2016年5月アーカイブ


人を疑うことを知らないジゼルだからこそ、傷つくけれど愛を貫けた


 1997年の世界バレエフェスティバルにおいて、15歳という若さで華々しい日本デビューを飾り、その後20歳で英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに上り詰め、天才バレリーナの名前をほしいままにしたマリアネラ・ヌニェス。大輪の花のような陽のオーラを全開にして踊る姿が世界中のバレエ・ファンを虜にしてきたが、長年トップを走り続ける中、ここ数年はその演技に幾層もの深みが加わり、真のアーティストとして、これまでとは別次元の扉を開いたような印象がある。


 『ジゼル』においては、長年ミルタ役を得意としてきたヌニェス。2009年に待望のジゼル役でデビューし、日本で披露するのは今回が初めてになる。「ジゼルを演じる際にまず思い浮かぶのは、彼女はどこまでもピュアな魂の持ち主だということです。1幕のジゼルは、人を疑うことを知りません。彼女自身が善い行いしかしないから、全てを信じることができるんです。だからこそ、恋人の嘘がわかった時、彼女の世界の全てがガタガタと崩れ落ちます。それは彼女の心を打ち砕き、正気を失わせ、しまいには自ら命を絶ってしまう。そして私は、そんなジゼルだからこそ、2幕でウィリとなったあとも、その純粋さを保ち続けることができるのだと解釈しています。彼女は何があっても、心から人を愛することができる、善良な魂なのです」


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 今回の『ジゼル』の相手役は、2014年に英国ロイヤル・バレエ団に入団した若きロシア人スター、ワディム・ムンタギロフ。今年3月の『ジゼル』公演では、長年英国ロイヤル・バレエ団を牽引してきたヌニェスと新進気鋭の若手プリンシパルというフレッシュな組み合わせに、ロンドン中のバレエ・ファンの注目が集まり、その模様は映画館で生中継もされた。ヌニェスも「彼はパーフェクトなアルブレヒト役」とムンタギロフを大絶賛する。


ティアゴとは、今、かつてないほど良いパートナーシップを築けている


 一方で『ロミオとジュリエット』のジュリエット役は、早熟なヌニェスのキャリアを考えると、意外にもロールデビューは遅く、長い間待ち焦がれた役だったという。「今は、ドラマ、愛、情熱、そういったことが全て理解できるようになった20代後半というベストなタイミングでこの役を踊れたことに感謝しています。特にマクミラン版の『ロミオとジュリエット』は踊るたびに本当に素晴らしいプロダクションだと感じますね。ティアゴ(・ソアレス)とは、もう何度も何度も一緒に踊ってきた作品です。我々はずっと良き友人同士で、お互いを尊敬しあっているからこそ、今、かつてないほど良いパートナーシップを築けています。また私たち二人の『ロミオとジュリエット』を日本のお客様にお見せできるのを、本当に楽しみにしています」


取材・文:實川絢子(ライター)


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公演概要はこちら


フランツ・レハール
『メリー・ウィドウ』
3幕のオペレッタ
台本:ヴィクトール・レオン、レオ・シュタイン
(アンリ・メイヤックの喜劇「大使館付随員」を原作とする)

Franz Lehár
DIE LUSTIGE WITWE
Operette in drei Akten

Text von Viktor Léon und Leo Stein
nach der Komödie "L'attaché d'ambassade" von Henri Meilhac
Bühnenrechte : Josef Weinberger Wien GmbH
Tanzeinlage im 3. Akt - Arrangement : Gérard Daguerre



指揮 アルフレート・エシュヴェ
Dirigent Alfred Eschwé
演出・美術 マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
Regie und Bühnenbild Marco Arturo Marelli
演出補 エンリコ・デ・フェオ
Regiemitarbeit Enrico De Feo
衣裳 ダグマール・ニーフィント
Kostüme Dagmar Niefind
振付 レナート・ザネッラ
Choreographie Renato Zanella
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


ミルコ・ツェータ クルト・シュライプマイヤー
Baron Mirko Zeta Kurt Schreibmayer
ヴァランシェンヌ マーラ・マシュタリ-ル
Valencienne Mara Mastalir
ハンナ・グラヴァリ カロリーヌ・メルツァー
Hanna Glawari Caroline Melzer
ダニロ・ダニロヴィッチ マルコ・ディ・サピア
Graf Danilo Danilowitsch Marco Di Sapia
カミーユ・ド・ロシヨン メルツァード・モンタゼーリ
Camille de Rosillon Mehrzad Montazeri
カスカーダ子爵 ミヒャエル・ハヴリチェック
Vicomte Cascada Michael Havlicek
ラウル・ド・サン・ブリオシュ クリスティアン・ドレッシャー
Raoul de St. Brioche Christian Drescher
ボグダノヴィッチ カール=ミヒャエル・エブナー
Bogdanowitsch Karl-Michael Ebner
シルヴィアーネ マルティナ・ミケリック
Sylviane Martina Mikelić
クロモウ ダニエル・オーレンシュレーガー
Kromow Daniel Ohlenschläger
オルガ マルティナ・ドラーク
Olga Martina Dorak
プリチッチ ヨゼフ・ルフテンシュタイナー
Pritschitsch Josef Luftensteiner
プラスコヴィア レグラ・ロジン
Praskowia Regula Rosin
ニェーグシュ ロベルト・マイヤー
Njegus Robert Meyer


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団、ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett


◆上演時間◆


第1部(第1幕、第2幕) 14:00-15:15

休憩  20分

第2部(第2幕、第3幕) 15:35-16:40

フランツ・レハール
『メリー・ウィドウ』
3幕のオペレッタ
台本:ヴィクトール・レオン、レオ・シュタイン
(アンリ・メイヤックの喜劇「大使館付随員」を原作とする)

Franz Lehár
DIE LUSTIGE WITWE
Operette in drei Akten

Text von Viktor Léon und Leo Stein
nach der Komödie "L'attaché d'ambassade" von Henri Meilhac
Bühnenrechte : Josef Weinberger Wien GmbH
Tanzeinlage im 3. Akt - Arrangement : Gérard Daguerre


指揮 アルフレート・エシュヴェ
Dirigent Alfred Eschwé
演出・美術 マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
Regie und Bühnenbild Marco Arturo Marelli
演出補 エンリコ・デ・フェオ
Regiemitarbeit Enrico De Feo
衣裳 ダグマール・ニーフィント
Kostüme Dagmar Niefind
振付 レナート・ザネッラ
Choreographie Renato Zanella
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


ミルコ・ツェータ アンドレアス・ミチュケ
Baron Mirko Zeta Andreas Mitschke
ヴァランシェンヌ ユリア・コッチー
Valencienne Julia Koci
ハンナ・グラヴァリ ウルズラ・プフィッツナー
Hanna Glawari Ursula Pfitzner
ダニロ・ダニロヴィッチ マティアス・ハウスマン
Graf Danilo Danilowitsch Mathias Hausmann
カミーユ・ド・ロシヨン ヴィンセント・シルマッハー
Camille de Rosillon Vincent Schirrmacher
カスカーダ子爵 ミヒャエル・ハヴリチェク
Vicomte Cascada Michael Havlicek
ラウル・ド・サン・ブリオシュ クリスティアン・ドレッシャー
Raoul de St. Brioche Christian Drescher
ボグダノヴィッチ カール=ミヒャエル・エブナー
Bogdanowitsch Karl-Michael Ebner
シルヴィアーネ マルティナ・ミケリック
Sylviane Martina Mikelić
クロモウ ダニエル・オーレンシュレーガー
Kromow Daniel Ohlenschläger
オルガ マルティナ・ドラーク
Olga Martina Dorak
プリチッチ ヨゼフ・ルフテンシュタイナー
Pritschitsch Josef Luftensteiner
プラスコヴィア レグラ・ロジン
Praskowia Regula Rosin
ニェーグシュ ロベルト・マイヤー
Njegus Robert Meyer


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団、ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett



◆上演時間◆


第1部(第1幕、第2幕) 14:00-15:15

休憩  20分

第2部(第2幕、第3幕) 15:35-16:40

フランツ・レハール
『メリー・ウィドウ』
3幕のオペレッタ
台本:ヴィクトール・レオン、レオ・シュタイン
(アンリ・メイヤックの喜劇「大使館付随員」を原作とする)

Franz Lehár
DIE LUSTIGE WITWE
Operette in drei Akten

Text von Viktor Léon und Leo Stein
nach der Komödie "L'attaché d'ambassade" von Henri Meilhac
Bühnenrechte : Josef Weinberger Wien GmbH
Tanzeinlage im 3. Akt - Arrangement : Gérard Daguerre

指揮 アルフレート・エシュヴェ
Dirigent Alfred Eschwé
演出・美術 マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
Regie und Bühnenbild Marco Arturo Marelli
演出補 エンリコ・デ・フェオ
Regiemitarbeit Enrico De Feo
衣裳 ダグマール・ニーフィント
Kostüme Dagmar Niefind
振付 レナート・ザネッラ
Choreographie Renato Zanella
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


ミルコ・ツェータ クルト・シュライプマイヤー
Baron Mirko Zeta Kurt Schreibmayer
ヴァランシェンヌ マーラ・マシュタリ-ル
Valencienne Mara Mastalir
ハンナ・グラヴァリ カロリーヌ・メルツァー
Hanna Glawari Caroline Melzer
ダニロ・ダニロヴィッチ マルコ・ディ・サピア
Graf Danilo Danilowitsch Marco Di Sapia
カミーユ・ド・ロシヨン メルツァード・モンタゼーリ
Camille de Rosillon Mehrzad Montazeri
カスカーダ子爵 クリスティアン・ドレッシャー
Vicomte Cascada Christian Drescher
ラウル・ド・サン・ブリオシュ ロマン・マルティン
Raoul de St. Brioche Roman Martin
ボグダノヴィッチ カール=ミヒャエル・エブナー
Bogdanowitsch Karl-Michael Ebner
シルヴィアーネ マルティナ・ミケリック
Sylviane Martina Mikelić
クロモウ ダニエル・オーレンシュレーガー
Kromow Daniel Ohlenschläger
オルガ ベアーテ・リッター
Olga Beate Ritter
プリチッチ ヨゼフ・ルフテンシュタイナー
Pritschitsch Josef Luftensteiner
プラスコヴィア レグラ・ロジン
Praskowia Regula Rosin
ニェーグシュ ロベルト・マイヤー
Njegus Robert Meyer


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団、ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett


◆上演時間◆

第1部(第1幕、第2幕) 18:30-19:45

休憩  20分

第2部(第2幕、第3幕) 20:05-21:10

フランツ・レハール
『メリー・ウィドウ』
3幕のオペレッタ
台本:ヴィクトール・レオン、レオ・シュタイン
(アンリ・メイヤックの喜劇「大使館付随員」を原作とする)

Franz Lehár
DIE LUSTIGE WITWE
Operette in drei Akten

Text von Viktor Léon und Leo Stein
nach der Komödie "L'attaché d'ambassade" von Henri Meilhac
Bühnenrechte : Josef Weinberger Wien GmbH
Tanzeinlage im 3. Akt - Arrangement : Gérard Daguerre


指揮 アルフレート・エシュヴェ
Dirigent Alfred Eschwé
演出・美術 マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
Regie und Bühnenbild Marco Arturo Marelli
演出補 エンリコ・デ・フェオ
Regiemitarbeit Enrico De Feo
衣裳 ダグマール・ニーフィント
Kostüme Dagmar Niefind
振付 レナート・ザネッラ
Choreographie Renato Zanella
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


ミルコ・ツェータ アンドレアス・ミチュケ
Baron Mirko Zeta Andreas Mitschke
ヴァランシェンヌ ユリア・コッチー
Valencienne Julia Koci
ハンナ・グラヴァリ ウルズラ・プフィッツナー
Hanna Glawari Ursula Pfitzner
ダニロ・ダニロヴィッチ マティアス・ハウスマン
Graf Danilo Danilowitsch Mathias Hausmann
カミーユ・ド・ロシヨン ヴィンセント・シルマッハー
Camille de Rosillon Vincent Schirrmacher
カスカーダ子爵 クリスティアン・ドレッシャー
Vicomte Cascada Christian Drescher
ラウル・ド・サン・ブリオシュ ロマン・マルティン
Raoul de St. Brioche Roman Martin
ボグダノヴィッチ カール=ミヒャエル・エブナー
Bogdanowitsch Karl-Michael Ebner
シルヴィアーネ マルティナ・ミケリック
Sylviane Martina Mikelić
クロモウ ダニエル・オーレンシュレーガー
Kromow Daniel Ohlenschläger
オルガ ベアーテ・リッター
Olga Beate Ritter
プリチッチ ヨゼフ・ルフテンシュタイナー
Pritschitsch Josef Luftensteiner
プラスコヴィア レグラ・ロジン
Praskowia Regula Rosin
ニェーグシュ ロベルト・マイヤー
Njegus Robert Meyer


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団、ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett


◆上演時間◆


第1部(第1幕、第2幕) 18:30-19:45

休憩  20分

第2部(第2幕、第3幕) 20:05-21:10

ウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演

ヨハン・シュトラウスII世
『こうもり』
3幕のオペレッタ
台本:カール・ハフナー、リヒャルト・ジュネ
(アンリ・メイヤックとリュドヴィック・アレヴィの喜劇『真夜中の晩餐』を原作とする)

Musik von Johann Strauss Ⅱ
DIE FLEDERMAUS
Operette in drei Akten
nach Meilhac und Halévy von Carl Haffner und Richard Genée

指揮 ゲーリット・プリースニッツ
Dirigent Gerrit Prießnitz
演出 ハインツ・ツェドニク
Szenische Neueinstudierung Heinz Zednik
舞台装置 パンテリス・デッシラス
Bühnenbild Pantelis Dessyllas
衣裳 ドリス・エングル (エヴェリン・フランクのオリジナルに基づく)
Kostüme Doris Engl (nach Originalentwürfen von Evelyn Frank)
振付 リリ・クレメンテ、スザンネ・キルンバウアー
Choreographie Lili Clemente, Susanne Kirnbauer
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


アイゼンシュタイン カルステン・ズュース
Gabriel von Eisenstein Carsten Süss
ロザリンデ エリーザベト・フレヒル
Rosalinde Elisabeth Flechl
アデーレ レベッカ・ネルセン
Adele Rebecca Nelsen
イーダ マルティナ・ドラーク
Ida Martina Dorak
ファルケ博士 マティアス・ハウスマン
Dr. Falke Mathias Hausmann
オルロフスキー公爵 アンゲリカ・キルヒシュラーガー
Prinz Orlofsky Angelika Kirchschlager
アルフレート ライナー・トロスト
Alfred Rainer Trost
イワン マムカ・ニコライシヴィリ
Iwan, Kammerdiener Mamuka Nikolaishvili
フランク ダニエル・オーレンシュレーガー
Frank Daniel Ohlenschläger
ブリント博士 カール=ミヒャエル・エブナー
Dr. Blind Karl-Michael Ebner
フロッシュ ロベルト・マイヤー
Frosch Robert Meyer



ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett



◆上演時間◆

第1幕 14:00-14:55

休憩  20分

第2幕 15:15-16:15

休憩  20分

第3幕 16:35-17:25

ウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演

ヨハン・シュトラウスII世
『こうもり』
3幕のオペレッタ
台本:カール・ハフナー、リヒャルト・ジュネ
(アンリ・メイヤックとリュドヴィック・アレヴィの喜劇『真夜中の晩餐』を原作とする)

Musik von Johann Strauss Ⅱ
DIE FLEDERMAUS
Operette in drei Akten
nach Meilhac und Halévy von Carl Haffner und Richard Genée

指揮 ゲーリット・プリースニッツ
Dirigent Gerrit Prießnitz
演出 ハインツ・ツェドニク
Szenische Neueinstudierung Heinz Zednik
舞台装置 パンテリス・デッシラス
Bühnenbild Pantelis Dessyllas
衣裳 ドリス・エングル (エヴェリン・フランクのオリジナルに基づく)
Kostüme Doris Engl (nach Originalentwürfen von Evelyn Frank)
振付 リリ・クレメンテ、スザンネ・キルンバウアー
Choreographie Lili Clemente, Susanne Kirnbauer
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


アイゼンシュタイン イェルク・シュナイダー
Gabriel von Eisenstein Jörg Schneider
ロザリンデ メルバ・ラモス
Rosalinde Melba Ramos
アデーレ ベアーテ・リッター
Adele Beate Ritter
イーダ マルティナ・ドラーク
Ida Martina Dorak
ファルケ博士 ダニエル・オチョア
Dr. Falke Daniel Ochoa
オルロフスキー公爵 マルティナ・ミケリック
Prinz Orlofsky Martina Mikelić
アルフレート ヴィンセント・シルマッハー
Alfred Vincent Schirrmacher
イワン マムカ・ニコライシヴィリ
Iwan, Kammerdiener Mamuka Nikolaishvili
フランク クルト・シュライプマイヤー
Frank Kurt Schreibmayer
ブリント博士 ボリス・エダー
Dr. Blind Boris Eder
フロッシュ ロベルト・マイヤー
Frosch Robert Meyer


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett



◆上演時間◆

第1幕 14:00-14:55

休憩  20分

第2幕 15:15-16:15

休憩  20分

第3幕 16:35-17:25

ウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演

ヨハン・シュトラウスII世
『こうもり』
3幕のオペレッタ
台本:カール・ハフナー、リヒャルト・ジュネ
(アンリ・メイヤックとリュドヴィック・アレヴィの喜劇『真夜中の晩餐』を原作とする)

Musik von Johann Strauss Ⅱ
DIE FLEDERMAUS
Operette in drei Akten
nach Meilhac und Halévy von Carl Haffner und Richard Genée

指揮 アルフレート・エシュヴェ
Dirigent Alfred Eschwé
演出 ハインツ・ツェドニク
Szenische Neueinstudierung Heinz Zednik
舞台装置 パンテリス・デッシラス
Bühnenbild Pantelis Dessyllas
衣裳 ドリス・エングル (エヴェリン・フランクのオリジナルに基づく)
Kostüme Doris Engl (nach Originalentwürfen von Evelyn Frank)
振付 リリ・クレメンテ、スザンネ・キルンバウアー
Choreographie Lili Clemente, Susanne Kirnbauer
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


アイゼンシュタイン カルステン・ズュース
Gabriel von Eisenstein Carsten Süss
ロザリンデ エリーザベト・フレヒル
Rosalinde Elisabeth Flechl
アデーレ レベッカ・ネルセン
Adele Rebecca Nelsen
イーダ マルティナ・ドラーク
Ida Martina Dorak
ファルケ博士 マティアス・ハウスマン
Dr. Falke Mathias Hausmann
オルロフスキー公爵 アンゲリカ・キルヒシュラーガー
Prinz Orlofsky Angelika Kirchschlager
アルフレート ライナー・トロスト
Alfred Rainer Trost
イワン ハインツ・フィツカ
Iwan, Kammerdiener Heinz Fitzka
フランク ダニエル・オーレンシュレーガー
Frank Daniel Ohlenschläger
ブリント博士 カール=ミヒャエル・エブナー
Dr. Blind Karl-Michael Ebner
フロッシュ ロベルト・マイヤー
Frosch Robert Meyer


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett



◆上演時間

第1幕 18:30-19:25

休憩 20分

第2幕 19:45-20:45

休憩 20分

第3幕 1:05-21:55 

<p>ヨハン・シュトラウスII世
『こうもり』
3幕のオペレッタ
台本:カール・ハフナー、リヒャルト・ジュネ
(アンリ・メイヤックとリュドヴィック・アレヴィの喜劇「真夜中の晩餐」を原作とする)

Musik von Johann Strauss Ⅱ
DIE FLEDERMAUS
Operette in drei Akten
nach Meilhac und Halévy von Carl Haffner und Richard Genée

指揮 アルフレート・エシュヴェ
Dirigent Alfred Eschwé
演出 ハインツ・ツェドニク
Szenische Neueinstudierung Heinz Zednik
舞台装置 パンテリス・デッシラス
Bühnenbild Pantelis Dessyllas
衣裳 ドリス・エングル (エヴェリン・フランクのオリジナルに基づく)
Kostüme Doris Engl (nach Originalentwürfen von Evelyn Frank)
振付 リリ・クレメンテ、スザンネ・キルンバウアー
Choreographie Lili Clemente, Susanne Kirnbauer
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


アイゼンシュタイン イェルク・シュナイダー
Gabriel von Eisenstein Jörg Schneider
ロザリンデ メルバ・ラモス
Rosalinde Melba Ramos
アデーレ ベアーテ・リッター
Adele Beate Ritter
イーダ マルティナ・ドラーク
Ida Martina Dorak
ファルケ博士 マルコ・ディ・サピア
Dr. Falke Marco Di Sapia
オルロフスキー公爵 アンゲリカ・キルヒシュラーガー
Prinz Orlofsky Angelika Kirchschlager
アルフレート ライナー・トロスト
Alfred Rainer Trost
イワン ハインツ・フィツカ
Iwan, Kammerdiener Heinz Fitzka
フランク クルト・シュライプマイヤー
Frank Kurt Schreibmayer
ブリント博士 ボリス・エダー
Dr. Blind Boris Eder
フロッシュ ロベルト・マイヤー
Frosch Robert Meyer


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団、
ウィーン国立バレエ団
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett

◆上演時間

第1幕 18:30-19:25

休憩 20分

第2幕 19:45-20:45

休憩 20分

第3幕 1:05-21:55 


「こうもり」のアデーレ役で5/19、5/22に出演予定だったアニヤ=ニーナ・バーマンは、来日直前に交通事故に合ったため来日が不可能となりました。そのため19日、22日のアデーレ役は下記の通り変更となります。なにとぞご了承のほどお願い申し上げます。

■「こうもり」 
5/19(木)6:30p.m. アデーレ:ベアーテ・リッター
5/22(日)2:00p.m. アデーレ:レベッカ・ネルセン

公益財団法人日本舞台芸術振興会


 今月14日に開幕、東京文化会館にて公演中のウィーン・フォルクスオ―パー2016年日本公演の記者会見が、前日13日(金)、総裁のロベルト・マイヤー、『チャルダーシュの女王』指揮者のルドルフ・ビーブル、事務局長のクリストフ・ラードシュテッター登壇のもと行われました。

16-0516_01.jpg まずは、ウィーン・フォルクスオーパー総裁であり、現役俳優としても来日公演2作品に出演するロベルト・マイヤーが、「私が総裁となってから3回目の来日になります。過去2回の来日の際に受けた歓声は今でも私の耳に残っています。これまで同様、素晴らしい感動を感じていただきたいと思っております」と挨拶。

続いて、"オペレッタの神様"と称され、『チャルダーシュの女王』の指揮を務める87歳の巨匠ルドルフ・ビーブルは、「1979年に初来日した公演もフォクルクスオーパーでした。その際に指揮した『メリー・ウィドゥ』では、「カンカン」のシーンで拍手が鳴り止まず、即興で5回リピートしました。それ以来、あのシーンは5回リピートすることが1つの伝統になりましたね(笑)。今回の『チャルダーシュの女王』でも、第3幕(「ヨイ・ママン」の場面)で同じように素晴らしい拍手がいただけると楽しみにしています」と公演に向けての意気込みを語りました。
事務局長のクリストフ・ラードシュテッターは、「ウィーンで行っているオリジナルのオペレッタをそのまま日本のお客様にお見せしたいと、総合計約27,000キロの舞台装置を持って、約220名のキャスト、スタッフで来日して公演を行います。ウィーンのフォルクスオーパーか、東京の文化会館でしか見られないものを楽しんでいただきたいと思います」。
16-0516_02.jpgオペレッタの魅力について聞かれたビーブルは、「オペレッタはオペラと比べて下に見られているが、ダンスもセリフもあり、オペレッタの歌手の方が難しいことを求められています。音楽、歌、ダンス、セリフがオペレッタには必要なのです。長い人生、オペレッタと真摯に向きあってきた私としては、またこうして日本の皆さんに指揮する姿を見ていただくチャンスを与えられたことを嬉しく思っています」。
マイヤーは、『こうもり』、『メリー・ウィドウ』の見どころについて聞かれると、「『こうもり』は(夫婦の浮気の話なので)自分の家庭で起きると大問題だが、舞台の上ならとても楽しい(笑)。『メリー・ウィドウ』は、観客の皆さんは冒頭から"主人公の2人が絶対一緒になる"と分かっていながら2時間半をやきもきしながらハッピーエンドを待つ、というところが見どころでしょうか。オペラでは誰かが死んでしまうことも多いですが、オペレッタにはそれはない(笑)」。またNBSからは、先ごろ死去した代表の佐々木忠次が32歳の時に初めて海外から招聘しようとした団体がウィーン・フォルクスオーパーで、演目は『メリー・ウィドウ』であったというエピソードが明かされました。
16-0516_03.jpg

最後は、会見に駆けつけたオーストリア大使のベルンハルド・ツィムブルグ氏が「オペレッタといえばオーストリア。こうしてウィーン・フォルクスオーパーがオペレッタで日本公演を行うことには大きな意義があると思っています」と声援を送りました。

会見終了後には、翌日に公演を控えた『チャルダーシュの女王』の稽古の一部がマスコミに向け公開され、シルヴァ役のアンドレア・ロスト、フェリ・バチ役のアクセル・ヘルリヒ、シュタージ役のベアーテ・リッター、ボニ役のマルコ・ディ・サピア、エドウィン役のカルステン・ズユースがハイライトのナンバー「ヨイ・ママン」をドイツ語、英語、日本語で歌い、かつ迫力のダンスを披露しておおいにアピールしました。16-0516_05.jpg

撮影:長谷川清徳


◆ウィーン・フォルオーパー 公演概要はこちら>>>

VOLKSOPER WIEN in Japan 2016
エメリッヒ・カールマン
『チャルダーシュの女王』
3 幕のオペレッタ
台本:レオ・シュタイン、ベラ・イェンバッハ
上演権:ウィーン、ヨーゼフ・ワインベルガー社
Musik von Emmerich Kálmán
Die Csárdásfürstin
Operette in drei Akten
Text von Leo Stein und Béla Jenbach
Aufführungsrechte: Josef Weinberger Verlag, Wien



指揮 ルドルフ・ビーブル
Dirigent Rudolf Bibl
演出 ロベルト・ヘルツル
Regie Robert Herzl
舞台装置 パンテリス・デッシラス
Bühnenbild Pantelis Dessyllas
衣裳 シルヴィア・シュトラハマー
Kostüme Silvia Strahammer
振付 ミヒャエル・マウラー、マティアス・ユルコヴィッチ
Choreographie Michael Maurer, Mátyás Jurkovics
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


レオポルト・マリア侯爵 ウォルフガング・ヒュプシュ
Leopold Maria Wolfgang Hübsch
アンヒルテ マリア・ハッペル
Anhilte Maria Happel
エドウィン・ロナルト カルステン・ズュース
Edwin Ronald Carsten Süss
アナスタシア(シュタージ) ベアーテ・リッター
Anastasia Beate Ritter
ローンスドルフ男爵 カール=ミヒャエル・エブナー
Eugen Baron Rohnsdorff Karl-Michael Ebner
ボニ・カンチャヌ伯爵 マルコ・ディ・サピア
Boni Marco Di Sapia
フェレンツ・フォン・ケレケス(フェリ・バチ) アクセル・ヘルリヒ
Ferenc Ritter Kerekes(Feri Bácsi) Axel Herrig
シルヴァ・ヴァレスク アンドレア・ロスト
Sylva Varescu Andrea Rost
シギ・グロス ボリス・エダー
Siggi Gross Boris Eder
シャンドール・フォン・キッシュ ダニエル・オーレンシュレーガー
Sándor von Kiss Daniel Ohlenschläger


ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立バレエ団、ウィーン国立歌劇場ステージオーケストラ
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett, Bühnenorchester der Wiener Staatsoper




◆上演時間◆

第1幕 15:00〜16:10

休憩 20分

第2幕・第3幕 16:30〜18:00

VOLKSOPER WIEN in Japan 2016
エメリッヒ・カールマン
『チャルダーシュの女王』
3 幕のオペレッタ
台本:レオ・シュタイン、ベラ・イェンバッハ
上演権:ウィーン、ヨーゼフ・ワインベルガー社
Musik von Emmerich Kálmán
Die Csárdásfürstin
Operette in drei Akten
Text von Leo Stein und Béla Jenbach
Aufführungsrechte: Josef Weinberger Verlag, Wien



指揮 ルドルフ・ビーブル
Dirigent Rudolf Bibl
演出 ロベルト・ヘルツル
Regie Robert Herzl
舞台装置 パンテリス・デッシラス
Bühnenbild Pantelis Dessyllas
衣裳 シルヴィア・シュトラハマー
Kostüme Silvia Strahammer
振付 ミヒャエル・マウラー、マティアス・ユルコヴィッチ
Choreographie Michael Maurer, Mátyás Jurkovics
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher

レオポルト・マリア侯爵 ウォルフガング・ヒュプシュ
Leopold Maria Wolfgang Hübsch
アンヒルテ マリア・ハッペル
Anhilte Maria Happel
エドウィン・ロナルト ズザボル・ブリックナー
Edwin Ronald Szabolcs Brickner
アナスタシア(シュタージ) マーラ・マシュタリール
Anastasia Mara Mastalir
ローンスドルフ男爵 カール=ミヒャエル・エブナー
Eugen Baron Rohnsdorff Karl-Michael Ebner
ボニ・カンチャヌ伯爵 ミヒャエル・ハヴリチェク
Boni Michael Havlicek
フェレンツ・フォン・ケレケス(フェリ・バチ) クルト・シュライプマイヤー
Ferenc von Kerekes(Feri Bácsi) Kurt Schreibmayer
シルヴァ・ヴァレスク ウルズラ・プフィッツナー
Sylva Varescu Ursula Pfitzner
シギ・グロス ボリス・エダー
Siggi Gross Boris Eder
シャンドール・フォン・キッシュ ダニエル・オーレンシュレーガー
Sándor von Kiss Daniel Ohlenschläger

ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立バレエ団、ウィーン国立歌劇場ステージオーケストラ
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett, Bühnenorchester der Wiener Staatsoper


◆上演時間◆

第1幕 15:00〜16:10

休憩 20分

第2幕・第3幕 16:30〜18:00

VOLKSOPER WIEN in Japan 2016
エメリッヒ・カールマン
『チャルダーシュの女王』
3 幕のオペレッタ
台本:レオ・シュタイン、ベラ・イェンバッハ
上演権:ウィーン、ヨーゼフ・ワインベルガー社
Musik von Emmerich Kálmán
Die Csárdásfürstin
Operette in drei Akten
Text von Leo Stein und Béla Jenbach
Aufführungsrechte: Josef Weinberger Verlag, Wien



指揮 ルドルフ・ビーブル
Dirigent Rudolf Bibl
演出 ロベルト・ヘルツル
Regie Robert Herzl
舞台装置 パンテリス・デッシラス
Bühnenbild Pantelis Dessyllas
衣裳 シルヴィア・シュトラハマー
Kostüme Silvia Strahammer
振付 ミヒャエル・マウラー、マティアス・ユルコヴィッチ
Choreographie Michael Maurer, Mátyás Jurkovics
合唱指揮 トーマス・ベトヒャー
Choreinstudierung Thomas Böttcher


レオポルト・マリア侯爵: ウォルフガング・ヒュプシュ
Leopold Maria Wolfgang Hübsch
アンヒルテ: マリア・ハッペル
Anhilte Maria Happel
エドウィン・ロナルト: カルステン・ズュース
Edwin Ronald Carsten Süss
アナスタシア(シュタージ): ベアーテ・リッター
Anastasia Beate Ritter
ローンスドルフ男爵: カール=ミヒャエル・エブナー
Eugen Baron Rohnsdorff Karl-Michael Ebner
ボニ・カンチャヌ伯爵: マルコ・ディ・サピア
Boni Marco Di Sapia
フェレンツ・フォン・ケレケス(フェリ・バチ): アクセル・ヘルリヒ
Ferenc von Kerekes(Feri Bácsi) Axel Herrig
シルヴァ・ヴァレスク: アンドレア・ロスト
Sylva Varescu Andrea Rost
シギ・グロス: ボリス・エダー
Siggi Gross Boris Eder
シャンドール・フォン・キッシュ: ダニエル・オーレンシュレーガー
Sándor von Kiss Daniel Ohlenschläger

ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立バレエ団、ウィーン国立歌劇場ステージオーケストラ
Chor, Orchester und Komparserie der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett, Bühnenorchester der Wiener Staatsoper


◆上演時間◆

第1幕 15:00〜16:10

休憩 20分

第2幕・第3幕 16:30〜18:00

 ウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演「こうもり」に出演する歌手たちのメッセージ集、第2弾では、歌手たちが英語でメッセージを届けてくれました(字幕付です)。ホントにノリのよいフォルクスの面々。今回はなんとマエストロまで参加!
 マティアス・ハウスマン(ファルケと、「メリー・ウィドウ」ではダニロ)→ライナー・トロスト(アルフレート)→イェルク・シュナイダー(アイゼンシュタイン)→メルバ・ラモス(ロザリンデ)→アルフレード・エュシュヴェ(指揮者)→マルティナ・ミケリック(オルロフスキー)→ベアーテ・リッター(アデーレ)。舞台も幸福感いっぱいです。ご期待ください!




 GWも終わって、フォルクスオーパー来日公演までいよいよカウントダウンに入りました! 期待もふくらもうというこの時にウィーンより届いたのが、フォルクスオーパーの歌手たちによる、ノリノリの楽しいメッセージ集。もはやフォルクスオーパー名物? こうもり」出演者編、第1弾はマルコ・ディ・サピア(ファルケ博士)に始まって、カルステン・ズュース(アイゼンシュタイン)→ダニエル・オーレンシュレーガー(刑務所長フランク)→アニヤ=ニーナ・バーマン(アデーレ)→エリーザベト・フレヒル(ロザリンデ)です!

【追記】アニヤ=ニーナ・バーマンは来日できなくなりました。詳しくはこちらをご覧ください。>> 




  
佐々木忠次の訃報に伴い、ミラノ・スカラ座より追悼の辞が届きましたので、ご紹介いたします。



スカラ座日本公演の歴史的プロモーター逝去

 ミラノ・スカラ座は日本舞台芸術振興会の創設者であり、スカラ座の今日までのすべての日本公演を主催するパートナーであった佐々木忠次氏の訃報を受け、深い悲しみに沈んだ。1981年から、2016年9月に予定されている次回の日本公演まで、ミラノ・スカラ座の世界的な活動の中でも日本における公演は多大で、日本の観客からも大きな支持を得ている:今日まで日本におけるオペラ公演は87回(コンサート形式の「アイーダ」二公演を含む)、バレエ公演は22回、コンサートは21回を数える。

 佐々木氏はアントニオ・ギリンゲッリに始まり、パオロ・グラッシ、カルロ=マリア・バディーニ、カルロ・フォンターナ、ステファン・リスナーの歴代の総裁と接し、長い年月ジェネラル・ディレクターのマリア・ディ・フレーダと調和を育んできた。日本公演は滞在期間も長いが、上演作品を制作する劇場全体が一体となってスカラ座の特性を発揮する機会となるよう入念な準備を持って迎えてくれた。佐々木忠次氏はスカラ座を招聘するプロモーターである以上に、彼自身が好んだようにスカラ座の真の友人であった。

 スカラ座を日本に招聘しようという考えは佐々木氏の若い頃に芽生えた。彼はスカラ座特有の演奏とイタリア・オペラ上演の質の高さに心を打たれたのだと語っている。初回の日本公演実現までに長い年月をかけた交渉は16年にも及んだが、スカラ座初来日は今でも語り草になっている。クラウディオ・アバド指揮による「シモン・ボッカネグラ」「セヴィリアの理髪師」、カルロス・クライバー指揮による「オテロ」「ラ・ボエーム」の4本のオペラが上演された。その後もスカラ座は佐々木氏が設立した日本舞台芸術振興会の主催により7回の日本公演を行っている:1988年にはカルロス・クライバー、ローリン・マゼール、リッカルド・ムーティ、1995年にはリッカルド・ムーティとジュゼッペ・シノポリ(この日本公演ではバレエ団も参加し「眠れる森の美女」を上演し、カルロ・マリア・バディーニとマリア・ディ・フレーダはスカラ座のオペラ、バレエ、コンサートのすべての部門を海外に紹介する完全なる引っ越し公演を実現した。日本での公演回数は実に21回を数えた)、2000年と2003年(2003年は佐々木氏の70歳の誕生祝として来日した)にはリッカルド・ムーティ、2007年はバレエ団による「ドン・キホーテ」、2009年にはダニエル・バレンボイムとダニエレ・ガッティ(この年の9月4日の「アイーダ」公演は日本における100回目の公演を祝って、佐々木氏と舞台上で乾杯した)、2013年にはダニエル・ハーディングとグスタボ・ドゥダメルと共に来日した。2016年9月にはバレエ団が日本公演を行う予定である。

 日本舞台芸術振興会との協力関係は世界的にも重要なカンパニーである東京バレエ団のスカラ座公演をも可能にした。1986年にモーリス・ベジャール振付の「ザ・カブキ」でスカラ座初登場した東京バレエ団はその後も1989年、1993年、1996年、1999年、2004年、2010年とスカラ座公演を行った。この2010年のスカラ座公演は東京バレエ団の海外公演700回目を記念した特別な公演で、素晴らしい「ザ・カブキ」が上演された。

 佐々木忠次氏はミラノ・スカラ座ばかりでなくヨーロッパの伝統的な音楽芸術文化を極東の日本に紹介した先駆者であった。東京を第二の故郷と親しむスカラ座のすべての団員、スタッフは佐々木忠次氏のご逝去に心からの冥福をお祈りすると共に、日本舞台芸術振興会が今後とも佐々木氏が持っていたと同じ情熱と限りないエネルギーで発展と活躍を続けるよう願っている。
 
ミラノ・スカラ座

※原文(イタリア語)はNBS English に掲載してあります。>>

Tadatsugu Sasaki(photo_Yu Kaida).png オペラ バレエ プロデューサーであり、公益財団法人日本舞台芸術振興会(NBS)/東京バレエ団代表の佐々木忠次(ささきただつぐ)は、目黒区の自宅で病気療養中のところ2016年4月30日未明、心不全のため死去いたしました。享年83歳。
 葬儀は5月4日に親族による密葬で執り行いました。6月12日(日)に(公財)日本舞台芸術振興会により「お別れの会」を開く予定にしております。

 佐々木忠次は、1964年に東京バレエ団を設立、以後代表を務めてきました。国内での活動はもとより、これまで29回にわたり30カ国153都市において747回の海外公演を実施するなどの、日本から世界に発信するバレエ団として東京バレエ団を育ててまいりました。
 そのかたわら、パリ・オペラ座バレエ団、英国ロイヤル・バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団などの著名なバレエ団を招聘し、日本に紹介。1976年から3年に一度開催し14回続いている<世界バレエフェスティバル>では、世界中のトップダンサーを日本に招き、世界で最も重要なバレエ公演として国際的に知られるようになりました。
 また、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラなど欧米の名門歌劇場を定期的に招聘。日本で超一流の歌劇場の舞台を現地のまま観られる引っ越し公演の実現に尽力してきました。
 多くのアーティストと親交があり、ことに指揮者のカルロス・クライバー、ズービン・メータ、ダニエル・バレンボイム、リッカルド・ムーティ、また振付家のモーリス・ベジャール、ジョン・ノイマイヤーとは格別の交誼を結びました。
 「日本のディアギレフ」の異名をとり、8カ国から受章、これらの活動や著作を通じて、佐々木が我が国の音楽・バレエ界に果たした功績は計り知れません。




佐々木忠次(ささき ただつぐ)
NBS公益財団法人日本舞台芸術振興会/東京バレエ団 代表

 1933年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、オペラ、バレエ、演劇などさまざまな分野の舞台芸術において制作プロデュースをつとめる。
 1964年に東京バレエ団を設立以来、国内はもとより、29次747回にわたる海外公演を実現し、東京バレエ団のレベルを欧米の著名なバレエ団と並ぶところまで引き上げることに成功した。東京バレエ団は海外では30カ国153都市で公演、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ロンドンのロイヤル・オペラハウス、ベルリン・ドイツ・オペラ、モスクワのボリショイ劇場、ペテルブルグのマリインスキー劇場など、ヨーロッパのほとんどの名門オペラハウスに日本のバレエ団としては初出演を飾っている。
 東京バレエ団創立以来、プリセツカヤ、アロンソ、フォンティーンにはじまる世界の著名ダンサーを招聘し共演を重ねる一方で、ウラーノワ、セミョーノワなど一流の芸術家を指導者として招き、ダンサーの技術と芸術的なレベル向上に努め、東京バレエ団、ひいては日本バレエ界の飛躍的レベル・アップに貢献した。1980年代後半以降はベジャール、ノイマイヤー、キリアンといった20世紀を代表する振付家たちに作品を委嘱し、バレエ団のオリジナルのレパートリーとして加えた。
 そのかたわら、英国ロイヤル・バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団、アメリカン・バレエ・シアター、モ一リス・ベジャール・バレエ団、ボリショイ・バレエ団など、著名なバレエ団のほとんどを日本に招聘している。また3年に一度、世界のトップ・ダンサーが一堂に会する<世界バレエフェスティバル>を企画。この催しは、1976年に第1回がおこなわれて以来、2015年までに14回を数え、ニューヨーク、パリ、ロンドン、モスクワでも観ることのできない、世界で最も重要なバレエ公演として国際的に知られている。
 バレエ招聘事業のみならず、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラなど欧米の名門歌劇場を幾度も招聘し日本公演を実現させている。なかでも16年越しの交渉の末に実現させた1981年のミラノ・スカラ座、大作「ニーベルングの指環」全曲の日本初演を実現させた1987年のベルリン・ドイツ・オペラ、カルロス・クライバー指揮「ばらの騎士」を実現させて国内外のオペラ関係者の話題をさらった1994年のウィーン国立歌劇場などの来日公演が特筆される。
 またイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、スカラ・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団といった名門オーケストラを、名だたる指揮者たちと共に招聘した。
 2003年には世界のバレエ・オペラ関係者が佐々木の古希を祝し、特別にプログラムを組んだ〈FESTA2003〉を開催。世界三大オーケストラの一つであるシカゴ交響楽団が初めてピットに入り東京バレエ団の伴奏を務め、その舞台上では名ダンサー、シルヴィ・ギエムがゲストとして出演するなど、バレエ・音楽界が注目する公演を一年間にわたって繰り広げた。
 これらの活動を通し、佐々木がわが国の音楽、バレエ界に果たした功績は計り知れない。
多くのアーティストと親交があり、ことに指揮者のカルロス・クライバー、ズービン・メータ、ダニエル・バレンボイム、リッカルド・ムーティ、また振付家のモーリス・ベジャール、ジョン・ノイマイヤーとは格別の交誼を結んだ。
 2014年にフランス政府より授与された〈国家功労勲章グラントフィシエ〉をはじめ、8か国から多くの賞/勲章を受章している。
 著書に『オペラチケットの値段』『だからオペラは面白い―舞台裏の本当の話』『闘うバレエ―素顔のスターとカンパニーの物語』『起承転々 怒っている人集まれ!―オペラ&バレエ・プロデューサーの紙つぶて156』

撮影:海田悠

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