2019年3月アーカイブ
2019年3月20日
【公演情報更新】〈フェリ、ボッレ&フレンズ〉 公演日・開演時間・主な上演作品決定!
来たる7月末~8月にかけ、アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレというイタリアが生んだ偉大なスターダンサーを中心としたスペシャルな舞台を上演いたします。
このたび、2月19日に発表した公演日に加え、開演時間、主な上演作品等が決定しましたので下記のとおりお知らせいたします。公演の詳細は3月下旬に発表を予定しております。どうぞお楽しみに!
〈フェリ、ボッレ&フレンズ〉
【公演日時・予定される演目と主な出演者】
―Aプログラム―
7月31日(水)19:00
8月1日(木)19:00
8月3日(土)13:00
「マルグリットとアルマン」 全編
振付:フレデリック・アシュトン
主演:アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ ほか
そのほかの上演作品、出演者は決まり次第発表いたします。
―Bプログラム―
8月3日(土)18:00
8月4日(日)15:00
「ドゥーゼ」より 「Fratres」
振付:ジョン・ノイマイヤー
主演:アレッサンドラ・フェリ
共演:カーステン・ユング、アレクサンドル・トルーシュ、カレン・アザチャン、マルク・フベーテ
「作品100-モーリスのために」
振付:ジョン・ノイマイヤー
出演:ロベルト・ボッレ、アレクサンドル・リアブコ
そのほかの上演作品、出演者は決まり次第発表いたします。
【会場】文京シビックホール
【出演】
アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ
ほか、ハンブルク・バレエ団のプリンシパルをはじめ、豪華メンバー出演予定
【チケット料金】
S:¥18,000 A:¥16,000 B:¥14,000 C:¥11,000 D:¥8,000
※両プログラム共通
※未就学児のご入場はお断りいたします。
※表記の内容は3月20日現在の予定です。出演者の怪我・病気、その他の都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。
【Aプロ&Bプロ2演目セット券(S・A席)】
AプロとBプロのS・A席を、同時に同一枚数ご購入いただくチケットです。2演目の公演日と席種は自由に組み合わせていただけます。
【特典】
①2枚で1,000円割引
②8月4日(日)公演終了後に舞台上で行う、アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレによるアフタートーク(約30分を予定)にご入場いただけます。
【NBS WEBチケット先行販売】
◆2演目セット券 4月8日(月)21:00~4月15日(月)18:00
◆単独券 4月9日(火)21:00~4月15日(月)18:00
◆一般発売:4月20日(土)10:00~

2019年3月19日
【英国ロイヤル・オペラ】新聞広告の表記間違いの訂正とお詫び
本日(3月19日)の朝日新聞朝刊に掲載された、英国ロイヤル・オペラの広告で、『オテロ』の公演会場の表記に誤りがありました。当NBSの公演ページでもお知らせしている通り、正しい公演日程と会場は下記の通りです。謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。
公益財団法人日本舞台芸術振興会
●英国ロイヤル・オペラ 2019年日本公演
『オテロ』
9/14(土)15:00、9/16(月・祝)15:00 東京文化会館 → (正)神奈川県民ホール
9/21(土)16:30、9/23(月・祝)16:30 神奈川県民ホール → (正)東京文化会館
2019年3月17日
東京バレエ団 初演「海賊」 3月17日(日)のキャスト
~ 東京バレエ団創立55周年記念シリーズ 1 ~
東京バレエ団 初演
「海賊」- プロローグ付 全3幕 -
振付:アンナ=マリー・ホームズ(マリウス・プティパ、コンスタンチン・セルゲイエフに基づく)
音楽:アドルフ・アダン、チェーザレ・プーニ、レオ・ドリーブ、リッカルド・ドリゴ、ペーター・フォン・オルデンブルク
編曲:ケヴィン・ガリエ
装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ
装置・衣裳協力:ミラノ・スカラ座
◆主な配役◆
メドーラ:上野水香
コンラッド:柄本 弾
アリ:宮川新大
ギュルナーラ:川島麻実子
ランケデム:樋口祐輝
ビルバント:鳥海 創
アメイ(ビルバントの恋人):奈良春夏
パシャ:木村和夫
パシャの従者:ブラウリオ・アルバレス
第1幕 賑やかな市場
海賊たち:岡崎隼也、森川茉央、永田雄大、井福俊太郎、宮崎大樹、海田一成、岡﨑 司、後藤健太朗
海賊の女性たち:金子仁美、加藤くるみ、秋山 瑛、上田実歩、安西くるみ、榊優美枝、最上奈々、鈴木理央
オダリスク:中沢恵理子
政本絵美
伝田陽美
第2幕 海賊が潜む洞窟
海賊たち、海賊の女性たち:森川茉央 - 榊優美枝、 中嶋智哉 - 菊池彩美、
岡﨑 司 - 加藤くるみ、 オスカー・ラーニャ - 岸本夏未
第3幕 パシャの宮殿
薔薇:岸本夏未、三雲友里加、金子仁美、加藤くるみ、涌田美紀、安西くるみ
花のソリスト:二瓶加奈子、政本絵美、上田実歩、髙浦由美子、榊優美枝、菊池彩美
指揮:ケン・シェ
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
協力:東京バレエ学校
◆上演時間◆
第1幕 14:00 ― 14:45
休憩 20分
第2幕 15:05 ― 15:35
休憩 20分
第3幕 15:55 ― 16:25
2019年3月16日
東京バレエ団 初演「海賊」 3月16日(土)のキャスト
~ 東京バレエ団創立55周年記念シリーズ 1 ~
東京バレエ団 初演
「海賊」- プロローグ付 全3幕 -
振付:アンナ=マリー・ホームズ(マリウス・プティパ、コンスタンチン・セルゲイエフに基づく)
音楽:アドルフ・アダン、チェーザレ・プーニ、レオ・ドリーブ、リッカルド・ドリゴ、ペーター・フォン・オルデンブルク
編曲:ケヴィン・ガリエ
装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ
装置・衣裳協力:ミラノ・スカラ座
◆主な配役◆
メドーラ:沖香菜子
コンラッド:秋元康臣
アリ:池本祥真
ギュルナーラ:伝田陽美
ランケデム:宮川新大
ビルバント:井福俊太郎
アメイ(ビルバントの恋人):岸本夏未
パシャ:岡崎隼也
パシャの従者:永田雄大
第1幕 賑やかな市場
海賊たち:杉山優一、ブラウリオ・アルバレス、和田康佑、宮崎大樹、山田眞央、後藤健太朗、昂師吏功、山下湧吾
海賊の女性たち:中川美雪、秋山 瑛、髙浦由美子、涌田美紀、菊池彩美、酒井伽純、瓜生遥花、工 桃子
オダリスク:金子仁美
榊優美枝
吉江絵璃奈
第2幕 海賊が潜む洞窟
海賊たち、海賊の女性たち:海田一成 - 安西くるみ、 後藤健太朗 - 中川美雪、
昂師吏功 - 上田実歩、 山下湧吾 - 秋山 瑛
第3幕 パシャの宮殿
薔薇:二瓶加奈子、政本絵美、金子仁美、中川美雪、涌田美紀、安西くるみ
花のソリスト:加藤くるみ、上田実歩、髙浦由美子、
榊優美枝、菊池彩美、酒井伽純
指揮:ケン・シェ
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
協力:東京バレエ学校
◆上演時間◆
第1幕 14:00 ― 14:45
休憩 20分
第2幕 15:05 ― 15:35
休憩 20分
第3幕 15:55 ― 16:25
2019年3月15日
東京バレエ団 初演「海賊」 3月15日(金)のキャスト
~ 東京バレエ団創立55周年記念シリーズ 1 ~
東京バレエ団 初演
「海賊」- プロローグ付 全3幕 -
振付:アンナ=マリー・ホームズ(マリウス・プティパ、コンスタンチン・セルゲイエフに基づく)
音楽:アドルフ・アダン、チェーザレ・プーニ、レオ・ドリーブ、リッカルド・ドリゴ、ペーター・フォン・オルデンブルク
編曲:ケヴィン・ガリエ
装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ
装置・衣裳協力:ミラノ・スカラ座
◆主な配役◆
メドーラ:上野水香
コンラッド:柄本 弾
アリ:宮川新大
ギュルナーラ:川島麻実子
ランケデム:池本祥真
ビルバント:金指承太郎
アメイ(ビルバントの恋人):奈良春夏
パシャ:木村和夫
パシャの従者:ブラウリオ・アルバレス
第1幕 賑やかな市場
海賊たち:岡崎隼也、森川茉央、永田雄大、樋口祐輝、海田一成、岡﨑 司、鳥海 創、昂師吏功
海賊の女性たち:岸本夏未、金子仁美、加藤くるみ、上田実歩、安西くるみ、榊優美枝、最上奈々、鈴木理央
オダリスク:涌田美紀
二瓶加奈子
吉江絵璃奈
第2幕 海賊が潜む洞窟
海賊たち、海賊の女性たち:森川茉央 - 榊優美枝、 中嶋智哉 - 菊池彩美、
岡﨑 司 - 加藤くるみ、 オスカー・ラーニャ - 岸本夏未
第3幕 パシャの宮殿
薔薇:三雲友里加、加藤くるみ、中川美雪、秋山 瑛、涌田美紀、安西くるみ
花のソリスト:政本絵美、上田実歩、髙浦由美子、榊優美枝、菊池彩美、酒井伽純
指揮:ケン・シェ
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
協力:東京バレエ学校
◆上演時間◆
第1幕 19:00 ― 19:45
休憩 20分
第2幕 20:05 ― 20:35
休憩 20分
第3幕 20:55 ― 21:25
2019年3月14日
東京バレエ団「海賊」初演 ~初日直前・劇場レポート~
東京バレエ団初演「海賊」の初日まであと1日となりました。会場の東京文化会館では、先ほどまで本番に向けた最終リハーサルが行われていました。
本作の初演にあたり、東京バレエ団では入念な準備を重ねてきました。まずは振付家であるアンナ=マリー・ホームズ氏本人を招き、5週間にもわたって密度の濃いリハーサルを続けてきました。そして、主役の4名(メドーラ、コンラッド、アリ、ギュルナーラ)以外のソリスト役は全て団内のオーディションで選抜。その結果、ベテランのソリストから入団1年目の研究生まで、これまでにない多彩な配役が実現。全5公演ですべてキャストの組み合わせが変わることなりました。
今回の上演では衣裳、舞台装置は芸術の殿堂、ミラノ・スカラ座のものを使用します。世界最高峰の職人たちの手による衣裳、装置は芸術品といえるほどの完成度を誇っています。衣裳は「すごく着心地が良いし動きやすい!!」(山田眞央)と、ダンサーたちもとても嬉しそうです。
また、初演のためにスカラ座から3名のスタッフが来日し、日本側とスタッフと力をあわせて舞台をつくっています。
衣裳部屋の取材の一コマ
仕込みの合間をぬってスカラ座から来日した舞台スタッフにインタビューしました
今回の公演は、リハーサルから本番までの過程をCSテレ朝チャンネル2、およびWOWOWの2つのテレビ番組で異なる角度から取材していただいています。舞台映像も一部番組で放送される予定ですのでどうぞお楽しみに!
そして本日(3月14日)はゲネプロ(舞台総稽古)。オーケストラとマエストロ(ケン・シェ)とは特にテンポを入念に確認しました。幕間の休憩時間には斎藤友佳理(芸術監督)、佐野志織(バレエミストレス)がダンサーたちにかけより、修正箇所を細かく確認していきます。ホームズ氏はマエストロとオーケストラのそばに駆け寄り、「そこはもっと早く!」などと1小節も疎かにせず、細かく指示していきます。
2幕の海賊たちの洞窟の場面。写真は作業灯ですが、照明が当たると非常に美しくなります
3幕の仕込みの一コマ
ダンサーたちは初演のゲネプロでさぞ緊張しているかと思いきや・・・意外にもときおり笑いもこぼれるほどの和やかな雰囲気の舞台袖。「海賊」という作品を踊れることを、皆心から楽しんでいるようです。また、舞台で踊っているダンサーにあわせ、他の日に同じ役で舞台に立つダンサーが音に合わせて舞台袖で踊っているゲネプロならではの光景もみられました。
ただ、やはり楽しいだけではありません。「この作品では踊るか着替えるかしかしていなくて、休む間が全くない」(上野水香)と語る主役陣に加え、「過去最大人数の早替えで、舞台裏は戦場です(苦笑)」(上田実歩)と、1人で何役もこなす群舞のダンサーまで、それぞれの課題を抱えながらも一致団結して作品に取り組んでいます。
3幕の"花園"の場面。女性たちはこのあとの衣裳と頭飾りの着替えが物凄く大変です
そんな「海賊」も、いよいよ明日、3月15日にその全貌が明らかになります。東京バレエ団が総力をあげてお贈りする古典の名作をどうぞお見逃しなく!
2019年3月13日
英国ロイヤル・オペラ2019年日本公演 最速先行販売3/13(水)21:00開始! 最大10,000円引きの横浜早割も同時受付開始!
本年9月に来日する英国ロイヤル・オペラ。今回の来日ではヴェルディの晩年の傑作「オテロ」、そして上演が稀なフランス・オペラの大作「ファウスト」の2作品を上演します。
今回、2演目とも鑑賞を検討されている方に朗報です。下記の先行販売期間に、NBS WEBチケットでご購入いただきますと、公演会場で使用できるクーポン券をプレゼントいたします。また、横浜公演限定で、最大10,000円割引になる"横浜早割"をご用意いたしました。
先行販売でお席を選びながら、なおかつ割引もあり、おトクなクーポンもゲットできる今回の最速先行販売、どうぞお見逃しなく!
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英国ロイヤル・オペラ2019年日本公演2演目セット券 最速先行販売(期間限定)
■NBS WEBチケット先行発売期間 [座席選択可能、S~C席対象]
-3/13(水)21:00~3/21(木・祝)18:00
■NBS WEBチケット&チケットセンター(電話) セット券一般発売 [S~C席]
-3/23(土)10:00より
【2演目セット券特典】
公演会場で以下の特典のいずれかが受けられるクーポン券を1セットにつき2枚進呈
a: クーポン券2枚で、英国ロイヤル・オペラ2019年日本公演公演プログラム(「ファウスト」「オテロ」共通)1部を進呈。
b: クーポン券1枚で公演会場ロビードリンク売店にてドリンク(ソフトドリンク・ビール・赤白ワインのいずれか)1杯を進呈。
【横浜早割】
4月12日(金)18:00までに2演目セット券をお求めいただくと、上記の特典に加え、さらに横浜公演(9/14、9/16、9/22)のS~C席が1枚につき5,000円割引でご購入いただけます。
【ご注意事項】
(1).セット券は2演目のS, A, B, C席を対象とし、NBSでWEBと電話によってのみ受付いたします。2演目が同枚数であれば、公演日およびS, A, B, C席の別は自由にお選びいただけます。同一演目の組み合わせはお受けできません。
(2).お席については〈オペラ・フェスティバル特別鑑賞会〉の会員席を優先させていただきます。
(3).「NBSニュースvol383」に記載の発売情報から、2演目セット券の割引条件が変更になっております。なにとぞご了承ください。
2019年3月 1日
【現地レポート】英国ロイヤル・バレエ団「ドン・キホーテ」絶賛上演中!
ただいまロンドンの英国ロイヤル・オペラハウスでは、本年6月の日本公演でも上演するカルロス・アコスタ版「ドン・キホーテ」を絶賛上演中! 全15回の公演がすべてソールド・アウトしてしまうほどの人気を誇っています。盛り上がる現地の舞台を實川絢子さん(在ロンドンライター)に取材していただきました。ぜひご一読ください。

第1幕より~マリアネラ・ヌニェス(キトリ)
寒い日が続いた2月のロンドン。少しずつ日差しが春めいてきた2月半ば、太陽の光を待ちわびる人々の心を反映するかのように、底抜けに明るく鮮やかな彩りに満ちた全幕バレエ『ドン・キホーテ』がロイヤル・オペラハウスで開幕した。
鑑賞した2月23日夜公演の主演は、第一キャストのマリアネラ・ヌニェス/ワディム・ムンタギロフ組。振付のカルロス・アコスタが「キトリ役を踊るために生まれてきたダンサー」と絶賛するヌニェスは、1幕で登場するやいなや、その圧倒的な存在感と太陽のような輝きで、この舞台が彼女のものであることを証明して見せた。ヌニェスがいとも簡単にやってのける4回転ピルエットや高いジャンプ、ダイナミックなフィッシュダイヴは、すべてキトリの心からの喜びの表れであり、決してこれ見よがしなところがない。バジルを尻に敷いたようなコミカルなやり取りも実に自然で微笑ましく、愛に満ち溢れて観る者を笑顔にする。在団20年を迎えてなお、踊る喜び、恋する喜び、そして生きる喜びをこんなにもストレートに体現することができるヌニェスというダンサーの素晴らしさに、客席中が酔いしれているのを肌で感じた。

第3幕より~ワディム・ムンタギロフ(バジル)、マリアネラ・ヌニェス(キトリ)
そんなヌニェスの魅力にも負けない輝きを放ったのが、バジル役のムンタギロフ。エレガントな佇まいは、実は床屋の息子に扮装した王子なのではと思わせるところがあったが、打ち上げ花火のような超絶技巧を爽やかな笑顔で次々と決めていく様子に、観客は大興奮。ジャンプでは鮮やかに開脚して長く空中にとどまり、そのスケールの大きさと完璧な美に圧倒された客席からどよめきが沸きおこった。
この日は脇を固めるダンサーたちのパフォーマンスも秀逸。特に、アムールを踊った英国期待の新星アナ・ローズ・オサリバンは、急遽キトリの友人役も踊ることになり出ずっぱりだったが、羽が生えたように軽やかな踊りが新鮮で一際目を引いた。2011年ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した若手注目株マヤラ・マグリも、ラテンの情熱を体現するファンダンゴと優美なドリアードの女王という対照的な二役を踊り好演(3月のキトリ役デビューにも期待)。闘牛士エスパーダ役のオリジナルキャスト平野亮一も、自信に満ち溢れた男性的な踊りで観客を魅了した。ロイヤルの舞台に欠かせない名優たちによるドン・キホーテとサンチョ・パンサ、ロレンツォらの細かい演技も見応えたっぷり。舞台の隅々で多彩な人間模様が展開しており、一度と言わず何度観ても常に新しい発見があるはずだ。

第1幕より~平野亮一(エスパーダ)、ラウラ・モレーラ(メルセデス)
ロイヤル・バレエ団といえばその叙情的な演劇性を持ち味としており、派手なステップが目白押しの『ドン・キホーテ』は一見その対極にある作品のように思えるかもしれないが、アコスタは、人間味溢れる演技と臨場感に富んだリアルな演出、独創的な舞台美術と効果的な音楽の使い方を通じて両者を巧みに繋ぎ合わせ、一瞬たりも観客を飽きさせない、ロイヤルらしいエンターテイメント・バレエを生み出した。終演後、音楽を口ずさみながら幸せそうに帰路につく観客が多く見受けられたことが、その成功の何よりの証だろう。日本公演でも、層の厚い今のロイヤル・バレエ団の、これまでに見たことのない新たな一面を見出すことができるに違いない。
實川絢子(在ロンドンライター)