オルガ・エヴレイノフ インタビュー1

オルガ・エヴレイノフ インタビュー1

2009年6月 9日 15:29 インタビュー | 新着情報

5月12日から28日までの17日間にわたり、「ラ・バヤデール」の振付指導をしてくださった、オルガ・エヴレイノフさん。
リハーサルの合間を縫って行われたオルガさんのインタビューを、2回にわたりお届けします。

─まずエヴレイノフさん自身の経歴について教えてください。

09-06.09.JPG ワガノワ・バレエ学校を卒業してから、早い時期に足を故障してしまったことなどもあって、ダンサーとしてのキャリアは長くありませんでした。1982年にミーシャ(ミハイル・バリシニコフ)に呼ばれてアメリカン・バレエ・シアターで指導を行い、今では約30年この仕事を続けています。振付指導はダンサーから返ってくるものも多く、とてもやりがいがあります。たとえ同じ振付でもダンサー一人ひとり異なるので、ダンサーを信じて一緒になって表現を形作り、時には励まし、たとえ果てしなくとも理想のゴールを示し続けてあげることが大事です。それが不可能に到達する唯一の方法だからです。本当に大変ですが、ダンサーの成長の様子が見られるとやっていてよかったと思えます。


─9 月の初演に向けて連日リハーサルが行われていますが、様子はいかがですか?

 とても順調です。ダンサーは皆、やる気に溢れ、規律正しく、作品に興味を持って取り組んでくれています。特に女性ダンサーはステップを覚えるのがとても早いので、影の王国を踊るのはそれほど難しくはないと思います。ただ、皆さん少し恥ずかしがりやなので、感情表現や普通では起こりえない場面を演じる際の表現など、このリハーサルの間に徹底的に指導やサポートを行っていきたいと思っています。


─主役を踊るダンサーの印象はいかがですか?

 3キャストとも強い個性を持った、異なるタイプの素晴らしいダンサーです。もちろんこういった作品は、ステップをこなすだけではなく、それぞれのダンサーが違う方法で、それも役柄の心理や外見的特徴などから全体を理解しなければなりません。テクニック的には全く心配していませんし、演技やマイムなどはこれから指導を行っていくので、きっとうまくいくと思います。

09-06.09-1.JPG

(NBSニュース6月号 vol.268より転載)

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