのほか、マントや帽子、大振りなアクセサリーなどの装飾品を着けると迫力満点!
衣裳を着た後藤は、「ちょっと重い」といっていました。
続いて、木村和夫の国王・ラジャの衣裳。
衣裳を着た木村がスタジオに現れると、その迫力に皆圧倒されました。
写真をお願いすると、ばっちりポーズを決めてくれました!
衣裳パレード中は、衣裳を着た状態で動きの確認をする団員の姿も多く見られました。
リフトの確認をする、25日(金)キャストの上野水香と高岸直樹。
重厚な衣裳は手で持つとずっしりとした重みを感じますが、着てみると体にフィットして、とても動きやすいとのこと。
複雑な動きも多いダンサーのことが考えられた、こだわりの衣裳であることを皆感じているようでした。
こちらは、2幕の影の王国。
頭から腕にかけてヴェールをつけるため、全員おだんごを襟足ぎりぎりの低い高さに統一。一糸乱れぬコールドバレエは、東京バレエ団の醍醐味のひとつ。
この衣裳を着た24人のコールドが、どのような影の王国を創り上げるにか、ぜひお楽しみに!
昨日の衣裳パレードでは、初日キャストのみ衣裳を着ましたが、ソロル、ニキヤ、ガムザッティの3キャストは全員衣裳、装飾品をつけて確認しました。
ガムザッティの高木綾、奈良春夏、田中結子は、代わる代わる衣裳を着替えてスタジオへ。
国王の娘という役柄であるガムザッティは、王冠やアクセサリー、マントなどの装飾品も多く、衣裳は全部で3着もあります。
3幕の結婚式でつける王冠の位置を指導されている様子。
交代で衣裳を着ていた3人は、お互いに指導された早替えのコツや衣裳の着方などを伝えあっていました。
一部しかご紹介できませんでしたが、舞台でひとつひとつの衣裳にもご注目ください!
最後に、衣裳パレードならではの1枚を。
3幕の衣裳を着た、3人のニキヤです!
(左から吉岡美佳、斎藤友佳理、上野水香)
3人が同じ衣裳を着て揃うのは、きっとこれが最初で最後。
「きっともうこんなことないよね!」と、3人とも写真に応じてくれ、貴重な1枚となりました。
本日も2つのスタジオでは、初日へ向けてますます熱のこもったリハーサルが続きます。
初日まであと8日です!
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