2015年3月アーカイブ

東京バレエ団がこの4月、ニューヨーク・デビューを果たすことになりました。
毎年春にニューヨークで開催される国際バレエ・コンクール、ユース・アメリカ・グランプリ。そのガラ・プログラムの一環として、アメリカン・バレエ・シアター/ボリショイ・バレエのプリンシパルであるデヴィッド・ホールバーグが企画したガラ公演〈レガシー〉に、東京バレエ団が招聘されることになったものです。
東京バレエ団が上演するのはモーリス・ベジャール振付「バクチIII」で、上野水香、木村和夫を含む8人がデビッド・H.コッック劇場の舞台に立ちます。長い海外公演の歴史の中で東京バレエ団がアメリカ合衆国の舞台に登場するのは、これが初めてのことになります。
本公演にはほかにマリインスキー・バレエ、ボリショイ・バレエ、オーストラリア・バレエ団、ABTスタジオ・カンパニーが招聘され、コンテンポラリーを中心にしたプログラムが上演される予定です。


■ユース・アメリカ・グランプリ
デヴィッド・ホールバーグ プレゼンツ 〈レガシー
2015年4月17日(金) 7:00p.m. デビッド・H. コック劇場(リンカーン・センター)

世界バレエフェスティバル カーテンコール映像連続公開も、早いもので今日が折り返し地点。本日は、第7回のAプロのカーテンコールを公開いたします。

第7回世界バレエフェスティバルでは、スターを集めたパ・ド・ドゥ中心の公演形式が浸透しつつあった当時、ジョン・ノイマイヤーがマリシア・ハイデとモーリス・ベジャールの振付「椅子」を踊るなど、他とは一線を画する「作品中心主義」を押し出して、見事な演技を披露しました。また本公演で長年活躍していたハイデとフェルナンド・ブフォネスが日本での引退を舞台で発表。現役を代表してパトリック・デュポンが、惜別の辞を述べました。一方、ウラジーミル・マラーホフが初登場、アレッサンドラ・フェリとの華やかなスター同士のパートナーシップが実現したのもこの公演です。



ベルリン・フィル、ウィーン・フィルとともに"ビッグ3"と謳われるシカゴ交響楽団が、リッカルド・ムーティに率いられて、2016年1月日本公演を行うことが決定いたしました。どうぞ、ご期待ください!
発売日、入場料などの詳細は、確定次第、当サイトにてお知らせいたします。


リッカルド・ムーティ指揮
シカゴ交響楽団

Chicago Symphony Orchestra
Conducted by Riccard Muti


2016年
1月18日(月)7:00p.m. 

【予定される曲目】
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調「運命」 op.67
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」


1月19日(火)7:00p.m. 

【予定される曲目】
プロコフィエフ:交響曲 第1番 ニ長調「古典的交響曲」 op.25
ヒンデミット:弦楽と金管のための協奏音楽 op.50
チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 op.36

※出演団体の都合により曲目が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。


会場:東京文化会館 


2015年10月初旬一斉発売開始予定


お問い合わせ お申し込み
NBSチケットセンター  TEL 03-3791-8888 (平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00)

主催:NBS公益財団法人日本舞台芸術振興会/日本経済新聞社  

                 

本日は、1991年に開催された、第6回世界バレエフェスティバル Aプロのカーテンコールをお届けします。
ヨーロッパが中心であった出演者に加えて、ニーナ・アナニアシヴィリ。ファルフ・ルジマートフ、アンドリス・リエパなど、ロシアのニュー・スターが参加。また歌舞伎の坂東玉三郎が特別出演し、Aプロでは自身の振付作「紫陽花」を、Bプロではジョルジュ・ドンと共作した「デス・フォー・ライフ」を披露しました。ドンにとっては、ガラで踊った「ボレロ」が日本での最後の「ボレロ」となりました。


この夏開催される世界でもっとも豪華なバレエの祭典、世界バレエフェスティバル。既報の30名の出演者に加えて、このたび調整中だった下記の7人の参加が決定いたしました。


マリーヤ・アレクサンドロワ Maria Alexandrova
(ボリショイ・バレエ)

アリシア・アマトリアン Alicia Amatriain
(シュツットガルト・バレエ団)

アシュレイ・ボーダー Ashley Bouder(Aプロのみ)
(ニューヨーク・シティ・バレエ)

ウリヤーナ・ロパートキナ Ulyana Lopatkina
(マリインスキー・バレエ)

マルセロ・ゴメス Marcelo Gomes(Bプロのみ、8/9から参加)
※本人の都合によりBプロの初日(8/8)に出演することができません。ご了承ください。
(アメリカン・バレエ・シアター)

ウラディスラフ・ラントラートフ Vladislav Lantratov
(ボリショイ・バレエ)

イーゴリ・ゼレンスキー Igor Zelensky
(モスクワ音楽劇場バレエ、ノヴォシビルスク・バレエ)


15-03.27_01.jpg

15-03.27_02.jpg




ますますパワーアップしたラインナップで、4月4日(土)よりAプロ・Bプロ2演目セット券(S,A,B席)受付開始、4月18日(土)より一斉前売開始いたします。



Photo: Jade Young(Marcelo Gomes)、Amanda Lane(Igor Zelensky)


※表記の出演者と演目は2015年3月27日現在の予定です。出演者の怪我や病気、その他の都合で出演が不可能になったり演目が変更になる場合があります。出演者及び演目変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。最終出演者及び演目の発表は公演当日とさせていただきます。

きょうお届けするのは、第5回世界バレエフェスティバル、Aプロのカーテンコール映像です。
ジョルジュ・ドンの「ボレロ」をきっかけに、ベジャールブームが巻き起こっているなか、20世紀バレエ団からはミシェル・ガスカール、ジル・ロマンが登場。ドンに次ぐ寵児として、会場を熱狂の渦に包みこみました。また、パリ・オペラ座バレエ団に在籍中だったシルヴィ・ギエムがバレエフェスティバルに初出場。Aプロでマニュエル・ルグリと「グラン・パ・クラシック」を披露、バレエ界に新しい風が吹き始めたことを感じさせる一方、マリシア・ハイデ、リチャード・クラガンのベテランペアが「オネーギン」を演じ、観客に深い感動を与えました。





本日は、1985年に開催された第4回世界バレエフェスティバル、Aプロの映像をお届けします。
ジョン・クランコ、ケネス・マクミラン、モーリス・ベジャール、ローラン・プティ、ジョン・ノイマイヤーの振付作品が勢ぞろいし、現代バレエの国際見本市の様相を呈した第4回世界バレエフェスティバル。
アンファン・テリブル(恐るべき子供)、パトリック・デュポンがモニク・ルディエールと披露した「ドン・キホーテ」は観客を圧倒し、デュポン旋風を巻き起こしました。この回から、「ドン・キホーテ」最後の演目にすることが恒例に。
パリ・オペラ座バレエ団エトワール、マチュー・ガニオの両親、ドミニク・カルフーニとデニス・ガニオ、ジル・ロマンも第4回に初出演しています。



1982年に開催された第3回世界バレエフェスティバルAプロのカーテンコール映像をご覧ください。

アリシア・アロンソ、エヴァ・エフドキモワ、カルラ・フラッチ、マリシア・ハイデなど名花の競演が会場を大いに沸かせました。また、映画「愛と哀しみのボレロ」の影響もあり、ジョルジュ・ドンの「ボレロ」を観るために初めてバレエ公演の会場に足を運び、ドンの熱演に魅了されて、バレエに興味を持ち始めた方が多かったのも第3回の特徴といえます。


1979年に開催された第2回世界バレエフェスティバル Aプロのカーテンコール映像をお届けします。
Aプロではモーリス・ベジャールがマイヤ・プリセツカヤとジョルジュ・ドンに振付けた「レダ」が披露されたほか、パリ・オペラ座のエトワール、ノエラ・ポントワとシリル・アタナソフの「眠れる森の美女」、カルラ・フラッチとジェームズ・ウルバンのクランコ振付「ロミオとジュリエット」なども上演されています。
またBプロでは、ジョルジュ・ドンのソロでベジャールの名作「ボレロ」が日本初上演され、会場が熱気に包まれました。


 3 年に一度、世界のトップスターたちが東京に集結し、連日華やかな競演を展開する世界バレエフェスティバルが。今年8 月に第14回目の公演が開催されます。これまで、数々の伝説、名演を生み出してきた "バレエのオリンピック "。その輝かしい歴史の幕開けは、39 年前のことでした。
記念すべき第1回世界バレエフェスティバルが開催されたのは1976年。20名以上もの世界のトップダンサーが集い共演するという、当時としては世界的にも異例と言われた豪華な公演となりました。マイヤ・プリセツカヤ、マーゴ・フォンテイン、アリシア・アロンソという世界三大バレリーナが同じ舞台に立つ前代未聞の華やかさで、多くの人々を魅了し、内外のバレエ関係者を驚嘆させましました。このガラのスタイルこそ、現在まで、世界バレエフェスティバルの定番として受け継がれてきたものです。


 このたび、第14回世界バレエフェスティバルの開催を記念して、第1回の世界バレエフェスティバルから、3年前に開催された第13回までのカーテンコール映像を、13日連続で公開していくことにいたしました。伝説的なダンサーが次々と登場する、まさに"秘蔵"の映像をお楽しみに!


<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 10>

「ジゼル」(全2幕)


◆主な配役◆

ジゼル: スヴェトラーナ・ザハロワ
アルブレヒト:ロベルト・ボッレ
ヒラリオン:森川茉央


【第1幕】

バチルド姫:吉岡美佳
公爵:木村和夫
ウィルフリード:岸本秀雄
ジゼルの母:坂井直子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
乾友子-原田祥博、吉川留衣-松野乃知、
川島麻実子-梅澤紘貴、河谷まりあ-入戸野伊織
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
小川ふみ、加茂雅子、伝田陽美、二瓶加奈子、政本絵美、三雲友里加


【第2幕】

ミルタ:奈良春夏
ドゥ・ウィリ:乾友子、吉川留衣

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 14:00~14:55

休憩 20分

第2幕 15:15~16:10

<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 10>

「ジゼル」(全2幕)


◆主な配役◆

ジゼル:渡辺理恵
アルブレヒト:柄本弾
ヒラリオン:梅澤紘貴


【第1幕】

バチルド姫:奈良春夏
公爵:木村和夫
ウィルフリード:松野乃知
ジゼルの母:坂井直子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
岸本夏未-岸本秀雄、河合眞里-杉山優一、
沖香菜子-吉田蓮、村上美香-岡崎隼也
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
小川ふみ、乾友子、伝田陽美、吉川留衣、政本絵美、川島麻実子


【第2幕】

ミルタ:伝田陽美
ドゥ・ウィリ:岸本夏未、川島麻実子


指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 14:00~14:55

休憩 20分

第2幕 15:15~16:10

<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 10>

「ジゼル」(全2幕)


◆主な配役◆

ジゼル: スヴェトラーナ・ザハロワ
アルブレヒト:ロベルト・ボッレ
ヒラリオン:森川茉央


【第1幕】

バチルド姫:吉岡美佳
公爵:木村和夫
ウィルフリード:岸本秀雄
ジゼルの母:坂井直子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
乾友子-原田祥博、吉川留衣-松野乃知、
川島麻実子-梅澤紘貴、河谷まりあ-入戸野伊織
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
小川ふみ、加茂雅子、伝田陽美、二瓶加奈子、政本絵美、三雲友里加


【第2幕】

ミルタ:奈良春夏
ドゥ・ウィリ:乾友子、吉川留衣

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 19:00~19:55

休憩 20分

第2幕 20:15~21:10

<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 10>

「ジゼル」(全2幕)


◆主な配役◆

ジゼル: スヴェトラーナ・ザハロワ
アルブレヒト:ロベルト・ボッレ
ヒラリオン:森川茉央


【第1幕】

バチルド姫:吉岡美佳
公爵:木村和夫
ウィルフリード:岸本秀雄
ジゼルの母:坂井直子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
乾友子-原田祥博、吉川留衣-松野乃知、
川島麻実子-梅澤紘貴、河谷まりあ-入戸野伊織
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
小川ふみ、加茂雅子、伝田陽美、二瓶加奈子、政本絵美、三雲友里加


【第2幕】

ミルタ:奈良春夏
ドゥ・ウィリ:乾友子、吉川留衣

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 19:00~19:55

休憩 20分

第2幕 20:15~21:10

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)の4年ぶりとなる日本公演まで一ヶ月半となりました。日本公演で上演されるのは、BRBの芸術監督デヴィッド・ビントリー振付のシンデレラと、ビントリー芸術監督が「英国における最も偉大なクラシック・バレエのプロデューサーと敬愛してやまない、ピーター・ライト卿による『白鳥の湖』。数多いバージョンがある中で、初演から30年以上たった今でも愛され続けるライト版『白鳥の湖』は1988年の日本公演でも上演され、好評を博しました。その日本公演の際に撮影した貴重な映像をダイジェストでお届けします。



挨拶用 m01 高岸直樹 Naoki Takagishi (c) Nobuhiko Hikiji.jpg このたび、東京バレエ団を退団することとなりました。

 いま、あらためて振り返れば、29年前の入団の日がつい先日のことのように思えます。地元京都のバレエ教室では、男性は自分一人。いずれ東京に出て踊りたいと考えていた丁度その頃、モーリス・ベジャール振付『ザ・カブキ』のリハーサルの模様をテレビで偶然見たのです。自分も多くの男性ダンサーが活躍するなかで踊りたいと思い、オーディションを受けました。

 入団の翌月、1986年4月に『ザ・カブキ』は世界初演を迎え、初めてお目にかかったベジャールさんの存在感、芸術家としての大きさに衝撃を受けました。1年後の再演で主役の由良之助を演じることになり、日本公演で踊った後、パリのパレ・ド・コングレ公演の際に初めて、直接ベジャールさんに由良之助役を指導していただきました。鷹のような鋭い目が印象的なベジャールさんでしたが、とても優しく、様々なヒントを与えてくださり、自分のなかで役柄を膨らませることができました。その後、『火の鳥』、『ボレロ』、『M』なども踊っていますが、どれも思い出深い作品ばかりです。

 また、ジョン・ノイマイヤーさんとはオリジナル作品『月に寄せる七つの俳句』と『時節(とき)の色』を一緒に創っていくことができ、これらは私にとってかけがえのない作品となりました。ノイマイヤーさんはつねに、ダンサーたちに「強く、強く」と求められていました。私もより積極的にリハーサルにのぞみ、ノイマイヤーさんがそれをとても喜んでくださったことが強く印象に残っています。

 ウラジーミル・ワシーリエフさんには『ドン・キホーテ』を振付けていただきましたが、憧れの大スターだっただけに、同じ空間にいるだけで幸せでした。いつも胸を打つ言葉で指導してくださったことを覚えています。

THE KABUKI 11_Naoki Takagishi_0745_photo K.Hasega.jpg 人生の半分以上を過ごし、ともに歩んできた東京バレエ団。素晴らしい振付家たちとの出会い、世界的なアーティストたちとの共演、ヨーロッパのオペラハウスでの公演と、数々の貴重な体験をさせてもらったことを、心から感謝しています。

 団員の皆には、東京バレエ団はダンサーを成長させてくれる、素晴らしい環境がととのっているのですから、自分の可能性を信じ、いつか花開くことを信じて続けてもらいたいと願っています。私も陰ながら応援していきたいですし、恩返しのつもりで、これまで得たことを指導の場で発揮したいと考えています。機会があれば東京バレエ団へも指導にまいりますので、これからも、お互い、ともに伸びていけたらと思っております。

長い間、応援していただいた観客の皆様には、ぜひ、今後の東京バレエ団を温かい目で見守っていただけますようお願い申し上げます。29年間、「東京バレエ団の高岸直樹」を応援いただき、本当にありがとうございました。


photo:Kiyonori Hasegawa、Nobuhiko Hijiki


アンバサダーロゴ.jpg 英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとしてイギリス、そして世界の観客を魅了し、現在もフリーのバレリーナとして国際的な活躍を続ける吉田都さん。このたびその吉田さんに、〈英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)2015年日本公演アンバサダー〉としてBRB日本公演を応援していただくことになりました。
BRB──かつてのサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団でキャリアをスタート、「ファミリーみたいに温かい、素晴らしいカンパニー」と話す吉田さんに、BRBの魅力をご紹介いただきます。



15-03.02吉田都 宣材3(C)S.Masakawa.jpg 今回日本公演で上演されるピーター・ライト版『白鳥の湖』は、吉田さんにとって特別な、思い出深い作品だそう。
 「実は、最初に主役をいただいた作品がこのライト版『白鳥の湖』なんです。当時の私はまだ20歳の若手、プリンシパルの代役として、2週間という短期間の稽古で舞台にのぞんだのです。ここから全てがスタートした、私の原点ともいえる作品です」
 その魅力を、「英国らしい、演劇的要素の強い作品」とたたえます。
 「冒頭からサー・ピーターの『白鳥の湖』の世界観に引き込まれます。その自然な展開に、私もオデット/オディールという役柄にすんなり入っていくことができました。サー・ピーターは、この『白鳥の湖』での私を見て、いろいろと主役を踊らせてくれるようになりました。サー・ピーターがいなかったら今の私はなかったでしょう」
 ダンサーをいつも温かな目で見守っていたというライト芸術監督のもと、1995年に英国ロイヤル・バレエ団に移籍するまで、プリンシパルとして数々の作品に主演されました。


 「カンパニーは1990年にバーミンガムに移るとともに少し規模が拡大され、その後芸術監督もサー・ピーターからデヴィッド(・ビントリー)さんに変わったので、あの独特の、温かな雰囲気は変わっていくんだろうなと思っていました。ところが、2008年の日本公演で久しぶりに客演したら、もう、全く変わっていない(笑)。在籍していた当時の、あのままの雰囲気!それがとても嬉しくて。BRBはツアー・カンパニーで、みんないつも行動をともにしているからでしょうね」
 英国ロイヤル・バレエ団とは、姉妹カンパニーともいわれています。
「と同時に、ライバルでもあります。同じレパートリーも持っているけれど、全く違うものもある。私が入団した当時のツアーでは、週の始めに全幕作品、週末は小品を上演、ということが多く、たとえば、ニネット・ド・ヴァロワ、レオニード・マシーンなどの、規模の大きなオペラハウスでは上演しにくい、小振りの劇場に合う小品が上演されているんです。そういえばド・ヴァロワの『チェックメイト』では、現芸術監督のデヴィッドさんがキング役を踊っていて、本当に素晴らしかったのを覚えています!舞台袖から彼を観るのをいつも楽しみにしていました。BRBには、そんなふうに演技に長けた人が多いかもしれません」
 ライト版『白鳥の湖』を久しぶりに観ることが出来る、と日本公演に期待を寄せる吉田さん。
 「英国ロイヤル・バレエ団と同じ国のカンパニーではあるけれど、ちょっと違ったカラーの、素晴らしいバレエ団。ぜひ皆さんに観ていただきたいですね!」



photo:S.Masakawa

王:ガブリエレ・コッラオード
王妃:小池ミモザ
夜の女王:エイプリル・バール
王子:ルシアン・ポスルウェイト
白鳥:アンハラ・バジェステロス
黒鳥:ノエラニ・パンタスティコ
王子の友人(相談役):アシエル・エデソ
闇の大天使:クリスティアン・ツヴァルジャンスキー、ブルーノ・ロケ

[欺くものたち]
虚栄心の強い女:キャンデラ・エッベセン
偽りの無関心を装う女:アレッサンドラ・トノローニ
放埓な女たち:フランセス・マーフィ、田島香緒理
貪欲な女:ガエル・リウ


狩人たち:
ルーカス・スリーフット、エドアルド・ボリアニ、コーエン・ハヴェニス、
オレリアン・アルベルジュ、ヨアキム・アデベリ、リー・ワン、
ダニエレ・デルヴェッキ、エドガル・カスティロ、ステファノ・デ・アンジェリス

その友人たち:
エレーナ・マルザーノ、アンナ・ブラックウェル、サラ・クラーク、
イー・スン、アンヌ=ロール・セイラン

キマイラたち(白鳥):
シヴァン・ブリツォワ、フランチェスカ・ドルチ、ティファニー・パチェコ
エレーナ・マルザーノ、フランセス・マーフィ、
田島香緒理、ベアトリス・ウァルテ、ガエル・リウ、
リイサ・ハマライネン、アンヌ=ラウラ・セイラン、イー・スン、
キャンデラ・エッベセン、アンナ・ブラックウェル

宮廷:
田島香緒理、エレーナ・マルザーノ、キャンデラ・エッベセン、
クイン・ペンデルトン、フランセス・マーフィ、イー・スン、
サラ・クラーク、アレッサンドラ・トノローニ
ティファニー・パチェコ

リー・ワン、ヨアキム・アデベリ、ルーカス・スリーフット、
ステファノ・デ・アンジェリス、オレリアン・アルベルジュ、エドガル・カスティロ、
ダニエレ・デルヴェッキオ、コーエン・ハヴェニス、エドアルド・ボリアニ


◆上演時間◆

第1幕 14:00〜14:50

休憩 20分

第2幕 (転換) 第3幕、第4幕 15:10〜16:00

月別 アーカイブ

ウェブページ

  • pdf
  • images
Powered by Movable Type 5.12

このアーカイブについて

このページには、2015年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2015年2月です。

次のアーカイブは2015年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。