更新履歴: 2014年11月アーカイブ

2014年11月8日〜9日、東京バレエ団創立50周年記念シリーズ第7弾として、モーリス・ベジャール振付 ベートーヴェン「第九交響曲」がNHKホールにて開幕し、成功裡に終わりました。

東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団のダンサー、指揮者ズービン・メータとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団に加えて、独唱歌手と合唱団の総勢350名が繰り広げる大スペクタルとなりました。
ダンサーたちの肉体美と汗、圧倒的な演奏、そして歌手たちの歌声が観客を魅了し、拍手が鳴り止まぬカーテンコールとなりました。
その魅力がこの映像からも感じていただけることと思います。


長い準備期間を経て、明日いよいよ、モーリス・ベジャール振付 ベートーヴェン「第九交響曲」が開幕します!

350名の出演者が創り上げる"空前絶後の大スペクタクル"。きっと明日の舞台をご覧になれば、この言葉が伝えたかったことが理解していただけることと思います。そして、本番さながらの迫力で行われた本日のゲネプロの映像からも、その一片をご確認いただけるに違いありません。

「第九交響曲」最終舞台稽古~ゲネプロの模様をどうぞご覧ください。

◆「第九交響曲」リハーサルMovie(5) ~開幕前日ゲネプロ~

デビュー当時から100年にひとりの天才と称され、35年近くにわたって世界中の観客を魅了してきたシルヴィ・ギエムが、このたび〈ライフ・イン・プログレス〉と題した現役最後となる世界ツアーの概要を、英国ロンドンのサドラーズ・ウェルズを通じて発表いたしました。ギエムは本年8月弊財団を通じて日本の観客に向けて引退の表明を行いましたが、このたびのファイナル・ツアーの公式発表はロンドン、パリ、イタリア、そして日本において同時に行うものです。

このファイナル・ツアーはイタリアのモデナで2015年3月31日にスタートし、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場(5/26-31)を含む世界各地を公演して、12月日本で最終日を迎えることになります。日本以外の公演地では、振付家アクラム・カーンとラッセル・マリファントの新作、マッツ・エックの「バイ(アジュー)」、ウィリアム・フォーサイスの作品が上演される予定です。

日本公演につきましては、弊財団の制作、東京公演については弊財団の主催により実施し、全公演で東京バレエ団が共演いたします。また東京以外に他都市での公演を含め、3週間ほどの日程となる予定です。公演日程・演目・料金等につきましてはただいま調整中につき、決まり次第の発表とさせていただきます。

シルヴィ・ギエムはパリ生まれ。体操選手として12歳でオリンピック予選を通過し、パリ・オペラ座バレエ学校で研修を受けたのを契機にバレエに転向。1981年にパリ・オペラ座バレエ団に入団し、史上最速の19歳でパリ・オペラ座バレエ団のエトワールの座に登りつめました。後に英国ロイヤル・バレエ団に移籍して「国家的損失」と言わしめ、以後、古典バレエを極めたのはもとより、演劇的作品に進境を示し、コンテンポラリーで独自の境地を拓くなど幅広く活躍。バレエ界の女王、スーパースターとして世界に君臨してきました。2011年、日本が大震災に見舞われた際には〈HOPE JAPAN〉と銘打ってパリ、東京で被災者支援のチャリティ・ガラを開催。続けて全国ツアーを行い、被災地の福島、岩手公演で「ボレロ」を踊って人々を勇気づけたことは記憶に新しいところです。

この舞台人として最後となる引退公演について、シルヴィ・ギエムから次のメッセージが届いております。併せてご覧ください。




シルヴィ・ギエムのメッセージ


14-11.04ギエム ラストツアー発表.jpg 39年前、わたしがダンサーとして、初めてしたレヴェランスは予期しない急ブレーキをかけて「横滑り」をしながらのものでした!

 当時わたしたち「パリ・オペラ座の小ねずみたち」は毎日のように、レッスンに遅刻しないために廊下を全速力で走りながら、すれ違うバレエ団の先輩ダンサー一人ひとりに忘れずに挨拶をしなければなりませんでした。

 先輩方は自分たちが偉いと信じていますから、お高くとまっています。そして面倒なことに、たいてい何の前触れもなく、わたしたちの前に突然「気取った」様子で現れるのです。迷路のように入り組み、何世代にもわたる歴史と無数の「横滑り」で磨きあげられた廊下でのそんな出会いには、たいへんな危険がともないました!

 猛スピードで駆け込むわたしたちは、先輩の前で急ブレーキをかけるとお決まりの「ポジション」をとらなければなりません。その「ポジション」とはすなわち、「両腕をまっすぐ逆Vの字におろし、両手の先をぴんとそらせます。軸足は軽く曲げ、後のつま先を伸ばし、軸足の足首に押し付けるのです」。先輩に敬意を示すこのポーズを、わたしたちはすくなくとも0.5秒がんばって維持したのち、再び次の教室に向かって走りだすのでした。バランスの法則に逆らい、お決まりのお辞儀は優雅とはいえませんが、おかまいなしです。「任務完了!」でした。

 39年間の「トレーニング」を経て、わたしは最後のレヴェランスをすることに決めました。今回は「横滑り」することなしに。

 2015年は、感謝と心を込めてこれまで踊ってきたステージを巡り、踊りと共にさよならを告げる最後のツアーとなります。アクラム・カーン、ラッセル・マリファント、ウィリアム・フォーサイス、マッツ・エックによる新作2作品と再演2作品となります。

 わたしは39年間のすべて、いずれの時間も愛しました。そして今も変わらず愛しつづけています!!では何故? それはただ単に、最後まで自分がこれまで情熱と誇りを持ってしてきたことをやり遂げたいからです。

(引き際を自分で判断できずに、延々とステージに上がり続けないよう「殺人許可証」(※)を与えた「スパイ」役の友人がいるのですが、彼をその任務から解いてあげたかったのも一因です)

 予期しない「横滑り」で始まった旅はかけがえのない旅でしたが、考えた末、針路を変えることにしました。「成長し続ける人生」・・・それがわたしの人生。

シルヴィ・ギエム



※License to Kill 「007 消えたライセンス」の原題


photo:Gilles Tapie

本日、11月2日、「第九交響曲」にソリスト(メゾ・ソプラノ)として出演する、藤村実穂子さんが、紫綬褒章を受賞することが発表されました。
藤村さんは、2010年メータ指揮イスラエル・フィル、東京バレエ団とベジャール・バレエ団共演による〈奇跡の響演〉、マーラー交響曲第3番で深い歌声を披露してステージを感動に導きました。また2011年にメータが呼びかけ開催された、東日本大震災のチャリティ演奏会での「第九交響曲」でも今回と同じくメゾ・ソプラノのソリストとして出演しています。スケールアップした今回の「第九交響曲」での活躍にご期待ください。


藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)

東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了後、ミュンヘン音楽大学大学院に留学。数々の国際コンクールに入賞後、1995年から2000年にオーストリア第二のオペラハウス、グラーツ歌劇場の専属歌手として、幅広いメゾのレパートリーを歌う。
2002年にミュンヘン・オペラフェスティバル、またバイロイト音楽祭では主役級としては日本人初のデビューを飾って国際的な注目を集め、以来、英国ロイヤル・オペラ、ミラノ・スカラ座、バイエルン国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、シャトレ座、マドリードのレアル歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭などに出演している。世界的なオーケストラとも共演を重ね、日本の舞台にも定期的に出演している。
バイロイト音楽祭には『パルジファル』のクンドリー、『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネ、『ニーベルングの指環』のフリッカ、ワルトラウテ、エルダで9年連続で出演している。
オペラでは、『パルジファル』のクンドリー、『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネ、『ワルキューレ』のフリッカ、『イドメネオ』のイダマンテ、『ばらの騎士』のオクタヴィアン、『カルメン』のタイトルロール、『ドン・カルロ』のエボリ公女などのレパートリーがある。クラウディオ・アバド、チョン・ミョンフン、クリストフ・エッシェンバッハ、アダム・フィッシャー、ファビオ・ルイジ、クリスティアン・ティーレマンといった指揮者と共演している。
マリス・ヤンソン指揮、バイエルン放送交響楽団とのシェーンベルク「グレの歌」、ジョナサン・ノット指揮、バンベルク交響楽団とのマーラー交響曲第3番、クリスティアン・ティーレマン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのベートーヴェン交響曲第9番などの録音がある。
2002年出光音楽賞、2003年第54回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年第37回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞をそれぞれ受賞。

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