2013年10月アーカイブ

リッカルド・ムーティ指揮 ローマ歌劇場2014年日本公演のチケット発売概要が決定しました。
長年ミラノ・スカラ座の音楽監督として活躍した巨匠指揮者、リッカルド・ムーティを"終身名誉指揮者"に迎え、栄光を取り戻したローマ歌劇場。ムーティは「ローマ歌劇場は、いまイタリア・オペラにおいては他のどのオペラハウスと比べても、ずば抜けて素晴らしくなっている」と胸を張って宣言しています。今回の日本公演では、さまざまな催しが相次いだ〈ヴェルディ生誕200年祭〉のファイナルとして、2011年3月、イタリア統一150周年を記念して新制作した「ナブッコ」と、ヴェルディ生誕200年祭を迎える2012/2013年シリーズの開幕を飾った「シモン・ボッカネグラ」という、とびきりのヴェルディ・オペラが用意されています!

roma-logo.png
リッカルド・ムーティ指揮 ローマ歌劇場2014年日本公演

■演目・日程

「ナブッコ」 全4部のオペラ

作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
演出:ジャン=ポール・スカルピッタ

指揮:リッカルド・ムーティ

5月20日(火) 6:30p.m. 東京文化会館
5月30日(金) 3:00p.m. NHKホール.
6月1日(日) 3:00p.m. NHKホール.


「シモン・ボッカネグラ」 プロローグと3幕のメロドラマ

作曲: ジュゼッペ・ヴェルディ
演出: エイドリアン・ノーブル

指揮: リッカルド・ムーティ

5月25日(日) 3:00p.m. 東京文化会館
5月27日(火) 6:30p.m. 東京文化会館
5月31日(土) 3:00p.m. 東京文化会館.

roma-img01.jpg

■入場料(税込)

S=¥54,000 A=¥47,000 B=¥40,000 C=¥33,000 D=¥26,000 
E=¥19,000 F=¥12,000 
エコノミー券=¥10,000 学生券=¥8,000 

※未就学児童のご入場はお断りします。


■前売り開始日

2演目セット券(S,A,B券) 
電話受付開始 11月16日(土)10:00a.m.より  NBS TEL03-3791-8888

  • セット券は2演目のS,A,B券を対象とし、NBSで電話によってのみ受付いたします。2演目が同枚数であれば、公演日およびS,A,B券の別は自由にお選びいただけます(同一演目の組み合わせはお受けできません)。
  • 発売初日から座席をお選びいただけるようになりました。
  • 特典としてローマ歌劇場公演プログラムを1セットにつき1部進呈いたします。
  • お席については〈オペラ・フェスティバル特別鑑賞会〉の会員席を優先させていただきます。

一斉前売開始(全公演のS~D券)
12月7日(土)10:00a.m.より

  • セット券で満席になった場合は、S、A、B券が発売されないことがありますので、ご了承ください。

[前売所]

◇NBSチケットセンター  03-3791-8888(電話受付)

◇NBSWEBチケット
先行抽選予約 [S~D券]  11月19日(火)10:00~11月27日(水)18:00 

◇e+(イープラス) *発売初日は特電とインターネットで承ります。
  [インターネット] http://eplus.jp/roma/ [パソコン&携帯]
*プレオーダー:11/28(木)〜12/4(水) [パソコン&携帯]
  [発売初日特電] 0570-06-9920 (オペレーター対応)
0570-06-9910 (音声応答)

◇チケットぴあ *発売初日は特電とインターネットで承ります。
  [インターネット] http://pia.jp/t/operaroma/ [パソコン&携帯]
*プレリザーブ:11/28(木)〜12/4(水) [パソコン&携帯]
  [発売初日特電] 0570-02-9994 (オペレーター対応)
0570-02-9922 (音声応答)
  (12/8より) 0570-02-9999 (Pコード:212-358)

◇CNプレイガイド *発売初日は特電とインターネットで承ります。
  [インターネット] http://www.cnplayguide.com/ROMA2014/ [パソコン&携帯]
*プレエントリー:11/28(木)〜12/4(水) [パソコン&携帯]
  [発売初日特電] 0570-08-9911 (オペレーター対応)
  (12/8より) 0570-08-9999(オペレーター対応)

◇ローソンチケット *発売初日は特電とインターネット、Lコード予約で承ります。
  [インターネット] http://l-tike.com/roma2014/ [パソコン&携帯]
*プレリクエスト:11/28(木)〜12/4(水) [パソコン&携帯]
  [発売初日特電] 0570-08-4629 (オペレーター対応)
  (12/8より) 0570-00-0407(オペレーター対応)

◇東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650

E、F券 特別受付
11月23日(土・祝)10:00a.m.より

  • 全公演のE,F券を下記の前売所のみにて承ります。1回のお申込みにつき1枚とさせていただきます(席番案内はいたしません)。いずれの前売所も発売初日は店頭での販売はありません。

[前売所]

◇e+(イープラス)
  [インターネット] http://eplus.jp/roma/ [パソコン&携帯]
*プレオーダー:11/14(木)~11/20(水) [パソコン&携帯]
  [発売初日特電] 0570-06-9920 (オペレーター対応)
0570-06-9910 (音声応答)

◇チケットぴあ
  [インターネット] http://pia.jp/t/operaroma/ [パソコン&携帯]
*プレリザーブ:11/14(木)~11/20(水) [パソコン&携帯]
    0570-02-9999(Pコード:212-359)

◇ローソンチケット
  [インターネット] http://l-tike.com/roma2014/ [パソコン&携帯]
0570-00-0407 (オペレーター対応)
  [Lコード予約
発売初日より]
0570-08-4003(音声対応/Lコード:36133)

エコノミー券/学生券 受付
4月4日(金)10:00a.m.より

  • エコノミー券はイープラスのみで受付。お一人様につき1枚。プレオーダー3/28(金)~4/1(火) 
    学生券はNBS WEBチケットサービスのみで受付。25歳までの学生を対象とし、公演当日は学生証を必ず携行ください。


第2次発売
3月29日(土)10:00a.m.より

  • 各前売所からの回収分等を集めて、NBSとイープラスのみで第2次発売いたします。一斉前売でチケットが入手できなかった方は、この機会にいま一度お問合せください。(公演日、券種によりご用意できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。)



■主催:公益財団法人日本舞台芸術振興会/日本経済新聞社
■後援:イタリア大使館

※ローマ歌劇場公式サイトは11月初旬オープンの予定です。しばらくお待ちください。

photo:SilviaLelli(Muti), Silvia Lelli/Teatro dell'Opera(Nabucco), Lelli e Masotti/Teatro dell'Opera(Simon Boccanegra)

「ジゼル」/東京文化会館

◆主な配役◆

ジゼル:吉岡美佳
アルブレヒト:デヴィッド・ホールバーグ
ヒラリオン:柄本弾

【第1幕】

バチルド姫:高木綾
公爵:高岸直樹
ウィルフリード:森川茉央
ジゼルの母:橘静子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
乾友子-岸本秀雄、吉川留衣-杉山優一、
川島麻実子-梅澤紘貴、河谷まりあ-入戸野伊織


ジゼルの友人(パ・ド・シス):
渡辺理恵、矢島まい、小川ふみ、伝田陽美、二瓶加奈子、政本絵美

【第2幕】

ミルタ:奈良春夏
ドゥ・ウィリ:矢島まい、川島麻実子


指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 15:00 - 15:55
休憩  20分
第2幕 16:15 - 17:10


「ジゼル」/東京文化会館

◆主な配役◆

ジゼル:上野水香
アルブレヒト:デヴィッド・ホールバーグ
ヒラリオン:柄本弾

【第1幕】

バチルド姫:奈良春夏
公爵:木村和夫
ウィルフリード:森川茉央
ジゼルの母:橘静子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
村上美香-岡崎隼也、岸本夏未-原田祥博、
河合眞里-杉山優一、古閑彩都貴-梅澤紘貴


ジゼルの友人(パ・ド・シス):
乾友子、渡辺理恵、吉川留衣、矢島まい、川島麻実子、伝田陽美

【第2幕】

ミルタ:高木綾
ドゥ・ウィリ:乾友子、吉川留衣


指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 15:00 - 15:55
休憩  20分
第2幕 16:15 - 17:10

 シルヴィ・ギエムが篤い信頼を寄せる振付家マッツ・エック。日本の舞台でも『アジュー』『ウェット・ウーマン』を始めとするエック作品を踊ってきたギエムが、〈シルヴィ・ギエム オンステージ2013〉でエック版『カルメン』を披露する。11年前、英国ロイヤル・バレエ団との共演で初めて彼女が同作を踊った際、ポンペア・サントロが振付指導をした。

ポンペア「リハーサル開始前、世界的スターであるシルヴィとどう接すればいいのか分からず、実は不安でした。ところが稽古場に足を踏み入れたら、私の懸念は吹き飛んでしまった。彼女は一人のアーティストとして、私の経験と知識を真摯に吸収してくれました」

13-10.10_01_photo_DeeConway.jpg
シルヴィ・ギエム(photo:Dee Conway)

 エックいわく、カルメンは貧しいながらも労働者として自活、あばずれで泥棒も働くが、愛する相手を自ら選ぶ意思を持った女性。エック版カルメンに、"男を惑わす情熱的な魔性の女"といった既成のイメージは当てはまらない。
ポンペア「シルヴィの素晴らしい身体能力や女らしさ、どこか超然とした雰囲気は、マッツが描くカルメンにぴったりだと思いました。といっても、これは10年以上前のこと。その後のシルヴィの生き方を反映した、新たなカルメン像が誕生するのではないかしら」

 ポンペアともう一人の振付指導者ラフィ・サディから振付を伝授された柄本弾と高木綾はスウェーデンに飛び、エックと共に『カルメン』にさらなる磨きをかける。必要だと思えば、エックは演出を微調整するのという。

サディ「全ては、ドラマを完璧に語るためです。ただ物語を説明するのではなく、ムーヴメントを通してドラマを語り上げ、次元の異なる幾つもの世界を同時に存在させる。マッツという振付家は、卓越したストーリーテラーなのです。舞台の上に、ドラマと無関係なものは存在しません。『カルメン』で用いられる大きなボールは、ダンサーが踏み上がる足場であるだけでなく、ホセの命を奪う銃弾、スペインの女性が手にする扇の留め具の象徴でもあります」

13-10.03_04.jpg
ポンペア・サントロと柄本弾


ポンペア「登場人物のキャラクターも複雑で多面的です。私が実際にカルメンを演じた時には、彼女は意思の強さのなかに脆さを持っていると感じました。女性ソリストのMは、 母、ホセの婚約者ミカエラ、死の象徴。舞台で踊りながら、その役が持っている様々な顔を同時に見せなくてはならない。観客の皆さんには、固定観念にしばられることなく、この舞台を見て頂きたいと思います」
13-10.03_13.jpg


取材・文:上野房子(ダンス評論家)

 9月中旬、東京バレエ団のメインスタジオで〈シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2013〉の演目、マッツ・エック版『カルメン』のリハーサルが佳境に突入していた。一心に乱舞するダンサー達を見つめているのは、ポンペア・サントロとラフィ・サディ。長年、エックが芸術監督を務めたクルベリ・バレエで主役から群舞まで種々の役を踊り、同作を知り尽くした振付指導者である。

13-10.03_02.jpg
ポンペア・サントロとエスカミリオ役の柄本弾


サントロ「カルメンという女性は、マッツによって月並みなステレオタイプから解放されました。お姫様でも妖精でもなく、リアルな感情を持った人間として、彼女は人生を生き抜くのです。私も何度も舞台で踊りました。マッツと彼の振付に導かれ、自分のなかに眠っていた未知の感情が引き出されたような、素晴らしい経験でした」
サディ「振付の指導でもっとも重要なのは、マッツの振付に忠実であること。彼はよくこう言うんですよ。芝居を演じようとしてはいけない、振付が自ずと語り出すはずだ、と。マッツが求めるクォリティを体現するには、彼が精密に定めた振付を忠実に踊らなくてはなりません」

13-10.03_06.jpg
ラフィ・サディと柄本


 スタジオのダンサー達は、寄せては引く波のように全身を振り動かしながら跳躍し、フロアを転げ回る。バレエとは異質の動きを随所に取り入れたエック作品を踊ることは、バレエダンサーにとって大いなる挑戦だ。
ポンペア「マッツの振付では、上半身をとても大きく動かします。古典バレエではあり得ないほどの激しさも不可欠。重力を使いこなし、フロアを踏みしめることも特徴です。フロアはパワーの源なのです。今回の出演者は、とても熱心で振付の覚えがはやく、音楽性も優秀。予想以上のスピードでリハーサルが進んでいます」

13-10.03_10.jpg
M役の高木綾

13-10.03_11.jpg
オフィサー役の木村和夫

 7月初旬にエック本人が東京のこのスタジオで短期集中リハーサルを行い、彼の意にかなった出演者を選考した。
サディ「ほんとうに良いキャストに恵まれました。ダン(柄本弾)はエスカミリオそのもの。エネルギッシュで、そこにいるだけで人の目を引きつける。存在感は教わって身につけるものではなく、生来の資質なのです」
ポンペア「M役のアヤ(高木綾)も適役ですね。優しさと強いハートを持っていて、なおかつ自分のボディをコントロールできる」
サディ「シルヴィ・ギエムとホセ役のマッシモ・ムッル、ダン、アヤ、カズオ(オフィサー役の木村和夫)達が一堂に会した時、いったいどのような"絵"がそこに描かれるのか。私自身、楽しみでなりません」

13-10.03_05.jpg

取材・文:上野房子(ダンス評論家)

月別 アーカイブ

ウェブページ

  • pdf
  • images
Powered by Movable Type 5.12

このアーカイブについて

このページには、2013年10月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2013年9月です。

次のアーカイブは2013年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。