2010年日本公演いよいよ本日開幕! 2010日本公演レポート(6)

2010年日本公演いよいよ本日開幕! 2010日本公演レポート(6)

パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演の開幕を祝うかのように(?)、東京は真っ青な青空が広がる気持ちのよい朝を迎えました。

何ヶ月も前からチケットを手配し、今日の公演を待っていらした方も多いのではないでしょうか。
お待たせしました! あと7時間で、パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」の幕が上がります。

初日を前に、昨日18時半より舞台最終稽古(ゲネプロ)が行われました。
ダンス教師役のマチアス・エイマン以外は初日キャストで行われたゲネプロは、全員衣裳、メイクを付け、ほぼ本番どおりに進められました。

舞台裏をのぞいてみると・・・。

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こちらは、開幕前の廊下に設置されたメイクスペース。ヘアメイクスタッフは日仏合わせて23名!
エキストラに至るまで、全員のヘア・メイクを限られた時間で完成させなければならず、一瞬たりとも気が抜けません。
それにしてもすごい賑わいだと思いませんか・・・。
それもそのはず、「シンデレラ」のスケールの大きさは装置だけではありません。
のべ出演者数は、なんと150名以上!
一人のダンサーが、別の役柄に変わるときにも、必ずヘアメイクスタッフがフォローしているので、
幕が上がってからも、メイクスペースには次々とダンサーが訪れていました。

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楽屋のあちこちには、こんなプリントが貼られています。
左はメイクスペースで撮影したもの。それぞれのキャラクターのメイクや髪型がよくわかるような顔のアップ写真です。
右はエトワールたちの楽屋前の壁に貼られていたもの。
こちらは衣裳がよくわかるように、全身を写したものになっています。
このような資料画像を撮影しておくことで、時を経ての再演の際も、初演と変わらない舞台を届けられるのですね。

ブログ担当者は、3幕だけしかゲネプロを観ることができなかったのですが、少しだけその印象を。
魔法が解け、元の生活に戻ったシンデレラが、ぞうきんがけをしながら、映画スターと過ごした夢のような時間を思い出すときのアニエス・ルテステュの少女のようなかわいい表情は必見。
映画スターと再会するシーンでは、とまどいつつも幸せをかみ締めているシンデレラの心情が、強く伝わってきました。
映画スターそのもの!のジョゼ・マルティネスは、とにかくカッコいいのです。
彼が友人たちを率いて街にシンデレラを探しにいくシーンの男性群舞は、「カッコいい、すてき・・・」という言葉しか浮かびません(すみません、語彙不足で)。楽しみにしていてください。
そして、映画の撮影シーンという設定の終幕の2人のパ・ド・ドゥはため息がでるほどの美しさ。いつまでもこの2人の踊りを観ていたい・・・そんな気持ちにさせてくれます。

義姉を演じる2人のエトワール、エミリー・コゼットとドロテ・ジルベールは、難しいテクニックをさりげなくこなし、はじけた演技で憎らしいほどのいぢわるっぷりを披露していました。
ステファン・ファヴォランの継母は言うまでもなく・・・の名演。
とにかくご覧になってください! とだけ言わせていただきます。
ダンス教師役のマチアス・エイマンとプロデューサー役のヴァンサン・シャイエはともに初役。
3幕には少ししか登場しないので、印象というほどのものではないのですが、マチアスはイキイキと、シャイエは落ち着いた演技で役を演じていました。
余談ですが、マチアスの口ひげ、とってもチャーミングですよ!

本日最後の1枚はゲネプロ終了後の舞台袖で撮影したこちら。

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先ほどまで舞台で優雅にパ・ド・ドゥを演じていたアニエスとジョゼは、ゲネプロが終わるや否や、メートル・ド・バレエのクロティルド・ヴァイエさんのところに行き、ほかのメンバーがカーテンコールのリハーサルをしている間(かなり長い時間でした)、舞台袖の狭いスペースで、注意された箇所を繰り返しさらっていました。
こうした積み重ねが、2人の抜群のパートナーリングを創りだしているのですね。
真剣な表情で、ヴァイエさんの注意を聞いている2人に近づくのは申し訳ない気がしつつも、皆さんにお伝えしたいと思い、離れた場所から撮影した1枚です。

アニエスとジョゼの「シンデレラ」がご覧いただけるのは、本日だけ。
絶対にお見逃しのないよう!

当日券は、17時よりS券~D席までを発売いたします。ご来場お待ちしております!

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