2014年11月アーカイブ

ただいま東京バレエ団では、12月の「くるみ割り人形」のリハーサルと並行して、今回初めて導入されるプロジェクション・マッピングの制作が着々と進んでいます。11月25日には横須賀芸術劇場でテスト投影が行われました。その模様をリハーサル映像を交えてお届けします。クリスマスの不思議な夢体験ができるのも、もうすぐです。



◆プロジェクション・マッピングの魔法で、驚きのおもしろさ! 50周年版「くるみ割り人形」制作快調!





「くるみ割り人形」公式サイト>>>

14-12Marijn_Neu_BWE_1140 Theme and Variations_photo_Stuttgart Ballet.jpg---シュットガルト・バレエ団では、今シーズン冒頭の演目『レオンスとレーナ』全幕のファーストキャストとして主役を務める等、充実した日々を送られているようです。ラドメーカーさんの近況を教えてください。


「念願だった『オネーギン』の標題役を、バンコク公演(10月末)で初めて踊る予定です。この作品の男性ダンサーの全パートを踊ることになるんですよ」


---ロマンティックな容姿ゆえ、屈折した役柄に配役される機会が少ないと、以前、おっしゃっていましたね。


「シュツットガルトは多彩なレパートリーを持っていますが、やはりクランコのドラマチックな作品を演じることは、団員の誇りです。私達はクランコ作品に鍛錬された、演技のできるダンサー集団なのですから。タチヤーナ役のエリザ・バデネスと、試行錯誤をしながら役作りをしています。彼女と踊っていると感情が自然に溢れ出し、言葉で説明する必要がないほどです。振付に駆り立てられるように疾走しています」


---『くるみ割り人形』公演に向けて、メッセージをお願いします。


「東京バレエ団の芸術監督と、アーティスティック・アドバイザーのウラジーミル・マラーホフさんと共に舞台を作り上げていくのが楽しみでなりません。観客の皆さんにクリスマスにふさわしい、幸せに満ちた時間を楽しんでいただけるよう、ベストを尽くします。劇場でお会いしましょう」


 なお、本インタビューの数日後、ラドメーカーがオランダ国立バレエ団に移籍することが公式に発表された。本人の公式ホームページには、シュツットガルトでの15年にわたる経験を糧に母国に戻り、オランダ国立バレエ団の多彩なレパートリーに挑戦し、ダンサーとして歩み続けたい、とのコメントが寄せられている。来年1月に上演されるバランシン振付『ジュエルズ』が、オランダ国立バレエ団プリンシパルとしてのデビューの舞台になる模様だ。

 オランダで新生面を開く選択をしたラドメーカーの前途に注目したい。


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インタビュー&文:上野房子(ダンス評論家)


photo : Stuttgart Ballet

2014年11月8日〜9日、東京バレエ団創立50周年記念シリーズ第7弾として、モーリス・ベジャール振付 ベートーヴェン「第九交響曲」がNHKホールにて開幕し、成功裡に終わりました。

東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団のダンサー、指揮者ズービン・メータとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団に加えて、独唱歌手と合唱団の総勢350名が繰り広げる大スペクタルとなりました。
ダンサーたちの肉体美と汗、圧倒的な演奏、そして歌手たちの歌声が観客を魅了し、拍手が鳴り止まぬカーテンコールとなりました。
その魅力がこの映像からも感じていただけることと思います。


14-12RADEMAKER_ Marijn.jpg---ラドメーカーさんが3年ぶりに来日し、東京で全幕作品に初主演する機会が巡ってきます。貴公子役を演じるにあたり、心がけていることは何でしょうか。

「全てにおいて高いクオリティが求められるのが、ノーブルな役の魅力であり、難しいところです。優れた技術を持っているのは当然のことで、何気ない立ち姿や、歩き方、お辞儀の仕方に至るまで意識を行き届かせなくてはなりません。でも、ありきたりの型をなぞるだけでは、薄っぺらな貴公子になってしまう。自然に自分らしく振る舞い、ノーブルさを醸し出したいと思っています」


---相手役は、ボリショイ・バレエのエフゲーニャ・オブラスツォーワさんです。


「今回が初めての共演ですが、世界バレエフェスティバルなどで何度も彼女の踊りを見ています。今日のボリショイを代表する、素晴らしいバレリーナです。ロマンティックな表現に長けているので、『くるみ割り人形』のクララ役はピッタリでしょうね」


---東京バレエ団とも初共演です。


「世界バレエフェスティバルで、特別全幕プロ『ドン・キホーテ』と『バヤデール』を見ています。どちらも幻想シーンの群舞が素晴らしく、息を呑むほどの美しさが印象的でした」


---『くるみ割り人形』の舞台はドイツです。"本場"のシュツットガルト・バレエ団も、クリスマス・シーズンには欠かせない作品なのですか。


「私にとって、 馴染み深いバレエです。 子どもの頃から何度も舞台を鑑賞し、オランダ国立バレエ団に客演して王子役を踊ったことがあります。チャイコフスキーの音楽は何度聞いても、飽きることがない。なかでもグラン・パ・ド・ドゥの曲には高揚感があり、心が躍ります。ところが現在のシュツットガルトのレパートリーには、専属振付家マルコ・ゲッケの現代的なバージョンがあるだけで、古典版はないんです。今年の年末の演目はマクミラン・プロ。私は『大地の歌』で〈死〉を踊ります。東京の『くるみ割り人形』で、観客の皆さんと一緒にクリスマスを祝いたいですね(笑)」

([後編]へ続く)


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インタビュー&文:上野房子(ダンス評論家)


photo : Ulrich Beuttenmueller

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---クリスマスはいつもどう過ごされていますか?

 

「いつも家族で祝います。クリスマスは冬の祭日のなかでたぶん一番素敵な日だと思う。何よりも大切なことは教会に行くことです。そのあと家族で温かい食卓を囲みます。たくさんのプレゼントにたくさんの友人との会話。素晴らしい日です」

 

---先のシーズンでもボリショイ劇場で『オネーギン』や『椿姫』などご自身にとって初めての作品を踊られましたね。いくつかの作品はモスクワの女優さんとともに役作りをしたと伺っています。

 

「ええそれは私のアイディアです。ドラマティックで複雑な心理表現が必要な役のときはいつもそうしています。演劇の役者さんか、もしくは演技の先生にいつも助けてもらっています。

どういう役柄か、ということは振付家が示してくれるものだけど、それ以外に自分自身で理解することが必要な部分もあります。それだから私には女優さんの助けが必要なんだと思います。女優さんとだいたいは話し合うんですね、自分が演じる人物はどんな人間か、どんな行動をとる人か、ということを。そのあと今度は自分ひとりで役の舞踊的イメージを作り上げるときに、話し合ったことが活きてくるんです。でももちろん振付には影響しません。これは私が作り上げる心理描写の部分の話です」

 

---日本の観客にメッセージをお願いします。

 

「もちろん私はいつも日本へ行くのが好きです。大切に思っています。日本の皆さんはバレエを本当に愛していて、公演のあとにも心からの感激を表してくれるのですから。怪我のせいで今まで日本に行くことができずに『ドン・キホーテ』をキャンセルしてしまいましたが、今はかなり良くなっているので私自身嬉しいです。11月には舞台に出る予定ですから、東京公演は復帰後まもない公演になるでしょう」


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インタビュー&文:斎藤慶子(舞踊史研究家)


photo : Damir Yusupov

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---オブラスツォーワさんは『くるみ割り人形』をいろいろな演出で踊られていますが、ワイノーネン版についてどう思われますか?

 

「ワイノーネン版はとても好きです。私が初めて踊った『くるみ割り人形』だからでしょうね。ワガノワ・バレエ学校の卒業の時に踊りました。これがわたしのバレリーナとしての第一歩でした。ワイノーネン版には一番優しい気持ちで接しています。踊りの展開も論理が通っているし、それでいてとても感動的で、子どもの世界を描きながら非常に完成度が高い作品ね。たぶん考えうる最高のバージョンじゃないかしら」

 

---作品の中ではどの場面が一番お好きですか?

 

「そう、王子とマーシャ(クララ)が初めて出会うところですね。たぶん音楽的にももっとも感情が高まっていて、私にとってはその場面が一番強い印象を受けるところです。作品の中でもっとも感動的な場面だと思います。やはりそれは子どもが夢見ていることですし、おとぎ話のような魔法のような雰囲気があります。チャイコフスキーの音楽の中でもこのアダージオがとても好きです。このアダージオを新しいパートナーと踊ることをとても楽しみにしています」

 

---マーシャの役のイメージは?

 

「まず何よりも、子どもだということですね。おとぎ話を信じているとても純粋な子。作品全体がこのテーマに貫き通されていると思います。ずっと胸に秘めてきた夢がクリスマスの夜に叶うひとりの少女の物語。彼女は自分の夢について語っています。いつの日か大人になって、素敵な王子様に出会うことができるかしら、という夢なんです。必要なのはまごころを表現することですね。それがこの作品の中で一番大事なことだと思います」

 

---卒業の年にマーシャを踊ることはバレリーナへのひとつの登竜門とされていましたが、バレエ学校の生徒だった頃はその役をいつも意識していましたか?

 

「もちろん私の子ども時代の夢でした。この夢のためにより良く踊れるようにいつも努力していました。もし一番優秀な生徒になれなかったら絶対主役は踊れないとわかっていましたから」

([後編]へ続く)


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●「くるみ割り人形」公式サイト>>>

インタビュー&文:斎藤慶子(舞踊史研究家)


photo : Damir Yusupov

東京バレエ団創立50周年シリーズ第8作目として12月に上演される「くるみ割り人形」では、舞台美術に初めてプロジェクション・マッピングを導入します。11月11日に初試演された映像をアップしましたので、ぜひご覧ください。これからさらに磨きをかけ、少女クララの夢の世界を現出させていく予定です。


「くるみ割り人形」プロジェクション・マッピング制作の模様はいち早くこちらのブログでお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!


◆「くるみ割り人形」プロジェクション・マッピングができるまで(1) ~初試演~





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ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団[NHK音楽祭2014]公演の模様が、11月16日(日)「クラシック音楽館」(NHK Eテレ)にて放送予定です。

 ◆放送日時:11月16日(日)21:00~23:00
 ◆番組名:「クラシック音楽館」
 ◆放送局:NHK Eテレ

ぜひご覧ください。

※最新の番組情報はNHKのホームページにてご確認ください。

東京バレエ団創立50周年記念シリーズのハイライトとして、この11月8日・9日に東京・NHKホールで上演、圧倒的な感動を残して幕を閉じた「第九交響曲」。引き続き今週末には上海公演が実施されます。この公演は第16回上海中国国際アーツ・フェスティバルのクロージング・セレモニーとして行われ、30分のセレモニーの後に「第九交響曲」全編を上演。バレエは東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団に加えて、上海バレエ団からツァオフェン・ファンが第二楽章のソリストとして参加。演奏は、ラファエル・サンチェス指揮、上海歌劇院管弦楽団と同合唱団。モーリス・ベジャールが創作した音楽と舞踊の壮大な祭典が、中国大陸に場を移し、国際フェスティバルというふさわしい場所を得て、新たな人種の混成チームにより、シラーとベートーヴェンによる「人類みな兄弟」の理想を高らかに謳います。

また、東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団による「第九交響曲」プロジェクトは、2015年6月にヨーロッパでも開催予定です。ご期待ください!

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「第九交響曲」上海公演 (第16回上海中国国際アーツ・フェスティバル クロージング・セレモニー)

◆会場:
上海文化広場(劇場)

◆日時:
2014年11月16日(日)
クロージング・セレモニー:19:15-19:45
「第九交響曲」:20:00

◆出演:
東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団、上海バレエ団(ツァオフェン・ファンFan Xiaofeng)

◆指揮:
ラファエル・サンチェスRaphaël Sanchez    

◆ソリスト:
イン・ホワンHuang Ying、 ソン・ウェイWei Songほか    

◆演奏:
上海歌劇院管弦楽団、同合唱団

www.artsbird.com

photo : Kiyonori Hasegawa

東京バレエ団×モーリス・ベジャール・バレエ団、そしてズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の豪華共演でお届けしましたモーリス・ベジャール振付「第九交響曲」はNHKとドイツのユーロアーツが共同で収録し、世界数カ国で放送の予定です。日本での放送は下記の日時です。

NHK BSプレミアム 「プレミアムシアター」

◆放送予定日:12月22日(月)午前0時~(日曜深夜)

※最新の番組情報はNHKのホームページにてご確認ください。

<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 7>

「第九交響曲」

 

テキスト: フリードリヒ・ニーチェ 

音楽: ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン

オリジナル美術・衣裳:ジョエル・ルスタン、ロジェ・ベルナール 

照明:ドミニク・ロマン

衣裳制作:アンリ・ダヴィラ

 

指揮:ズービン・メータ

演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

出演:東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団 

 

ソプラノ:クリスティン・ルイス  

メゾ・ソプラノ:藤村実穂子

テノール:福井敬 

バス:アレクサンダー・ヴィノグラードフ

 

パーカッション:J.B.メイヤー、ティエリー・ホクシュタッター(シティーパーカッション)

合唱指揮:栗山文昭 

合唱:栗友会合唱団

 

◆主な配役◆

≪プロローグ≫

 

フリードリヒ・ニーチェのテキスト朗読  

ジル・ロマン

 

 

 

≪第1楽章≫

 

柄本弾

上野水香

 

梅澤紘貴 吉岡美佳

 

入戸野伊織  高木綾

岸本秀雄  奈良春夏

 

乾友子、渡辺理恵、村上美香、吉川留衣、岸本夏未、

矢島まい、川島麻実子、河合眞里、小川ふみ、伝田陽美

 

安田峻介、杉山優一、吉田蓮、松野乃知、原田祥博、

和田康佑、宮崎大樹、上瀧達也、山田眞央、河上知輝

 

 

 

≪第2楽章≫

 

キャサリーン・ティエルヘルム

大貫真幹

 

コジマ・ムノス、アルドリアナ・バルガス・ロペス、大橋真理、

沖香菜子/キアラ・ポスカ、クレリア・メルシエ

 

ヴァランタン・ルヴァラン、ウィンテン・ギリアムス、

ドノヴァン・ヴィクトワール、マッティア・ガリオト、アンジェロ・ペルフィド

 

 

 

≪第3楽章≫

 

エリザベット・ロス

ジュリアン・ファヴロー

 

リザ・カノ、ファブリス・ガララーギュ

ポリーヌ・ヴォワザール、フェリペ・ロシャ

 

ジャスミン・カマロタ、渡辺理恵/キアラ・ポスカ、

カルメ・マリア・アンドレス、アルドリアナ・バルガス・ロペス

 

スン・ジャ・ユン、エクトール・ナヴァロ、

ヴァランタン・ルヴァラン、ハビエル・カサド・スアレス

 

 

 

≪第4楽章≫

 

 導入部 

 オスカー・シャコン

 

 これまでの楽章のソリスト

 柄本弾  大貫真幹  ジュリアン・ファヴロー

 

 「歓喜の歌」

 オスカー・シャコン(バス) 那須野圭右(テノール)

 マーシャ・ロドリゲス(ソプラノ) コジマ・ムノス(アルト)

 

 フーガ

 大橋真理、ウィンテン・ギリアムス

 アルドリアナ・バルガス・ロペス、エクトール・ナヴァロ

 

 フィナーレ

 アランナ・アーキバルド

 

 モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団

 アフリカン・ダンサー(特別参加)

 


◆タイムテーブル◆

1800~19:30(休憩なし)

 

<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 7>

「第九交響曲」

 

テキスト: フリードリヒ・ニーチェ 

音楽: ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン

オリジナル美術・衣裳:ジョエル・ルスタン、ロジェ・ベルナール 

照明:ドミニク・ロマン

衣裳制作:アンリ・ダヴィラ

 

指揮:ズービン・メータ

演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

出演:東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団 

 

ソプラノ:クリスティン・ルイス  

メゾ・ソプラノ:藤村実穂子

テノール:福井敬 

バス:アレクサンダー・ヴィノグラードフ

 

パーカッション:J.B.メイヤー、ティエリー・ホクシュタッター(シティーパーカッション)

合唱指揮:栗山文昭 

合唱:栗友会合唱団

 

◆主な配役◆

≪プロローグ≫

 

フリードリヒ・ニーチェのテキスト朗読  

ジル・ロマン

 

 

 

≪第1楽章≫

 

柄本弾

上野水香

 

梅澤紘貴 三雲友里加

 

入戸野伊織  高木綾

岸本秀雄  奈良春夏

 

乾友子、渡辺理恵、村上美香、吉川留衣、岸本夏未、

矢島まい、川島麻実子、河合眞里、小川ふみ、伝田陽美

 

安田峻介、杉山優一、吉田蓮、松野乃知、原田祥博、

和田康佑、宮崎大樹、上瀧達也、山田眞央、河上知輝

 

 

 

≪第2楽章≫

 

キャサリーン・ティエルヘルム

大貫真幹

 

コジマ・ムノス、アルドリアナ・バルガス・ロペス、大橋真理、

沖香菜子/キアラ・ポスカ、クレリア・メルシエ

 

ヴァランタン・ルヴァラン、ウィンテン・ギリアムス、

ドノヴァン・ヴィクトワール、マッティア・ガリオト、アンジェロ・ペルフィド

 

 

 

≪第3楽章≫

 

吉岡美佳

ジュリアン・ファヴロー

 

リザ・カノ、ファブリス・ガララーギュ

ポリーヌ・ヴォワザール、フェリペ・ロシャ

 

ジャスミン・カマロタ、渡辺理恵/キアラ・ポスカ、

カルメ・マリア・アンドレス、アルドリアナ・バルガス・ロペス

 

スン・ジャ・ユン、エクトール・ナヴァロ、

ヴァランタン・ルヴァラン、ハビエル・カサド・スアレス

 

 

 

≪第4楽章≫

 

 導入部 

 オスカー・シャコン

 

 これまでの楽章のソリスト

 柄本弾  大貫真幹  ジュリアン・ファヴロー

 

 「歓喜の歌」

 オスカー・シャコン(バス) 那須野圭右(テノール)

 マーシャ・ロドリゲス(ソプラノ) コジマ・ムノス(アルト)

 

 フーガ

 大橋真理、ウィンテン・ギリアムス

 アルドリアナ・バルガス・ロペス、エクトール・ナヴァロ

 

 フィナーレ

 アランナ・アーキバルド

 

 モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団

 アフリカン・ダンサー(特別参加)

 


◆タイムテーブル◆

1400~15:30(休憩なし)

 

<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 7>

「第九交響曲」

 

テキスト: フリードリヒ・ニーチェ 

音楽: ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン

オリジナル美術・衣裳:ジョエル・ルスタン、ロジェ・ベルナール 

照明:ドミニク・ロマン

衣裳制作:アンリ・ダヴィラ

 

指揮:ズービン・メータ

演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

出演:東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団 

 

ソプラノ:クリスティン・ルイス  

メゾ・ソプラノ:藤村実穂子

テノール:福井敬 

バス:アレクサンダー・ヴィノグラードフ

 

パーカッション:J.B.メイヤー、ティエリー・ホクシュタッター(シティーパーカッション)

合唱指揮:栗山文昭 

合唱:栗友会合唱団

 

◆主な配役◆

≪プロローグ≫

 

フリードリヒ・ニーチェのテキスト朗読  

ジル・ロマン

 

 

 

≪第1楽章≫

 

柄本弾

上野水香

 

梅澤紘貴 吉岡美佳

 

入戸野伊織  高木綾

岸本秀雄  奈良春夏

 

乾友子、渡辺理恵、村上美香、吉川留衣、岸本夏未、

矢島まい、川島麻実子、河合眞里、小川ふみ、伝田陽美

 

安田峻介、杉山優一、吉田蓮、松野乃知、原田祥博、

和田康佑、宮崎大樹、上瀧達也、山田眞央、河上知輝

 

 

 

≪第2楽章≫

 

キャサリーン・ティエルヘルム

大貫真幹

 

コジマ・ムノス、アルドリアナ・バルガス・ロペス、大橋真理、

沖香菜子/キアラ・ポスカ、クレリア・メルシエ

 

ヴァランタン・ルヴァラン、ウィンテン・ギリアムス、

ドノヴァン・ヴィクトワール、マッティア・ガリオト、アンジェロ・ペルフィド

 

 

 

≪第3楽章≫

 

エリザベット・ロス

ジュリアン・ファヴロー

 

リザ・カノ、ファブリス・ガララーギュ

ポリーヌ・ヴォワザール、フェリペ・ロシャ

 

ジャスミン・カマロタ、渡辺理恵/キアラ・ポスカ、

カルメ・マリア・アンドレス、アルドリアナ・バルガス・ロペス

 

スン・ジャ・ユン、エクトール・ナヴァロ、

ヴァランタン・ルヴァラン、ハビエル・カサド・スアレス

 

 

 

≪第4楽章≫

 

 導入部 

 オスカー・シャコン

 

 これまでの楽章のソリスト

 柄本弾  大貫真幹  ジュリアン・ファヴロー

 

 「歓喜の歌」

 オスカー・シャコン(バス) 那須野圭右(テノール)

 マーシャ・ロドリゲス(ソプラノ) コジマ・ムノス(アルト)

 

 フーガ

 大橋真理、ウィンテン・ギリアムス

 アルドリアナ・バルガス・ロペス、エクトール・ナヴァロ

 

 フィナーレ

 アランナ・アーキバルド

 

 モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団

 アフリカン・ダンサー(特別参加)

 


◆タイムテーブル◆

19002030(休憩なし)

 

長い準備期間を経て、明日いよいよ、モーリス・ベジャール振付 ベートーヴェン「第九交響曲」が開幕します!

350名の出演者が創り上げる"空前絶後の大スペクタクル"。きっと明日の舞台をご覧になれば、この言葉が伝えたかったことが理解していただけることと思います。そして、本番さながらの迫力で行われた本日のゲネプロの映像からも、その一片をご確認いただけるに違いありません。

「第九交響曲」最終舞台稽古~ゲネプロの模様をどうぞご覧ください。

◆「第九交響曲」リハーサルMovie(5) ~開幕前日ゲネプロ~

明日(11月8日)初日を迎える、モーリス・ベジャール振付「第九交響曲」にテノールとして出演を予定しておりました、ペーター・スヴェンソンは来日後の急な音声障害により、本公演に出演することができなくなりました。代わって、福井敬(二期会会員)が出演いたします。何卒ご了承ください。


11月7日
公益財団法人日本舞台芸術振興会

イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の全国ツアーから東京に戻ったマエストロ・メータが、昨日、東京バレエ団スタジオを訪れました。
東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)と共演するのは2010年の<奇跡の饗演>に続き、二度目ということもあり、ダンサーやスタッフに大きな拍手で迎えられたマエストロは、東京バレエ団芸術監督の飯田宗孝、BBL芸術監督のジル・ロマンらと固い握手を交わした後、しばらくジルと談笑。その後、ジルによる「悲劇の誕生」の朗読から通し稽古がスタートしました。マエストロは時に手でテンポを取りながら、食い入るようにリハーサルを見つめ、各楽章が終わるごとに、大きな拍手を。ダンサー80名による迫力あるフィナーレが終了すると、マエストロはダンサーたちに握手を求め、「この「第九」は一つ一つの音が見える、素晴らしい!」と感想を語ってくださいました。

今日は、ダンサーたちは東京バレエ団スタジオで、マエストロ・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団はNHKホールに分かれ、3日後に迫った初日に向けて、リハーサルを重ねています。


◆「第九交響曲」リハーサルMovie(4) ~ズービン・メータ リハーサル見学~

デビュー当時から100年にひとりの天才と称され、35年近くにわたって世界中の観客を魅了してきたシルヴィ・ギエムが、このたび〈ライフ・イン・プログレス〉と題した現役最後となる世界ツアーの概要を、英国ロンドンのサドラーズ・ウェルズを通じて発表いたしました。ギエムは本年8月弊財団を通じて日本の観客に向けて引退の表明を行いましたが、このたびのファイナル・ツアーの公式発表はロンドン、パリ、イタリア、そして日本において同時に行うものです。

このファイナル・ツアーはイタリアのモデナで2015年3月31日にスタートし、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場(5/26-31)を含む世界各地を公演して、12月日本で最終日を迎えることになります。日本以外の公演地では、振付家アクラム・カーンとラッセル・マリファントの新作、マッツ・エックの「バイ(アジュー)」、ウィリアム・フォーサイスの作品が上演される予定です。

日本公演につきましては、弊財団の制作、東京公演については弊財団の主催により実施し、全公演で東京バレエ団が共演いたします。また東京以外に他都市での公演を含め、3週間ほどの日程となる予定です。公演日程・演目・料金等につきましてはただいま調整中につき、決まり次第の発表とさせていただきます。

シルヴィ・ギエムはパリ生まれ。体操選手として12歳でオリンピック予選を通過し、パリ・オペラ座バレエ学校で研修を受けたのを契機にバレエに転向。1981年にパリ・オペラ座バレエ団に入団し、史上最速の19歳でパリ・オペラ座バレエ団のエトワールの座に登りつめました。後に英国ロイヤル・バレエ団に移籍して「国家的損失」と言わしめ、以後、古典バレエを極めたのはもとより、演劇的作品に進境を示し、コンテンポラリーで独自の境地を拓くなど幅広く活躍。バレエ界の女王、スーパースターとして世界に君臨してきました。2011年、日本が大震災に見舞われた際には〈HOPE JAPAN〉と銘打ってパリ、東京で被災者支援のチャリティ・ガラを開催。続けて全国ツアーを行い、被災地の福島、岩手公演で「ボレロ」を踊って人々を勇気づけたことは記憶に新しいところです。

この舞台人として最後となる引退公演について、シルヴィ・ギエムから次のメッセージが届いております。併せてご覧ください。




シルヴィ・ギエムのメッセージ


14-11.04ギエム ラストツアー発表.jpg 39年前、わたしがダンサーとして、初めてしたレヴェランスは予期しない急ブレーキをかけて「横滑り」をしながらのものでした!

 当時わたしたち「パリ・オペラ座の小ねずみたち」は毎日のように、レッスンに遅刻しないために廊下を全速力で走りながら、すれ違うバレエ団の先輩ダンサー一人ひとりに忘れずに挨拶をしなければなりませんでした。

 先輩方は自分たちが偉いと信じていますから、お高くとまっています。そして面倒なことに、たいてい何の前触れもなく、わたしたちの前に突然「気取った」様子で現れるのです。迷路のように入り組み、何世代にもわたる歴史と無数の「横滑り」で磨きあげられた廊下でのそんな出会いには、たいへんな危険がともないました!

 猛スピードで駆け込むわたしたちは、先輩の前で急ブレーキをかけるとお決まりの「ポジション」をとらなければなりません。その「ポジション」とはすなわち、「両腕をまっすぐ逆Vの字におろし、両手の先をぴんとそらせます。軸足は軽く曲げ、後のつま先を伸ばし、軸足の足首に押し付けるのです」。先輩に敬意を示すこのポーズを、わたしたちはすくなくとも0.5秒がんばって維持したのち、再び次の教室に向かって走りだすのでした。バランスの法則に逆らい、お決まりのお辞儀は優雅とはいえませんが、おかまいなしです。「任務完了!」でした。

 39年間の「トレーニング」を経て、わたしは最後のレヴェランスをすることに決めました。今回は「横滑り」することなしに。

 2015年は、感謝と心を込めてこれまで踊ってきたステージを巡り、踊りと共にさよならを告げる最後のツアーとなります。アクラム・カーン、ラッセル・マリファント、ウィリアム・フォーサイス、マッツ・エックによる新作2作品と再演2作品となります。

 わたしは39年間のすべて、いずれの時間も愛しました。そして今も変わらず愛しつづけています!!では何故? それはただ単に、最後まで自分がこれまで情熱と誇りを持ってしてきたことをやり遂げたいからです。

(引き際を自分で判断できずに、延々とステージに上がり続けないよう「殺人許可証」(※)を与えた「スパイ」役の友人がいるのですが、彼をその任務から解いてあげたかったのも一因です)

 予期しない「横滑り」で始まった旅はかけがえのない旅でしたが、考えた末、針路を変えることにしました。「成長し続ける人生」・・・それがわたしの人生。

シルヴィ・ギエム



※License to Kill 「007 消えたライセンス」の原題


photo:Gilles Tapie

開幕直前の「第九交響曲」リハーサルの様子をお届けする、リハーサル映像連載の第三回目は、昨日(11月3日)のリハーサルをお届けします。



昨日はプロローグで演奏するパーカッションがスタジオに運び込まれ、プロローグから第一楽章への導入部分のリハーサルからスタート。ほぼ通した形でのリハーサルが行われました。東京バレエ団とBBLのダンサーたちもまるでひとつのカンパニーのように打ち解け、リハーサルの合間には、互いに振りを確認し合う光景がスタジオのあちこちで見受けられました。



プロローグから第四楽章まで一気にご覧いただける、スピード感溢れる3分間の「第九」をお楽しみください。




「第九交響曲」リハーサルMovie(3) ~11月3日~

本日、11月2日、「第九交響曲」にソリスト(メゾ・ソプラノ)として出演する、藤村実穂子さんが、紫綬褒章を受賞することが発表されました。
藤村さんは、2010年メータ指揮イスラエル・フィル、東京バレエ団とベジャール・バレエ団共演による〈奇跡の響演〉、マーラー交響曲第3番で深い歌声を披露してステージを感動に導きました。また2011年にメータが呼びかけ開催された、東日本大震災のチャリティ演奏会での「第九交響曲」でも今回と同じくメゾ・ソプラノのソリストとして出演しています。スケールアップした今回の「第九交響曲」での活躍にご期待ください。


藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)

東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了後、ミュンヘン音楽大学大学院に留学。数々の国際コンクールに入賞後、1995年から2000年にオーストリア第二のオペラハウス、グラーツ歌劇場の専属歌手として、幅広いメゾのレパートリーを歌う。
2002年にミュンヘン・オペラフェスティバル、またバイロイト音楽祭では主役級としては日本人初のデビューを飾って国際的な注目を集め、以来、英国ロイヤル・オペラ、ミラノ・スカラ座、バイエルン国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、シャトレ座、マドリードのレアル歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭などに出演している。世界的なオーケストラとも共演を重ね、日本の舞台にも定期的に出演している。
バイロイト音楽祭には『パルジファル』のクンドリー、『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネ、『ニーベルングの指環』のフリッカ、ワルトラウテ、エルダで9年連続で出演している。
オペラでは、『パルジファル』のクンドリー、『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネ、『ワルキューレ』のフリッカ、『イドメネオ』のイダマンテ、『ばらの騎士』のオクタヴィアン、『カルメン』のタイトルロール、『ドン・カルロ』のエボリ公女などのレパートリーがある。クラウディオ・アバド、チョン・ミョンフン、クリストフ・エッシェンバッハ、アダム・フィッシャー、ファビオ・ルイジ、クリスティアン・ティーレマンといった指揮者と共演している。
マリス・ヤンソン指揮、バイエルン放送交響楽団とのシェーンベルク「グレの歌」、ジョナサン・ノット指揮、バンベルク交響楽団とのマーラー交響曲第3番、クリスティアン・ティーレマン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのベートーヴェン交響曲第9番などの録音がある。
2002年出光音楽賞、2003年第54回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年第37回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞をそれぞれ受賞。

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